◆第一話:友人を必要とする生き方はつらい目にあうことが多くなる◆ブエナビスタ 有馬記念(GI)


◆『友人を必要とする生き方はつらい目にあうことが多くなる』◆





人間は人の間でしか生きられない。

自分ひとりの力では何もできない。

だから他者との繋がりに感謝し

誠意をもって接することが大原則である。


ただ、その方向が少しズレてくると

今度は感謝や誠意は、依存という

似て非なるものに姿を変えることがある。


他者に依存せざるを得ない状況は

支え合い、喜び合うはずの人間関係を

逆に苦しいものにしてしまう。








10R 第54回 有馬記念(GI)



1着 ドリームジャーニー
2着 ブエナビスタ(牝3 1人気)
3着 エアシェイディ






    伝説の新馬戦と呼ばれた京都1800mで3着に敗れたのち
    2カ月を必要としないうちに、私はジーワンホースになった。





ミクロコスモス
「おめでとう!ブエナ!」


ブエナビスタ
「ありがとう。賞金的に出られただけでも幸運だったのに
 勝てて嬉しいよ」


ミクロコスモス
「すごい勝ちっぷりだったね!
 みんなブエナが3冠だって言ってるよー。いいなー」






    その4か月後には4連勝で桜花賞も制覇。
    私はスターダムを駆け上がっていた。
    でも、同時に今まで仲良くしてくれた友は
    スターになってしまった私から少しづつ距離をとった。





ブエナビスタ
「ジェルも3着に入ったね。力あるとこ見せたよね。
 あたしも、うかうかしてられないな」


ジェルミナル
「・・・・ブエナは別格だから。。。
 あたしは地道にコツコツ行くよ。
 スターじゃないしさ。じゃあね」





ブエナビスタ
「・・・・うーん私なんか悪いことしたっけな。。。
 あ、ミクロちゃんだ。またおめでとうって祝福してくれるかな 喜
 ミクロちゃーん!」


ミクロコスモス
「あ・・・お、おめでとうございます。。。」


ブエナビスタ
「ありがとー。でもなんかよそよそしくない?」


ミクロコスモス
「あたしはスターと話せるような実績がまだないから。。。
 じゃ」






    連勝を重ねれば重ねるほどに
    私は孤独になった。みんなが私に遠慮していた。
    そんな中、いつもみんなに囲まれて楽しそうな子を見た。






ジェルミナル
「惜しかったじゃーーん!レッド!もうちょっとだったよね!
 並ばれてからも差し返そうとするなんてスゴイよ!」


レッドディザイア
「でしょーー!ちょーー惜しかったのーーー くやちー!」


ミクロコスモス
「レッドは自在に動ける強みがあるから
 オークスこそなんとかなるよ!きっと!」


レッドディザイア
「うーん・・・なんとかしたいけどねーーー
 今日もあっという間にかわされたしなあーー ブー」


ワンカラット
「レッドはまだ成長途上だからさ、伸びしろがあるよ!」


レッドディザイア
「どもども 照
 みんなありがとねーー じゃあ今日はさ、
 みんなでお好み焼きパーチーしようよ!」


ジェルミナル
「えー。またお好み焼ー?レッドいっつもじゃーん
 しょうがないなあ」


レッドディザイア
「えへ。だっておいしいじゃんーー 喜」






    みんなに囲まれるその子の笑顔は明るく
    周りのみんなを元気にする力をもっていた。
    でも私は友達つくるためにレースしてるわけじゃない。
    意地になってるわけじゃなく
    勝ち続けるためには、私には依存関係は避けなければならなかった。
    みんなが必死で努力する中で抜きん出るには
    失うものがあるのは仕方のないことだから。。。








         つづく

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