◆マイネルキッツ◆AJCC 人生の問題がなくなることはない
◆『人生の問題がなくなることはない』◆
この悩みがなくなれば
人生オールオッケーなのに・・・・
と思ったことはありませんか?
誰もが多かれ少なかれ思うことでしょう。
でも現実は、その悩みがなくなっても
人生はオールオッケーにならない。
必ず次の問題が発生してくる。
外部環境を変えようとする悩みの解消法は
対症療法的であり
根本的な解決を願うなら
自己の心を作り変えるより他に方法はないだろう。
11R 第51回 アメリカジョッキークラブカップ(G2)
1着 ネヴァブション(牡7)
2着 シャドウゲイト(牡8)
3着 トウショウシロッコ(牡7)
4着 マイネルキッツ(牡7)
:
6着 デルフォイ(牡4)2人気
シャドウゲイト
「お、おかしい 汗
ワシの”グチりまくりメモ” がない・・・
あれにはワシのストレスが詰め込まれていて
他人は読むに耐えないはず・・・
あんなもんが誰かに見られた日には
ワシの言葉の説得力はゼロに・・・ 汗」
デルフォイ
「あ!ゲイトさん!昨日はどうもでした!」
シャドウゲイト
「はっ!!デル・・・」
デルフォイ
「そういえばゲイトさん昨日
このメモ落としましたよ コレ」
シャドウゲイト
「は、はうっ!!!
そ、それはだな・・・あの~その~・・・」
デルフォイ
「ゲイトさん、ありがとうございます。
汚い言葉がどれだけ体に悪いか、理解できなかった自分に
ゲイトさんはあえてこんなメモを落として行って
ボクにそれを教えようとしてくれたんですね! ウルウル」
シャドウゲイト
「え?」
デルフォイ
「ボク、あのメモ見て、ホントによくわかりました。
言葉には魂が宿るんだって。
ゲイトさんには感謝してもしきれません!」
シャドウゲイト
「ま、まあな 汗
ワシはキレイな言葉しか使わんからな 汗
あ、あえて書いたのぢゃよ! ホッホ 汗」
マイネルキッツ
「おやおや、お二人お揃いで」
シャドウゲイト
「おお、キッツか。
おまえも老人会の幹部として
もっと顔を出さんといかんぞい」
マイネルキッツ
「そうですなあ。
いや近頃は外出するのが面倒でのう。。。
レースでもなーんか行きっぷりが悪くての。
位置取りが後ろになってしもうとるんですわ」
シャドウゲイト
「そらーいかんのう。
なんじゃ、悩みでもあるのか?」
マイネルキッツ
「・・・いやお恥ずかしい話なんですが
去年の春天を勝ってから
一度も馬券圏内に入れないんですわ・・・」
シャドウゲイト
「む。そう言われてみるとそうぢゃな」
マイネルキッツ
「ファンのみなさんにも申し訳ないし
何より、ワシらの家業は歩合制ってゆうか
成果を出さなければ、稼げんではないですか」
シャドウゲイト
「まあ賞金じゃからな」
マイネルキッツ
「このままで、引退後の暮らしは大丈夫なのか・・・
いっそ、早めに引退して、再就職先を探そうか・・・
いやしかしこのご時世、こんな老人を雇うところがあるのか・・・
こんな感じで悩みが尽きないのですわ」
シャドウゲイト
「切実な悩みぢゃな」
マイネルキッツ
「このお金の問題さえ!これさえ解決すればオールオッケーなのに!!」
シャドウゲイト
「・・・・なあキッツよ・・・
この先おまえがレースで活躍しようが
再就職して安定しようが
たぶんおまえの人生はオールオッケーにはならんぢゃろう。
いじわるで言っているのではない。
外側に見える問題を、いくら解決しても
本質はそこには無いのぢゃ・・・」
マイネルキッツ
「・・・?」
シャドウゲイト
「人生の問題は無くなることはない。
まずこれを前提条件として心に刻まなければ
おまえはこれから起こってくる問題に
一喜一憂し、いちいち反応せざるを得なくなるぢゃろう」
マイネルキッツ
「・・・・???」
シャドウゲイト
「まあひとことで言えば
内面の充実を図れば、
外側の問題は自然と解決の方向に向かう
とでも言おうか」
マイネルキッツ
「どうやって内面を充実させるのですか?」
シャドウゲイト
「それが難しいんぢゃがな。
まあ読書をしたり、尊敬する人の話を聞いて
それを自分なりに紙に書いて整理して
自分の言葉で毎日毎日、愚直に脳に刻んでいくのが王道ぢゃろう」
マイネルキッツ
「即効性がありませんが?」
シャドウゲイト
「そうぢゃな。むしろいつ効果が出るかもわからん」
マイネルキッツ
「努力してもすぐ効果が見えなければ
やる気がなくなってしまいます・・・」
シャドウゲイト
「ふむ。そうじゃな。
しかしなキッツや。
お手軽に即効的なものというのは
その場しのぎでしかないのぢゃ。
人生は長い。
もし未来の自分を信じているなら
今の努力は、おまえを裏切らないだろう」
マイネルキッツ
「・・・はい・・・今すぐには腑に落ちませんが・・・」
シャドウゲイト
「いいんじゃ、いいんじゃ。
新しい考え方を受け入れるのは苦痛ぢゃからな。
ゆっくり行こうや。
ワシはそろそろ帰るぞい。
じゃあな、キッツ。
たまには老人会で囲碁でもやろうや」
マイネルキッツ
「おつかれさまっす、ゲイトさん。
・・・ふう。難しい話だったな。
・・・・ん?
なんか落ちてる・・・メモ?
・・・・ゲイトさんの落し物のメモか・・・
えーと何が書いてあるんだ?」
『また負けたっ!!!
シンガポールで2007年に勝って以来
全く勝てん!!! なぜなんだあ~!!
何か即効性のある方法はないのかっ!!
魔法の薬でディープインパクトのような
末脚が使えるようになる薬を探しに行こう!!!』
マイネルキッツ
「・・・・うーん、そんな薬はないだろうに・・汗
それよりも勝ち負けは時の運だから、
結果にばかりこだわらず、自己の内面の充実を図るべきだよな・・・
・・・・はっ!!!
そうか!そういうことだったんだ!!
即効性のある魔法の薬なんかなかったんだ!!
ゲイトさんはそれを言っていたんだな!!
ありがとう!ゲイトさん!!」
完