◆フォゲッタブル◆ダイヤモンドステークス 聞き上手とは相づちは打つが助言しないことである


◆『聞き上手とは相づちは打つが助言しないことである』◆






他人の悩みやグチなどを聞いた時

特に男性は

その相手の悩みを解決してあげようと

してしまいがちだが

状況によってはアドバイスが

裏目に出ることも多い。


相手がただ、話を聞いて欲しい、

と思っている時には

”あなたはこうしなさい!”

という助言は、迷惑がられる。








11R 第60回 ダイヤモンドステークス(G3)




1着 フォゲッタブル
2着 ベルウッドローツェ
3着 ドリームフライト






エスポワールシチー
「まったくオウケンとレッドさんは
 仲がいいんだか悪いんだか
 さっぱりわからんな 汗」


フォゲッタブル
「そうですね。ふふ。
 それよりエスポさんはどうっすか?
 フェブラリーに向けて調子の方は?」


エスポワールシチー
「ああ。順調だよ。
 ただ東京1600は差しが決まるしな。
 今回はマークも厳しいだろうからな。
 やるだけやって結果は時の運でいいさ。」


フォゲッタブル
「確かにそうですよね・・・。
 まずは自分にできることを全力でやるだけ・・・。」


エスポワールシチー
「おまえは春天でオウケンと対決か?」


フォゲッタブル
「ど、どうでしょうか 汗
 まだボクはオウケンさんより格下ですから
 対決なんておこがましいですよ 汗」


エスポワールシチー
「そうか。」


フォゲッタブル
「・・・・昨日も話しましたけど
 ボクは勝負根性の無さが悩みで・・・・」


エスポワールシチー
「ああ。」


フォゲッタブル
「菊花賞は差せる形だった・・・。
 でも差し返された・・・。
 それがショックだったんです・・・。」


エスポワールシチー
「そうだよな。」


フォゲッタブル
「ボクは坊ちゃんだからダメなのか?って・・・」


エスポワールシチー
「うん。」


フォゲッタブル
「有馬記念の3着争いも
 エアシェイディおじいさんは8歳で
 ボクは3歳だった。。。
 若いボクがおじいさんに
 最後のひと踏ん張りで負けるなんて・・・」


エスポワールシチー
「おじいさんか 笑」


フォゲッタブル
「で、でも今回のダイヤモンドステークス制覇は
 自信になったんです。
 古馬になって、
 3歳の時とは違うって思えてきたっていうか・・・」


エスポワールシチー
「そうか。」


フォゲッタブル
「だからオウケンさんがどうとかじゃなく
 ボクは自分の走りができるようにがんばりたい。
 相手は気にしないで」


エスポワールシチー
「そうだな。」


フォゲッタブル
「・・・・あ、すみません 汗
 ボク一人でしゃべっちゃって 汗」


エスポワールシチー
「いや。」


フォゲッタブル
「アドバイスをもらえるのも
 とてもありがたいけど
 こうやって話を聞いてもらえるっていうのは
 とても精神的に救われる感じがします 喜」


エスポワールシチー
「フッ。オレは何もしてないさ。
 おまえが悩み抜いたからだよ。
 おまえの力だ。」


フォゲッタブル
「・・・・エスポさん!ありがとうございます!
 このご恩に報いるためにも
 今後、長距離路線でがんばりますから!」


エスポワールシチー
「ああ。おまえなら大丈夫だよ。
 がんばれよ。 じゃあな。」


フォゲッタブル
「はい! お疲れ様です!
 ・・・ふう。エスポさんは聞き上手だなあ。
 ・・・
 あ、あれはキングダムくん?」




ローズキングダム
「あ!フォゲさんじゃないっすかー!
 ダイヤモンドステークスすごかったっすね!」



フォゲッタブル
「あ、ありがとう 照」



ローズキングダム
「こりゃー春天は余裕って感じっすか?
 それともまだ課題はあるんすか?」



フォゲッタブル
「そ、そりゃー課題だらけだよー。
 混戦に強い精神力をつけたいしさあ。」



ローズキングダム
「・・・・・・・」



フォゲッタブル
「勝負所での加速をスムーズにしたいしー。」



ローズキングダム
「・・・・・・・」



フォゲッタブル
「欲を言えば、キレがもっとあればいいなあ、とか。」



ローズキングダム
「・・・・・・・」



フォゲッタブル
「あ、あは。一人でしゃべってるね。ごめんね。
 でもキングダムくんも聞き上手だよね 喜
 ボクの話をだまって聞いてくれてありがとね」



ローズキングダム
「・・・・・今日の晩ご飯はカレーにしようかな・・・
 ・・・・・・・
 はっ!!!
 す、すみません!
 今なんかおっしゃいましたか? 笑」



フォゲッタブル
「き、聞いてなかったのね・・・ 泣」






         完

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