◆マツリダゴッホ◆バレンタインデー番外編 友がいるからがんばれる
◆『友がいるからがんばれる』◆
ここではいつも
孤独の重要性や
群れない効用を書いているが
でも
人間は自分が一番大切だが
それでも
人間にとって最大のモチベーションは
他者との関係性の中から生まれると思う。
くじけそうな時も、あきらめそうな時も
友がいてくれるから
きっとがんばれるんだと思う。
【 番外編 バレンタインデー特別企画 】
若い女馬の集団
「キャー!! ジャーニーさん!
あたしのチョコもらってーーー!!
ちょっと何よアンター!
ジャーニーくん、アタシのチョコの方がおいしいからあ~~~!」
ドリームジャーニー
「な、なんの騒ぎかと思ったら
今日はバレンタインデーかあ 汗
ど、どもです。みなさん 照」
若い女馬の集団
「キャー!!今あたしに笑ってくれたのーー!
はぁ? 何言ってんの? アタシに決まってんじゃん!!」
ドリームジャーニー
「あ、あはは・・・ 汗
女性のパワーはすごいなあ・・・・
それにしてもボク一人でどうやってこんなに
チョコ食べればいいんだろうか・・・・ 汗」
謎の声
「チョッコレイト♪ チョッコレイト♪
チョコレイトはマッツリダ♪」
ドリームジャーニー
「こ、この声はまさか・・・・」
マツリダゴッホ
「2月14日は、マツリタインデー。
女が好きな男にチョコあげる日だマツリダ」
ドリームジャーニー
「で、でた・・・・ 汗
あ、ゴッホさん、お疲れ様ですっ!!!
あいかわらず語尾にマツリダってつけるんですね 汗」
マツリダゴッホ
「あたりまえだマツリダ」
ドリームジャーニー
「今回はバレンタインっぽい登場でしたね。
ゴッホさん、チョコ何個ぐらいもらいました?」
マツリダゴッホ
「・・・・・・・」
ドリームジャーニー
「ボクの予想では、ゴッホさんは、
10個くらいかなーと思うんですが?」
マツリダゴッホ
「・・・・・・・」
ドリームジャーニー
「・・・・ご、5個くらい・・・かも?」
マツリダゴッホ
「・・・・いっこマツリダ」
ドリームジャーニー
「・・・そ、そうでしたか 汗汗
で、でも1個でもカワイイ恋人からもらうチョコなら
100個分の価値がありますよね!! 汗汗」
マツリダゴッホ
「・・・・母ちゃんからマツリダ」
ドリームジャーニー
「そ、そうでしたか 汗
で、でも、なんて優しいお母様なのだろうかっ!! 汗
ボ、ボクもそんな優しいお母さんがいいなあ! 汗
愛で包んでくれるお母様なんでしょうね!! 汗」
マツリダゴッホ
「・・・・母ちゃんは気に入らん事があると
酒を飲んでは、ビール瓶でワシの頭を殴り・・・・」
ドリームジャーニー
「す、すみません!!!変なこと聞いちゃって!!!
お母様にも色んな心労があるんですよね!きっと! 汗
でもゴッホさんの事を本当に心から愛しているんですよ!
だからこそ、そのチョコを
買ってきてくれたんだと思いますっ!!」
マツリダゴッホ
「・・・・パチンコの景品でもらったと言っとったマツリダ」
ドリームジャーニー
「き、きっと景品を選ぶときに
ゴッホさんの顔を思い浮かべたんでしょうね!! 汗
そ、そうだ。ゴッホさん、あそこの土手に座って
お母さんのチョコ食べましょうか!」
マツリダゴッホ
「うむ」
ドリームジャーニー
「よっこいしょと。
じゃあこのへんでチョコ食べましょうね。」
マツリダゴッホ
「ガサゴソ
・・・・これが母ちゃんのチョコだマツリダ」
ドリームジャーニー
「お。なかなか良さそうなチョコですね。」
マツリダゴッホ
「開けてみるマツリダ
ガサガサ・・・」
ドリームジャーニー
「・・・・へー。ホワイトチョコですか! こじゃれてますね!」
マツリダゴッホ
「いや・・・・ブラックチョコだマツリダ」
ドリームジャーニー
「いやホワイトですよ。ほら白いし。」
マツリダゴッホ
「・・・・全面に白いカビが生えとるマツリダ」
ドリームジャーニー
「ど、どひぇー!!!」
マツリダゴッホ
「でもせっかく母ちゃんがくれたチョコだから食うマツリダ」
ドリームジャーニー
「い、いやいやいや!! 食べない方がいいっすよ! 汗
確かにせっかくのチョコだけど
そこはお母様もわかってくれますよ!!」
マツリダゴッホ
「でもワシにはもうチョコがないマツリダ」
ドリームジャーニー
「ボ、ボクのでよかったらどうぞ!
今年はたまたまマグレでたくさんもらったので。
ゴッホさん、好きなの食べてください。」
マツリダゴッホ
「じゃあこのアーモンドが入ってるやつがいいマツリダ」
ドリームジャーニー
「どうぞどうぞ。たくさんありますから。
好きなだけどうぞ」
マツリダゴッホ
「モグモグ・・・・」
ドリームジャーニー
「お味はどうですか?」
マツリダゴッホ
「・・・・おいしいマツリダ」
ドリームジャーニー
「よかった 喜
じゃあ、これとかもおいしそうですよ?
マカダミアナッツが入ってる感じで」
マツリダゴッホ
「うむ。モグモグ・・・・・
・・・ブホッ!!ブホホッ!! 汗汗汗」
ドリームジャーニー
「あーー!!ゴッホさん! のどつまりしちゃったんですか! 汗
こ、これ! 水です!」
マツリダゴッホ
「ゴクゴク・・・・フー。
助かったマツリダ」
ドリームジャーニー
「ゴッホさんのチョコは誰も横取りしませんから 笑
ゆっくり食べていいんですよ 笑」
マツリダゴッホ
「・・・・ゆっくり食べるマツリダ」
ドリームジャーニー
「ふふ。子供みたいですね 微笑
あ、ゴッホさん、これなんかどうですか?
ポッキー風な感じでおいしそうですよ。」
マツリダゴッホ
「うむ。モグモグ・・・・・・」
ドリームジャーニー
「これはショコラ風ですよ。
これどうっすか?ゴッホさ・・・・
・・・・!?
ゴッホさん・・・・どうして泣いて・・・・」
マツリダゴッホ
「・・・・・・涙」
ドリームジャーニー
「・・・・・・・」
マツリダゴッホ
「・・・ジャーニーはいいやつだマツリダ 涙」
ドリームジャーニー
「・・・・え?」
マツリダゴッホ
「こんなチョコももらえない男と
いつも一緒に遊んでくれるマツリダ 涙」
ドリームジャーニー
「・・・・ゴッホさん・・・・」
マツリダゴッホ
「ジャーニーなら他にいくらでも友達を作れるのに
いつもこんなワシと一緒にいてくれることが
ホントに嬉しかったんだマツリダ・・・」
ドリームジャーニー
「・・・・・・・涙」
マツリダゴッホ
「できることなら、これからも
少しでも長く、ジャーニーと
一緒に遊べたらいいなとマツリダ・・・・」
ドリームジャーニー
「・・・・・涙
グスッ。。。
あ、あたりまえじゃないっすか! 涙
ゴッホさんは一人で行動してたら
警察に捕まったりして心配だから
ボクが監視してなきゃいけないんです! 涙」
マツリダゴッホ
「ジャーニーはワシの人生で一番の友達だ。
信頼できる友と出会わせてくれた神様に感謝マツリダ」
ドリームジャーニー
「・・・・・・涙涙
・・・・・・
・・・・そ、それはボクのセリフですから! 涙涙」
マツリダゴッホ
「ありがとう・・・・ジャーニー」
オレンジ色の夕焼けが、土手に座る二人をやさしく包んでいた
番外編 完