◆オウケンブルースリ◆記憶は脆弱ですぐに消えてしまうから即メモしなければならない フェアリーステークス


◆『記憶は脆弱ですぐに消えてしまうから即メモしなければならない』◆






日常の中でふとひらめいた事。

小さなことでも、思いついたことは

すぐにメモしておかなければ

次の瞬間にはもう消えてしまったりする。


記憶と言うのは自分で思っているより頼りなく

簡単にアイデアは、遥か彼方に消え去ってしまうものだ。








11R 第26回 フェアリーステークス(G3)




1着 コスモネモシン(11人気)
2着 アプリコットフィズ(2人気)
3着 テイラーバートン(1人気)







オウケンブルースリ
「ふう・・・しかしあのレッドカレーには参ったな。。
 まだ口が痛いよ」



アプリコットフィズ
「あ、お兄様」


オウケンブルースリ
「お、フィズ。今日はテイラーは一緒じゃないのか?」


アプリコットフィズ
「うん。テイラーはなんかお友達と約束があるって。
 お父様は昨日、途中からいなくなったの。
 お兄様、知らない?」


オウケンブルースリ
「いやー知らんなー。オレもレッドのとこにいたからさ。
 オヤジはわからんな。
 またパチンコじゃね?」


アプリコットフィズ
「もうー。お兄様からも言ってくださる?
 パチンコは趣味だったらいいんですけど、
 ジャンポケお父様ったら、入金された種付け料まで
 全部パチンコにつぎこんじゃうんだもの・・・」


オウケンブルースリ
「えぇ~? そ、それはいかんだろう・・・
 わかった今度オヤジに言っとくよ」


アプリコットフィズ
「お願いしますね。
 それはそうと、お兄様はレッドさんとどうだったんですの?うふ」


オウケンブルースリ
「ど、どうって・・・カレーを・・・」


アプリコットフィズ
「へえー手作りカレーかあ。素敵ですね」


オウケンブルースリ
「い、いやあれは罰ゲーム的というか・・・」


アプリコットフィズ
「ここだけの話、ふたりはお付き合いしてるんですか?」


オウケンブルースリ
「う、うーむ・・・それはオレにもわからんのだが・・・」


アプリコットフィズ
「女のカンだけど、たぶんレッドさんは
 お兄様のことが好きだと思います。ふふ」


オウケンブルースリ
「うーん。好きな男にハバネロカレー食わすかな・・・」


アプリコットフィズ
「ハバネロ?」


オウケンブルースリ
「いや、こっちの話。
 それよりおまえはどうなんだよ。
 そろそろお年頃ですなあ~」


アプリコットフィズ
「な、なに言ってんですか 汗
 私はまだまだ競走馬としても未熟なので
 まずは本業をがんばるだけですから 汗」


オウケンブルースリ
「ふーん。あいかわらず優等生ですなあ。
 オヤジが聞いたら安心すると思うよ」


アプリコットフィズ
「ああ見えてお父様は私たち子供のことを心配してるんですね」


オウケンブルースリ
「心配してんのか、単なる野次馬根性なのかは知らんけどな。
 さてそろそろ帰るか。
 ん・・・? ちょっとまてフィズ。
 うしろに怪しいヤツがいる・・・」





怪しいヤツ
「ふむふむ。オウケンは昨日は激辛カレーで
 フィズにはまだ彼氏なし・・・と。
 ちゃんとメモしとかんと忘れてしまうからな。
 昨日せっかく覗いてたのに
 メモしとかなかったから全部忘れてしまったのでな。
 歳はとりたくないものじゃ・・・。
 でも今日はこれで一安心・・と。
 では撤収するかのう・・・・」



オウケンブルースリ
「おい、オッサン」


ジャングルポケット
「はうっ!!! 見つかった!! 汗
 に、逃げ・・・・」


オウケンブルースリ
「もうバレてんだから観念しろ。
 のぞきのバツとして、オヤジを
 レッドカレーの刑に処する。
 じゃあ行こうか」


ジャングルポケット
「い、いやだー! 助けてーー」








         完


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