◆~カンパニー~何も失わずに目標だけ達成することはありえない マイルチャンピオンシップ
◆『何も失わずに目標だけ達成することはありえない』◆
多くのなにかしらの成果をあげた人たちを見て
うらやましいと思う。
自分もそうなりたいと思う。
でもその人たちがその成功を得るために
捨てざるを得なかったもののことは考えていない。
得たいものが大きくなればなるほどに
代償として失うものも大きくなってしまう。
勝利や成功を目指すには覚悟がいる。
自分には捨てる覚悟があるのかないのか。
目標を追う前に
自分自身に問わなければならない。
11R 第26回 マイルチャンピオンシップ(GI)
1着 カンパニー
2着 マイネルファルケ
3着 サプレザ
キャプテントゥーレ
「カンパニーさん、おめでとうございます!!
さすがでした。
あのインコースべったりのコース取りは
もはやカンパニーポジションと言っても
いいんじゃないですか?」
カンパニー
「トゥーレサンキュー。
まあこの秋はデキがよかったからさ。
たまたまの幸運だよ」
キャプテントゥーレ
「まあとにかく乾杯しましょう!
おめでとうございました!かんぱーーに」
カンパニー
「・・に?
おまバカにしとんのか」
キャプテントゥーレ
「つ、つい言いたくて・・。
まあとにかくカンパニーさんはこれから
種牡馬としてウハウハですし
もはやすべてを手に入れてしまいましたね!」
カンパニー
「ふむ。。トゥーレな。
何かを手に入れるということは
他の何かを失うということでもあるんだ。」
キャプテントゥーレ
「?失う?G1連勝したのになんで失うんすか??」
カンパニー
「2008年の東京新聞杯で負けた時
ほんとは引退も考えていた。
そしてレースでも一緒だったピンクカメオと
当時わしは同棲してたんだ」
キャプテントゥーレ
「ええー?ま、まじっすか・・」
カンパニー
「カメオは言った。もうやめよう、あなたはよくがんばったわ、と。
一緒に引退して、海沿いの町で静かに暮しましょう、と。
だがわしは自分の夢を捨てられなかった。
そして夢の代償に、カメオを失ったんだ」
キャプテントゥーレ
「そうだったんですか。。
無神経なこと言ってすみませんでした。。」
カンパニー
「失うことへの覚悟がなければ夢は追えない。
大切なものを捨ててまで夢を追う必要はない。
今の温かい暮らしを守る方が幸せになれる確率は高い。
トゥーレがどっちを選ぶかは
トゥーレ自身が決めなければならないのだ」
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