◆きれいな景色を見たければ、まず窓を拭くことだ◆スリーロールス 有馬記念(GI)



◆『きれいな景色を見たければ、まず窓を拭くことだ』◆





世界の景色は同じ。

ただ見る人の心の在り方の差にすぎない。


美しい世界を望むなら

最初にやるべきは、自己の心を作ることだ。


その上で環境変化への努力をすれば

得られた環境は

満足いく景色を見せてくれるだろう。








10R 第54回 有馬記念(GI)



1着 ドリームジャーニー
2着 ブエナビスタ
3着 エアシェイディ

      :
中止 スリーロールス







    ~有馬記念の1週間前 朝日フューチュリティSレース後 病院にて~





スリーロールス
「ファントム!!!」


トーセンファントム
「ロ、ロールスさん・・・
 すみません・・・レース前は、勝ちますよ!とか
 かっこいいこと言ってたのに・・・このザマですよ・・・苦笑」


スリーロールス
「・・・・ケガの状態はどうなんだ?
 治るんだろう? また走れるよな?」


トーセンファントム
「・・・・右前浅屈腱不全断裂・・・・再起は困難だと・・・ 涙」


スリーロールス
「そ、そんなことが・・・ 涙
 ファントム・・・あんなにがんばってきたのに・・・・」



トーセンファントム
「・・・ロールスさん・・・もう僕には何もありません
 生きていく希望さえない・・・
 これからボクはどうすればいいんですか・・・? 泣」


スリーロールス
「・・・・・ファントム、オレには何もできないけど
 ・・・・・見ててくれ。有馬記念。
 必ずおまえの心を震わせるようなレースをするから・・・
 オレがおまえの心の曇りを拭って、新しい世界を見せてやる」


トーセンファントム
「ロールスさん・・・ありがとうございます 泣
 ゼッタイ応援行きますから。
 ボクの分まで、夢を繋いでください・・・・」







    ~有馬記念 調教~






スリーロールス
(・・・・・・体が重い・・・?)




トーセンファントム
「ロールスさん! 調子はどうですか?」



スリーロールス
「おお、ファントム。調子か?・・・絶好調だよ!」


トーセンファントム
「・・・・・ロールスさん・・・動きがちょっと重くないですか・・・?」


スリーロールス
「そ、そんなことないさ」


トーセンファントム
「・・・まさか、体調に不安があるんじゃ・・・」


スリーロールス
「バ、バカ言うなよー。好調だって!」


トーセンファントム
「でも今の動きを見てると・・・・。
 ・・・ロールスさん・・・体調に不安があるなら
 先生に言って、有馬はパスしませんか・・・?
 状態一息で勝てるほど、有馬は甘くないですよ!」


スリーロールス
「ふっ。心配すんな、ファントム。
 それより有馬はオレの単勝しこたま買っとけよ!」


トーセンファントム
「え、ええ・・・」




スリーロールス
(ファントムを勇気づけるのはここしかないんだ。
 体が重いなんて言ってられるか!
 オレが生きざまを見せてやらないと
 ファントムは生きる希望を失ってしまうんだから!)







    ~有馬記念 スタート~





トーセンファントム
「よっしゃーー!ロールスさん!がんばれー!
 ・・・・・・あれ?1頭下がってくる・・・・
 ま、まさか・・・まさかー・・・」






    ~レース後 病院~




トーセンファントム
「ロールスさん!!!」


スリーロールス
「・・・ファントム・・・すまんな・・
 この間と、逆になっちまったな 苦笑」


トーセンファントム
「よ、容体は・・・・」


スリーロールス
「・・・・左前浅屈腱不全断裂・・・
 奇しくも、おまえと同じだ・・・」


トーセンファントム
「・・・そんな・・・・」


スリーロールス
「ファントムすまなかった・・・
 おまえにカッコイイ姿を見せたかったのに
 これじゃあ台無しだよな。。。
 すまなかった。。。このとおりだ・・・・」


トーセンファントム
「や、やめてください!ロールスさん!
 ボクは甘えてた!自分だけが不幸の塊みたいな顔をして
 ロールスさんにムリさせたんだ! 号泣」


スリーロールス
「いや、おまえは止めてくれた。
 オレが自分の意志で走ったんだ。
 なんとかおまえの心に勇気を届けたくて・・・」


トーセンファントム
「・・・・勇気、もらいました!
 ロールスさんの姿は目に焼きつけました!
 ボクには他のどの馬よりかっこよかったんだ! 号泣」


スリーロールス
「ふっ。ありがとな、ファントム。
 おまえがそう言ってくれるなら
 オレの心の窓は、曇らずにきれいなままだよ」








         完


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