◆禍福はあざなえる縄のごとし 第6話◆アパパネ 阪神ジュベナイルフィリーズ
◆『禍福はあざなえる縄のごとし 第6話』◆
11R 第61回 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
1着 アパパネ
2着 アニメイトバイオ
3着 ベストクルーズ
4着 ラナンキュラス
5着 シンメイフジ(1番人気)
6着 タガノエリザベート
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■前回までのあらすじ■
シンメイは不器用で何をやってもトロくさいので
タガノエリザベートらにイジメられていた。
そこをアパパネが助けて
色々話を聞く中で、シンメイの得意なことを
見つけてあげようと考えた。
アパパネは、かけっこを提案。シンメイの素質に気づく。
それをタガノエリザベートがつぶしにかかる。
が、シンメイの健闘により負けそうになったタガノは
足を引っ掛けてなんとか勝利するも仲間に嫌われてしまう。
逆にシンメイはグループのリーダーに昇格するも
しだいに傍若無人な振る舞いになっていき
シンメイ軍団は解散。シンメイはまたイジメられっ子に戻る。
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~引き続き 幼稚園にて~
シンメイフジ
「あ・・・あたしのうわぐつ・・・・泥だらけ・・」
先生
「え?これシンメイちゃんの靴なの?
あ、あなたまさかイジメとか・・・」
アパパネ
「せ、先生!それはあたしの靴なんだー。
昨日ふざけて泥遊びしててそのまま帰っちゃって~。
ごめんなさーい」
先生
「そうなの。アパパちゃんは優等生なのにめずらしいわね。
ちゃんと洗ってから使うのよ。はい」
アパパネ
「ご、ごめんなさいー先生」
~アパパネとシンメイ、靴を洗う~
アパパネ
「・・・・・・・ゴシゴシ」
シンメイフジ
「・・・アパパちゃん・・・どうして」
アパパネ
「・・・・・シンメイちゃんはお友達だから 笑」
シンメイフジ
「ごめん・・アパパちゃん・・あたしアパパちゃんに
ひどいこと言った・・・・」
アパパネ
「いいのよ」
シンメイフジ
「・・ねえ、アパパちゃん・・あたし、何がダメだったのかな?」
アパパネ
「シンメイちゃんは、ダメなんかじゃないよ ゴシゴシ」
シンメイフジ
「・・・・アパパちゃん・・・ 涙」
タガノエリザベート
「ははは。シンメイ、いい気味だな 笑」
シンメイフジ
「エリちゃん・・・」
タガノエリザベート
「調子に乗ってっからそうなるんだよバーカ ププッ」
アパパネ
「・・エリ、シンメイちゃんも反省してるから・・」
タガノエリザベート
「シンメイにはイジメられキャラがお似合いだよ 笑
バーカバーカ。ジュベナイルフィリーズも惨敗しろバカ 笑」
シンメイフジ
「・・・えーん 泣」
アパパネ
「エリ!」
タガノエリザベート
「ぎゃははー。また泣き虫シンメイに戻っちまったなあ 笑
じゃあなー泣き虫バカー 笑」
~翌日 幼稚園にて~
先生
「じゃあみんなお昼だからお弁当を出してね」
周りの馬たち
「はーーい」
シンメイフジ
「お弁当の時間だー♪今日は何かなー
・・・・・・・? あれ?お弁当がない・・・・」
周りの馬たち
「・・・・・・・・」
シンメイフジ
「あれー?おかしいな。たしかにここに入れたんだけど」
周りの馬たち
「・・・・・ククク・・・・」
先生
「シンメイちゃん、お弁当の時間よ。早く出しなさい」
シンメイフジ
「あ、はい・・・ ゴソゴソ」
周りの馬たち
「先生!シンメイちゃんさっき早弁してましたーー」
先生
「早弁?」
周りの馬たち
「その証拠にシンメイちゃんのカラのお弁当箱がここにありますー」
シンメイフジ
「あ・・あたしのお弁当箱・・・」
周りの馬たち
「からっぽで~~す 笑」
先生
「どういうこと?シンメイちゃん」
シンメイフジ
「・・・そ、それは・・・ えーん 泣」
周りの馬たち
「泣いてごまかすなよ~~早弁ちゃーん」
先生
「あなたたち、明日は大事なレースなのよ?
もめごとはやめなさい!」
アパパネ
「あ、先生!あたし今日、朝ご飯食べすぎちゃって
おなかがすいてないから、シンメイちゃんに
このお弁当あげます!」
シンメイフジ
「アパパちゃん・・・・ 泣」
先生
「なんだか状況がよくわからないけど
お弁当食べたら、みんな明日のレースの準備するのよ!」
周りの馬たち
「はーーーい」
アパパネ
「ほら、シンメイちゃん。そぼろごはん好き?」
シンメイフジ
「えーん 泣」
アパパネ
「・・・・・あ、明日のレースでさ、活躍してさ、
みんなを見返してやろうよ!」
シンメイフジ
「・・・・・・うん・・・・ 涙」
~いよいよジュベナイルフィリーズ当日~
アパパネ
「今日はがんばろうね!」
シンメイフジ
「う、うん!そうだね!
そろそろアップ開始しなきゃね!
・・・・・・あれ?あたしの蹄鉄はどこだっけ・・・・」
アパパネ
「・・・・え?・・・・」
周りの馬たち
「・・・・・ククク・・・・・」
最終回へつづく
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