◆ネオヴァンドーム◆きさらぎ賞 依存心のある者は人を恐れる
◆『依存心のある者は人を恐れる』◆
人に頼らず、自力でやろうとすることは
勇気と努力が必要だ。
なかなかできることではない。
しかし他者への依存度が高くなるほど
他者を恐れる気持ちも大きくなってしまう。
独立自尊の気概がある者は
むやみに他人を恐れたりしない人が多い。
11R 第50回 きさらぎ賞(G3)
1着 ネオヴァンドーム
2着 レーヴドリアン
3着 ステージプレゼンス
ヴィクトワールピサ
「まったく、ヴァンのあの八方美人ぶりには
あったまくるぜ。
大体、最初は俺だけが友達とか言って・・・ブツブツ」
ネオヴァンドーム
「あ!ヴィクトワールくん!
おはよー!」
ヴィクトワールピサ
「おお、噂をすればなんとやら。
まあ噂と言っても独り言だがな・・・ ブツブツ」
ネオヴァンドーム
「なにブツブツ言ってんの? 汗
あ、そうそう!
これ見てよ!!
新しい携帯電話を買ったんだ!! 喜」
ヴィクトワールピサ
「へぇ~。よかったね」
ネオヴァンドーム
「・・・な、なんか冷たいね 汗」
ヴィクトワールピサ
「おまえの心に聞いてみるがよい・・・」
ネオヴァンドーム
「と、とにかくボクもついにメールデビューっていうかー 喜
ヴィクトワールくん、メル友になってくれるって
約束したよね!」
ヴィクトワールピサ
「・・・まあ言いましたけど
その後にチミはキングダムに
”唯一の友達” 発言をしたことによって
その約束は上書き保存され、
別のデータとして書き換えられており・・・ ブツブツ」
ネオヴァンドーム
「な、なにブツブツ言ってんの? 汗
ええっとー、メアドは・・・これです!」
ヴィクトワールピサ
「どれです?」
ネオヴァンドーム
「これでしゅ」
ヴィクトワールピサ
「変なオジサン?」
ネオヴァンドーム
「そうでしゅ、わたすが変なオジサンでしゅ」
ヴィクトワールピサ
「ノリツッコミってわけではないんですね?」
ネオヴァンドーム
「・・・・って誰が変なオジサンやねん!」
ヴィクトワールピサ
「遅いでしゅ。
ドリアンくんみたいになってましゅ」
ネオヴァンドーム
「なんか僕ら、語尾がおかしくなってましゅ」
ヴィクトワールピサ
「でしゅ」
オウケンブルースリ
「おお、おまえらなにしとんねん」
ヴィクトワールピサ
「あ、オウケンさん、ちわっす!」
ネオヴァンドーム
「オオオ、オウケンさんだぁ~! 喜
こここ、こんにちは!
ボク、ネオヴァンドームって言います!」
オウケンブルースリ
「おお、きさらぎ賞のナナメくんじゃないか。
あのさばき方は、なかなかおもしろかったぞ」
ネオヴァンドーム
「あ、あたすっ!」
ピロピロピロ・・・
オウケンブルースリ
「ん?メールか。
・・・げ、レッドからだ・・・。
なになに・・・
”唐辛子とハバネロとカラムーチョを買ってこい”
・・・・・
なんで命令口調やねん。
てゆうか・・・
この食材は・・・
まさかまたレッドカレーを作る気でわ・・・汗」
ネオヴァンドーム
「あ!オウケンさんもメールされるんですか!
ボ、ボクも新しい携帯電話を買って
メールができるようになったので
初めてのメル友に、ぜひオウケンさんを!
と、思っていたんですっ!!」
ヴィクトワールピサ
「はい出た。八方美人。
もう驚かんがな 怒」
オウケンブルースリ
「おう、いいぞ。
ただオレにメールしたら
レッドの検閲があるからな。
変なこと書くなよ」
ネオヴァンドーム
「検閲?」
オウケンブルースリ
「まあメールはすべて内容をチェックされるってことさ」
ネオヴァンドーム
「そ、そうなんですか・・・ 汗
厳しいんですね・・・」
オウケンブルースリ
「ヤバイメールへの罰則は
ムチ100発の刑だ」
ネオヴァンドーム
「そ、そんなことが・・・ 汗」
オウケンブルースリ
「まあいいけど。
オレのメアドはこれだ。
red-lovelove@ezweb・・・・」
ネオヴァンドーム
「す、すごいアドレスですね 汗
ボクのアドレスはこれです。
happoubijin@ezweb・・・・」
ヴィクトワールピサ
「八方美人って・・・。
自分でわかってんじゃんか・・・ ブツブツ
大体ヴァンは独立自尊の気概がないから
いちいち自分より格上の人を恐れることになるんだ。
自力でやったる!っていう気持ちがある者は
むやみに他者を恐れたりはしないものだ・・・ ブツブツ」
ネオヴァンドーム
「は、初めてのメールアドレス交換です!!
しかもオウケンさんが相手なんて感激ですっ!!
ボクこれからはオウケンさんの舎弟になりますからっ!!」
ヴィクトワールピサ
「はいはい。
オウケンさんもいちいち真に受けない方が
いいですよ・・・ブツブツ」
完