◆ヴィクトワールピサ◆共同通信杯 新しいパラダイムは古いパラダイムで生きている人に大きなリスクを負わせる


◆『新しいパラダイムは古いパラダイムで生きている人に
     大きなリスクを負わせる』◆





今までずっと信じてきた価値観を

これからもずっと守っていくことは大切だ。


しかし、もし今の自分を変えたいなら

今まで大切にしてきた価値観を

リスクを覚悟で捨て去り

新しい価値観を受け入れることだ。


過去の延長線上から抜け出すには

リスクを受容する勇気が必要だろう。







11R 第44回 共同通信杯(G3)




1着 ハンソデバンド
2着 ダノンシャンティ
3着 アリゼオ






ヴィクトワールピサ
「ハア、ハア・・・・
 そ、そんなことが・・・・
 あのオウケンさんまでが半そで教の信者・・・? 泣
 も、もうダメだ・・・・
 オレにはもう頼れる仲間がいない・・・ 泣」



謎の声
「何、しみったれた顔してやがる
 情けねえな」



ヴィクトワールピサ
「?!」



ローズキングダム
「フッ」



ヴィクトワールピサ
「キ、キングダム!!!
 ぶ、無事だったのか!!」


ローズキングダム
「ああ」




ヴィクトワールピサ
「よ、よかった・・・・ 涙
 もう2度とオマエに会えないかと思った・・・・ 涙」



ローズキングダム
「・・・・・・・」



ヴィクトワールピサ
「体は大丈夫か? ケガはないか?」



ローズキングダム
「・・・・・・・」



ヴィクトワールピサ
「どこか痛むのか?」



ローズキングダム
「・・・・・はっ! ごめん、ぜんっぜん聞いてなかった 笑」



ヴィクトワールピサ
「・・・・い、今は感動の再会の場面ですよね?
 大切なシーンですよね・・・? 怒」



ローズキングダム
「ま、まあこのクセのおかげで脱出できたんだからさ!」



ヴィクトワールピサ
「そうなのか?」



ローズキングダム
「ああ。あの日、テンクウ氏と共に
 オレも洗脳されそうになったんだが
 肝心なとこで、話を全く聞いてなくて
 洗脳されずに済んだんだ」



ヴィクトワールピサ
「だ、だったらどうしてあのとき・・・・」



ローズキングダム
「テンクウ氏の様子がヤバかったからな。
 このままでは連れて帰れない。
 だからオレは洗脳にかかったフリをして
 あえて教団に残り、洗脳を解くカギを探していたんだ」



ヴィクトワールピサ
「内部から調査・・・というわけか」



ローズキングダム
「・・・・・・・」



ヴィクトワールピサ
「で、うまくいったのか?」



ローズキングダム
「・・・・はっ! なんか言った?
 全然聞いてなかった 笑」



ヴィクトワールピサ
「・・・・・テテテテテ、テンクウ氏の命がかかってますよね・・・? 怒
 ふざけてる場合じゃないですよね? 怒



ローズキングダム
「わ、わかってるってー 汗
 怒るなよー」



ヴィクトワールピサ
「で? 怒」



ローズキングダム
「うむ。オレが調べた所、教団内部に
 『長そでの泉』というものがあるんだ。
 その泉の水をかければ、洗脳は解けるはずだ」



ヴィクトワールピサ
「な、長そでの泉・・・・」


ローズキングダム
「ああ。
 また教団内部に潜入するのはリスクがあるが
 テンクウを助けるにはもうこれしかないだろ。」



ヴィクトワールピサ
「・・・・そうだな。
 テンクウ氏・・・・待ってろよ!
 よし! 行こう! キングダム!!




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ローズキングダム
「こっちだ、ヴィクトワール。
 この裏口から入れば見張りがいないから」



ヴィクトワールピサ
「おお!さすが内部調査してるだけあってスゴイな!



ローズキングダム
「この先に『長そでの泉』がある」



ヴィクトワールピサ
「よし急ごう」





ローズキングダム
「・・・・ついたぞ。
 これが『長そでの泉』だ」



ヴィクトワールピサ
「こ、この水で洗脳を解くことができる・・・ 喜
 テンクウ氏! 今、この水を持って行くからな!
 待ってろよ!!」




    バシャッ!





ヴィクトワールピサ
「つ、冷たい!
 あん? 何すんだよ! キングダム! 怒」



ローズキングダム
「その看板をよく読んでみるがいい・・・・」



ヴィクトワールピサ
「あ? 看板?
 なになに・・・・
 『半そでの泉』
 ・・・・・
 は、半そで・・・? 汗」



ローズキングダム
「そう。ここは『半そでの泉』
 この水を浴びた者は、半そで教の洗脳がかかるのだ・・・・」



ヴィクトワールピサ
「な、なんだって・・・・?
 お、おまえ! 裏切ったのかーーー!!!! 怒」



ローズキングダム
「仲間も敵もない。
 裏切りも信頼もないのだ・・・・。
 すべての答えは半そで教の元にある・・・・。」



ヴィクトワールピサ
「キサマーーーーー!!! 怒」



ローズキングダム
「おまえにもすぐにわかる・・・・
 古い価値観に縛られている必要はないのだ。
 さあ、勇気を持って新しいパラダイムを受け入れよう・・・・」



ヴィクトワールピサ
「い、意識が・・・・遠ざかっていく・・・
 テ、テンクウ氏・・・・スマ・・ン・・・・」






          つづく

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