◆シャドウゲイト◆中山記念 目の前の困難は自分を磨く砥石にすぎない


◆『目の前の困難は自分を磨く砥石にすぎない』◆





何をする場合でも

壁にぶつからないことはない。


努力するほどに

困難な課題に直面するものだ。


スムーズに行くにこしたことはないが

困難な課題にも使い道はあり

ピンチも逃げずに向き合えば

結果的には自分を高める機会となるだろう。







11R 第84回 中山記念(G2)




1着 トーセンクラウン
2着 テイエムアンコール
3着 ショウワモダン
      :
6着 シャドウゲイト(2人気)






ローズキングダム
「いやーまさかトーセンクラウンさんが
 5馬身とは・・・びっくりだな」


ヴィクトワールピサ
「そうだなあ。
 馬場状態が泥んこだったからなあ。
 良馬場だったら全然違ってたんじゃないか?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「おまえは不良馬場は自信あるか?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「へぇ~。さすがチャンプですねえ・・・。
 でも走りやすいのはどんな馬場?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「・・・・ん?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「・・・・き、聞いてない・・・?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「・・・・はうっ!
 ま、またやられた・・・。
 こいつとまともな会話をしようとしたオレがバカだった・・・」




ローズキングダム
「あ、ゲイトさん!」


シャドウゲイト
「ホッホ。元気かね」


ヴィクトワールピサ
「僕らは元気ですけど
 ゲイトさん、大丈夫でしたか?
 スタートで脚をひねったんじゃ・・・」


シャドウゲイト
「ホホッ。雨の水のせいか、ツルンと滑った。
 ツルーンとすべったぞい。 ホッホ」


ヴィクトワールピサ
「い、いやツルーンはいいんですけど、おケガはありませんか?」


シャドウゲイト
「大丈夫じゃ。最後も地味に追い込んでたんじゃぞ? 見た?」


ヴィクトワールピサ
「い、いえ、トーセンクラウンさんが離しすぎて
 よく見えませんでしたが」


シャドウゲイト
「地味にいい脚だったんじゃがなあ。
 ああいうのもカッコイイじゃろ?
 4角最後方から追い込み!!
 ディープインパクトみたい?」


ヴィクトワールピサ
「え、ええまあ・・・ 汗」



シャドウゲイト
「8歳までレースやってるとな、
 こんなこともあるんじゃよ。
 困難な壁は自分を磨くチャンスでもあるんじゃ」



ヴィクトワールピサ
「へぇ~。ゲイトさんはさすがですよね。
 あんなことがあってもグチひとつ言わないなんて」


シャドウゲイト
「グチというのは原因を自分以外の外部のせいにすることじゃ。
 原因を人のせい、環境のせいにしていては
 成長の機会は永遠に訪れんのじゃ」



ローズキングダム
「そうですよね。
 勉強になります。
 ピンチを分析して次に生かすことこそが重要なんですね!!」


シャドウゲイト
「ホッホ。そうじゃな。
 キングダムくんもそれがわかってれば
 クラシックでも大丈夫じゃ」


ヴィクトワールピサ
「お、キングダムよ、おまえゲイトさんの話は
 ちゃんと聞くのか?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「オレの話は?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「聞く?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「い、いや、いつも聞いてませんよね? 汗」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「・・・・ちなみに今、この会話は
 聞いてる? or 聞いてない?」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「はい聞いてない」




シャドウゲイト
「ホッホ。きみたちは仲がよいのう。
 友情は大切にするがよい」


ヴィクトワールピサ
「な、仲いいように見えますかね? 汗汗」



シャドウゲイト
「まあ、今日はワシは疲れたから
 もう帰るぞい。
 ではな。
 また老人会の方にも顔を出しなさい」


ヴィクトワールピサ
「あ、はい。ゲイトさん、おつかれっした!!」




ヴィクトワールピサ
「ふむ。困難を砥石に・・・か。。。
 なあ、キングダム。
 おまえは理解したようだったけど
 オレはイマイチよくわからなかったよ。」


ローズキングダム
「うん」


ヴィクトワールピサ
「あ・・・もういい 怒」


ローズキングダム
「うん」



ヴィクトワールピサ
「ん? こんなとこにメモが・・・。
 ゲイトさんのメモか?
 何が書いてあるんだ?
 ・・・・・・・」





    『ゲイトノートの呪いでゲートを失敗』

    『ノートというより、むしろゲートノット(not)』

    『まさにシャドウゲート』




ヴィクトワールピサ
「な・・・なんだコレ・・・・汗
 ネ、ネタ帳?
 しかもあんまりおもしろくない上に
 敗因を外部のせいにしてるようにも見える・・・。
 な、なんて不気味なメモなんだ・・・・」







         つづく

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