◆レッドディザイア◆共同通信杯・完結編 人に助けてもらったら次もまた人に頼らざるを得なくなる


◆『人に助けてもらったら次もまた人に頼らざるを得なくなる』◆






困ったことが起こった時

人の力を借りれば

すぐに解決できるが

その時はよくても

次に同じような問題が起こった時

また他人に依存せざるを得なくなってしまう。


まずはわからなくてもいいから

自力でなんとか考えてみることが

自己の成長につながるだろう。








11R 第44回 共同通信杯(G3)




1着 ハンソデバンド
2着 ダノンシャンティ
3着 アリゼオ





レッドディザイア
「わざわざ来てもらっちゃってすみません、エスポさん」



エスポワールシチー
「いや、構わん」



レッドディザイア
「エスポさん、フェブラリーSが近づいてますね。
 どうですか?自信のほどは?」



エスポワールシチー
「ふ。まあ相手がいることだからな。
 結果はわからんが自分の力を出し切るだけだ。
 それで差されたらしょうがないさ」



レッドディザイア
「絶対応援行きますね!」


エスポワールシチー
「ありがとう。
 ・・・で、今日の話というのは・・・?」



レッドディザイア
「ええ、それが・・・・
 オウケンのバカがなんか怪しい宗教にハマっているようなんです」


エスポワールシチー
「宗教?」


レッドディザイア
「ええ。ランニング教だか、タンクトップ教だかいう
 わけのわかんない組織らしいんです。
 オウケンくんだけでなく、キングダムくんとかも。」


エスポワールシチー
「ふむ。」



レッドディザイア
「で、しょうがないから助けに行きたいんですけど
 女の子ひとりじゃ怖いってゆうかぁ~
 可憐でしょ? あたし うふ」



エスポワールシチー
「そ、そうだな 汗
 で、オレにボディーガードをしろと。
 わかった。
 ・・・・しかし
 オレの仕事は教団をつぶすことか?
 それともレッドさんを止め・・・・」


レッドディザイア
「え?」



エスポワールシチー
「いや、なんでもない。
 では行こうか」




===============================



レッドディザイア
「ここですね。
 じゃあ中に入ってみましょうか、エスポさん。」




     ガチャ




ハンソデバンド
「我が教団は世界最強への道を歩み始めた!!
 さあ皆の者、お経を!!」


ローズキングダム
「ハンソデーモン!」


ヴィクトワールピサ
「ハンソデーモン!」


オウケンブルースリ
「ハンソデデイイモーーーーン!!!」


信者たち
「ウオオーーーーー!!!!!」





レッドディザイア
「な、なにこれ・・・
 オウケンくん・・・なにやってんだあのバカ野郎は。」



エスポワールシチー
「すごい人数だな。
 どうする?」



レッドディザイア
「めんどくさいから真っ向勝負であの教祖とお話しします。
 ちょっと行ってくるからエスポさん、ここで待っててね」



エスポワールシチー
「ちょ、ちょっと待て、オレもサポートしよう。」






レッドディザイア
「すいませーん」



ハンソデバンド
「あん?誰じゃおまえは。
 教祖の神聖なる壇上に勝手に上がってくるとは
 いい度胸でおじゃるな・・・・ 怒」



レッドディザイア
「あ、あのーそのー
 お取り込み中すみませんが、うちのオウケンくんと
 その他の仲間たちを返してもらっていいですかぁ? うふ」



ハンソデバンド
「なにとぼけたこと言ってるでおじゃるか? 怒」



レッドディザイア
「い、いや、だからー彼らはあたしの知り合いなので
 連れて帰りたいんですぅ~ えへ」



ハンソデバンド
「ホッホ。おもしろいことをいいよる女でおじゃる。
 命が惜しければ今すぐ消えろ。
 今なら許すでおじゃる。」



レッドディザイア
「い、いや~ちょっと帰るわけにはいかないってゆうかぁ~
 なんとかなりませんかぁ~ えへへ」


ハンソデバンド
「ホッホ。命がいらんらしいな。
 おまえのようなしょうもない女が
 わが教団に土足で侵入してる時点で
 神に背く行為でおじゃる。」



レッドディザイア
「い、いや~ですからぁ~・・・・」



ハンソデバンド
「おまえの存在など世の中の何の役にも立っておらんのだ。
 バカが。 身の程をわきまえるのじゃ、ボケッ」



レッドディザイア
「そ、そうですよねぇ~~・・・・」



ハンソデバンド
「さっさと帰って、
 家でおやつでも食べながらテレビ見てろアホタレ。」



レッドディザイア
「・・・・・・・」



信者たち
「そうだそうだーーー!!!
 消えろカスッ!!!!
 きーえーろっ! きーえーろっ! きーえーろっ!」



ハンソデバンド
「うひゃひゃひゃ。聞け! この声を!
 おまえみたいな何の力もない奴は
 発言する権利さえないでおじゃる! ププッ
 カスは消えるでおじゃる。
 ・・・・ん?よく見るとカワイイ顔をしとるな・・・
 ・・・なんならワシの秘書にしてやってもいいぞい。
 仕事内容は、昼と夜で違ってくるがな・・・ウヒヒヒ」





    バキッ





ハンソデバンド
「ぐ、ぐはあー」



エスポワールシチー
「ふ。やはりオレの仕事はこっちか(ボソッ)」



信者たち
「き、教祖さま!!!」



ハンソデバンド
「キ、キサマ・・・なにをす・・・・」




    ドガッ!! バキッ!! ガスガス!




ハンソデバンド
「うぎゃーー!!!」



エスポワールシチー
「レ、レッドさん。もういいだろう 汗
 やりすぎだ。落ち着いて。」



ハンソデバンド
「ああ~痛いいいい 泣
 キサマ・・・この教祖さまを足蹴にしたらどうなるか・・・・
 皆の者! やっちまうでおじゃるーーー!!」



信者たち
「ウオオオーーーー!!!!!
 教祖さまを守れーーー!!!
 あの女をぶっ殺せーーーー!!!
 ウオオオーーーーーー!!!!!!」




レッドディザイア
『ザコは座ってろやーーーーー!!!!!』




信者たち
「ビクッ」



レッドディザイア
「・・・・教祖、あんたにもひたむきに努力してた時があったんでしょ?
 叶うかどうかもわからない夢に向かって
 誰が何と言おうと、がんばってた時があったんでしょ?」



ハンソデバンド
「な、何言ってるでおじゃるか・・・」



レッドディザイア
「金や権力や、欲に溺れて、夢を見失ったの?
 努力して努力して、結果が出なくて泣いて
 悔しくてそれでもまた努力して・・・。
 そんな熱い気持ちを、どこに忘れてきたの?」



ハンソデバンド
「わ、わけわからんことを・・・・」



信者たち
「そうだーーー!!!
 何言ってんだテメー!!! コロスぞコラー!!!」



レッドディザイア
「オメーらもそうだろうがっ!!!!
 自分の心が苦しいことを、
 時代のせい、人のせいにしてんじゃねえよ!!
 悩みを他人に解決してもらったら
 次に同じ悩みが生まれたときも
 また他人に頼らなければならなくなるだろうがっ!
 自分の努力を放棄して
 他人に救済してもらおうなんて
 あんたらホントに男なの?
 チン●ついてんのかよーーー!!!
 キ●タマついてん・・・・」



エスポワールシチー
「レレレ、レッドさん!
 それはイカン! 汗
 落ち着いて! 汗」



信者たち
「このアマー!!!
 ホントにコロスからなーーー!!!
 みんな行くぞーーー!!!
 ウオオオーーーー!!!!」




ハンソデバンド
『やめーーーい!!!!』



信者たち
「ハッ!
 教祖さま・・・?」



ハンソデバンド
「・・・・・・・」



レッドディザイア
「・・・・・・・」



ハンソデバンド
「ホッホ。
 アンタの言うとおりでおじゃるな・・・・。
 ・・・・最初は、純粋に速く走りたいと願っていただけだった。
 それがいつからか金や権力を手に入れるために走っていた。
 そんな自分を認めたくなくて、
 ひたすらに教団を大きくすることだけを考えてきた。」



レッドディザイア
「・・・・・・・」


ハンソデバンド
「悪かったな。もう半そで教は解散するでおじゃる。。。
 でもな・・・
 ”この教団に入って救われた”
 と、心から思ってくれた者もいたのじゃ・・・」



レッドディザイア
「・・・わかってる。
 半そで教のすべてを否定したわけじゃないの。
 解散なんてしなくていいんです。
 あなたを必要としている信者さんがいますから」



ハンソデバンド
「ふ。アンタは不思議な女でおじゃる。
 ・・・・
 好きなようにしろ。
 友達は連れて帰るがよい」



レッドディザイア
「ありがとう。
 じゃあお言葉に甘えてそうしますぅ~~ えへ」




信者たち
「いいんですか?教祖さま!」



ハンソデバンド
「よいのだ。。。
 ・・・・・それにしても・・・・
 殴られた頬がしびれている・・・・
 レッドさんといったか・・・・
 ああ・・・痛い・・・・」



信者たち
「痛みますか?」



ハンソデバンド
「痛いけど・・・快感でおじゃる・・・
 ああ、もっと殴られたい・・・
 ムチで打たれたい・・・・ ポー」



信者たち
「・・・・・・・」







         半そで教編  完

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