◆~トーセンファントム~大胆に事を行うのは半ば成功したようなものである 東京スポーツ杯2歳ステークス
◆『大胆に事を行うのは半ば成功したようなものである』◆
日本人は礼儀を重んじるから
無礼だったり図々しい人を嫌う。
人の間でしか生きられない人間にとって
コミュニケーション能力は必要不可欠なものだ。
何をしたら相手が不快と感じるのか
何を言ったら相手は気分を害するのか
これを常に意識して行動する必要がある。
しかし逆説的ではあるが
成功したり有名になったり
望んだものを手に入れる人というのは
普通の人より、大胆に行動していたりする。
大胆に行動すればするほど、傷つくことも多くなる。
でも多くの成功者は
そんな冷たい対応に心折れることなく
チャレンジを繰り返してきたのだ。
11R 第14回 東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)
1着 ローズキングダム
2着 トーセンファントム
3着 レッドスパークル
4着 サンディエゴシチー
~レース数日前 ガストにて~
トーセンファントム
「おい、キングダム!おまえこないだ
俺のパインバーグディッシュ食っただろ!」
ローズキングダム
「フッ。食べたことは食べたが
得たいものがもしあるなら
時には大胆に行動する必要があるのさ」
トーセンファントム
「なに言ってんだよ~頼むよ~ 涙
おまえ坊ちゃんなんだからハンバーグくらい
いくらでも食えるだろ~ 涙
あ、店員さんすいませーん
僕ね、10種の野菜の和風ハンバーグを」
ローズキングダム
「あ、サンディエゴくん」
サンディエゴシチー
「よう、おまえら。のどかにお食事中かよ。
なぜか札幌2歳Sを勝ってる俺より
お前らの方が評価が高いのが気に入らねえが
勝てば官軍だからな」
ローズキングダム
「そ、そうだよね。僕なんてまだ1戦しかしてないし
3連勝中のサンディエゴくんにはまだ敵わないと思うよ・・」
サンディエゴシチー
「フンッ。お坊ちゃんらしい優等生なセリフだな。
いいかおまえら。俺は今回、秘策を考えてるんだ。
これは絶対言えないがな。フッ。」
トーセンファントム
「そんなことより俺の10種の野菜の和風ハンバーグはまだか?」
サンディエゴシチー
「そ、そんなこと・・だと・・
俺は明日、驚異の向正面おおマクリを計画してんだぞ!
オマエラ腰抜かせよー!」
トーセンファントム
「おまえ秘策ゆっちゃってるけどいいのか?
そんなことよりキングダムはどこ行った?」
サンディエゴシチー
「はうっ!バラしてしまった!なにやってんだ俺!」
トーセンファントム
「あ、キングダムいたいた、おまえなんで別の席に・・?
あ、もうめし食ってたのか。
・・・って そ、それはもしかして
俺の10種の野菜の和風ハンバーグでわ・・・」
完