◆~シャラナヤ後編~あなたが真から落ち込んでいて誰かに話しかけてほしい時は誰もあなたの友達になりたいと思ってはくれない


◆『あなたが真から落ち込んでいて誰かに話しかけてほしい時は
    誰もあなたの友達になりたいと思ってはくれない』◆

          【後編】




なにもかもうまくいかなくて

もうどうればいいかわからない。

誰か助けて、誰か話しかけて。

そう思う時には、誰も話しかけてくれなかったりする。


一方で、自力でやろうと覚悟を決めて

地道にコツコツと淡々と努力しているとき

人が周りに集まってきたりする。


愚痴愚痴いうだけで

泣きごとばかりの人と一緒にいて楽しい人はいない。


なにもかもうまくいかなくても

文句ひとつ言わずにがんばっている人に

人間は魅かれる。












11R 第34回 エリザベス女王杯(GI)







1着 クィーンスプマンテ
2着 テイエムプリキュア
3着 ブエナビスタ
4着 シャラナヤ(フランス)





エリザベス女王杯 1週間前 マクドナルドの続き




~マクドナルドにて~





シャラナヤ
「結局ワインモ飲めなかったヨ・・
 知らない馬ばっかりだし
 みんな体おおきいし怖いし
 もうカエリタイ・・
 誰か話しかけてクダサイ・・」


そこらへんにいる馬たち
「あの外国馬、元気ないね。
 ホームシックかなあ。
 なんか落ち込みオーラが強くて話しかけづらいよね。
 ちょっと関わり合いになりたくないって感じ?
 ねえブエナ・・あれ?ブエナは?」





シャラナヤ
「私はこんなに落ち込んでるのに
 ドウシテ誰も助けてくれないノ?
 日本人、白状ネ・・」



腕組みをして壁にもたれたブエナビスタ
「それは違うよ、シャラナヤ」


シャラナヤ
「ブ、ブエナサン・・」


ブエナビスタ
「日本人が白状なわけじゃない。
 今のシャラナヤでは世界中どこにいっても
 誰も話しかけてはくれないわ」


シャラナヤ
「そ、そんな・・じゃあワタシはどうすれば・・」


ブエナビスタ
「落ち込んで、誰かに助けてほしいと思ってるうちは
 誰もあなたを助けてはくれない。
 厳しい言い方かもしれないけど
 自分にできることをやるんだっていう覚悟が決まれば
 あなたならお友達はいくらでもできるよ」


シャラナヤ
「ブエナサン・・涙
 ありがとうブエナサン。。
 私は人に頼ることばかり考えてたネ。
 自分にできること、やってミルネ。
 助けてくれてアリガトウ、ブエナサンは優しいデスネ」


ブエナビスタ
「私もいつも一人だったから。
 ちょっと気になっただけ。
 優しくなんかない」


シャラナヤ
「あなたが自分のことをどう言っても
 ワタシはあなたが優しいことを知ってイマス。
 ありがとうブエナサン。
 レースではあなたに離されないように
 必ずついていくカラ!!」


ブエナビスタ
「フッ。元気になったじゃん。じゃあねシャラナヤ。
 ああそうだ。これあげるよ」


シャラナヤ
「あ、赤ワイン・・・」


ブエナビスタ
「さ、さっきセイコーマートでたまたま買ったんだよ 汗
 ご、500円ワインなんだからそんな感動すんなって 汗
 それ飲んで今日はゆっくり寝てさ、レースがんばんなよ」


シャラナヤ
「ブエナさん・・ほんとにほんとにアリガトウ。。。
 この恩は、絶対に忘れないカラ。。。」






       完

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