◆オウケンブルースリ◆フェブラリーステークス 尊敬の上に愛がつくられる


◆『尊敬の上に愛がつくられる』◆





恋愛の段階では

脳内麻薬のパワーで

あばたもえくぼな感じで

ある程度、何でもアリな部分があるが

恋の麻薬が分泌されなくなって

そこから愛へと昇華できるかどうかは

相手への尊敬の気持ちがポイントになってくる。


全く尊敬できる部分が無い人と

愛をはぐくむのは困難。


尊敬という土台がなければ

愛を積み重ねることもできない。








11R 第27回 フェブラリーステークス(GI)




1着 エスポワールシチー
2着 テスタマッタ
3着 サクセスブロッケン






オウケンブルースリ
「くっそ~。
 昨日借りたAVにはやられたぜ。。。
 どこが女子高生なんだよ。
 完全なババアじゃねえか」



エスポワールシチー
「ババアがどうしたって?」



オウケンブルースリ
「お、エスポ。
 ちょっと聞いて~!
 昨日借りたこのAV
 ”女子高生の微笑”
 楽しみにしてたのにさー
 どう見ても70代のババアなんだよー 泣
 こんなの ”ババアの苦笑い”
 にタイトル変えろって話だろうがっ!! 怒」



エスポワールシチー
「フッ。おまえはあいかわらずだな」


オウケンブルースリ
「こんなことならナースにしとけばよかったよー。
 究極の選択に敗れたようだ・・・ 泣」


エスポワールシチー
「・・・・・・・」



オウケンブルースリ
「なんだよ・・・笑わば笑え」


エスポワールシチー
「・・・昨日な・・・」


オウケンブルースリ
「そう!昨日のツタヤが悪いんだ!!」


エスポワールシチー
「・・・・昨日、レッドさんと朝まで一緒だった」


オウケンブルースリ
「そうそう朝まで検討するわけにもいかな・・・
 ・・・・・・え?」


エスポワールシチー
「・・・・・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・・・・」


エスポワールシチー
「おまえがいつまでもそんな風だったら
 この先どうなるかは保証できん」




    ピピピピッ




オウケンブルースリ
「あ、噂をすればレッドからメールだ。
 ”マヨネーズとケチャップを買ってこい”
 ・・・なんで命令口調やねん。」


エスポワールシチー
「・・・・・・・」


オウケンブルースリ
「じゃあオレ買い物して帰るわ」


エスポワールシチー
「ああ」


オウケンブルースリ
「・・・・さっきの話・・・・」


エスポワールシチー
「・・・・・・・」


オウケンブルースリ
「いや、やっぱいいわ。じゃあなエスポ」


エスポワールシチー
「ああ」



===============================



オウケンブルースリ
「ただいまー。
 マ、マヨネーズが売り切れで
 ケチャップしか買えませんでした 汗」


レッドディザイア
「あ?」


オウケンブルースリ
「す、すみません・・・」


レッドディザイア
「まあいいよ。
 あと一人分のマヨネーズは残ってるから。
 今日のサラダはアンタの分は
 マヨ無しの味ナシだからね」


オウケンブルースリ
「えぇ~ 泣」



レッドディザイア
「・・・・エスポさんから聞いたんでしょ?」


オウケンブルースリ
「いえ、何も。」


レッドディザイア
「だって昨日、オウケンくんに言うって言ってたもん」


オウケンブルースリ
「・・・・・・・」


レッドディザイア
「幻滅した?」


オウケンブルースリ
「別に。」


レッドディザイア
「なんで?」


オウケンブルースリ
「だって朝までファミレスかもしれないし
 朝までカラオケかもしれないし
 朝まで生テレビかもしれないし」


レッドディザイア
「さぶいよ」


オウケンブルースリ
「すいません・・・」


レッドディザイア
「・・・・嫉妬してもくれないんだね・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・・・・」




    ゴトッ



レッドディザイア
「なんか落としたよ?」


オウケンブルースリ
「はっ!!」


レッドディザイア
「なにこれ・・・”女子高生の微笑”・・・・」


オウケンブルースリ
「い、いやこれはそのーあのー 汗汗」


レッドディザイア
「・・・・オウケンくん、
 これ以上あたしをガッカリさせないでよ」


オウケンブルースリ
「は、はい・・・」


レッドディザイア
「愛は尊敬の上にしか築けないんだよ?」


オウケンブルースリ
「わ、わかってます・・・」


レッドディザイア
「わかってない」


オウケンブルースリ
「い、いえその・・・」


レッドディザイア
「わかってないよ・・・・。」


オウケンブルースリ
「は、はあ・・・」


レッドディザイア
「もういい。あたし部屋に戻るから。」




    バタン




オウケンブルースリ
「ふ、ふぅ~~~ 汗汗汗
 なにこの緊張感・・・。
 もうなんだっつーんだよー。
 どうすりゃいいんだよー。
 ヤケ酒でも飲みに行ったろうかい!!
 行きつけのキャバクラのミキちゃんに癒してもらおう! 喜
 ・・・・いや待てよ・・・
 お金がないっす・・・ 泣
 ・・・ん?
 こんなところにレッドの財布が・・・・
 どどど、どうする? オレ!!」







         完

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