◆トーセンクラウン◆中山記念 専門の領域を持つ者は強い


◆『専門の領域を持つ者は強い』◆





人間の才能は一長一短で

誰にもいいところも悪いところもある。


その与えられた才能条件の中で

自分の得意分野を伸ばしている人は

自然と活躍の場が増えることになる。


自分の武器を磨くことが

世の中を楽に渡っていく要因となるだろう。







11R 第84回 中山記念(G2)




1着 トーセンクラウン(牡6)
2着 テイエムアンコール(牡6)
3着 ショウワモダン(牡6)
      :
6着 シャドウゲイト






ヴィクトワールピサ
「うーん、昨日拾ったこのゲイトさんのメモ・・・
 ゲイトさんに届けるべきか・・・
 どう思う? キングダム・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・って、あれっ! 汗
 アイツいつの間に帰ったんだ・・・ 怒」



トーセンクラウン
「ヴィクトワールくん、ごきげんよう!」


ヴィクトワールピサ
「あ、クラウンさん。G2制覇おめでとうございます!」



トーセンクラウン
「フフ。見たかね? 5馬身差を!!」


ヴィクトワールピサ
「は、はい。泥だらけの内を突き抜けてくる姿は
 しびれました!!」



トーセンクラウン
「まともに走ったら勝てなくても
 自分の得意な条件を作っておけば
 活躍の場は必ずくるのだ。
 全部が平均的より、ひとつ得意なことを作れば
 今回のオレのように、G2さえ勝てるだろう」



ヴィクトワールピサ
「不良馬場を切り裂いて突き抜けるっていうのも
 また感動的ですよね」



トーセンクラウン
「そう。 キレイな芝で鮮やかに勝つのは
 あっさりしすぎてなんか足りんだろう?
 塩ラーメンより、こってり味噌ラーメンだろう?」



ヴィクトワールピサ
「ラ、ラーメンっすか? 汗
 ま、まあ味噌の方がこってりですね・・・」



トーセンクラウン
「そうめんより、冷麺だろう?」


ヴィクトワールピサ
「そ、それはあまり差がないような 汗」


トーセンクラウン
「サラダうどんより、牛丼だろう?」


ヴィクトワールピサ
「はい、それならわかります 笑
 牛丼の方がこってりですもんね。」


トーセンクラウン
「牛乳より、豆乳だろう?」


ヴィクトワールピサ
「そ、それは微妙です 汗」


トーセンクラウン
「スーパードライより、エビスだろう?」


ヴィクトワールピサ
「あー、まあエビスの方がこってりですね。
 ボクはスーパードライが好きですが」


トーセンクラウン
「マイルドセブンより、マルボロだろう?」


ヴィクトワールピサ
「まあ・・・そうですかね。こってりというなら」


トーセンクラウン
「メンソールより、めんそーれだろう?」


ヴィクトワールピサ
「土俵が違いますね」



トーセンクラウン
「TOKIOより、V6だろう?」


ヴィクトワールピサ
「・・・好みですね」



トーセンクラウン
「まあそこでだ。
 V6という話が出たのでついでに発表するが
 オレもグループを作ることにした」


ヴィクトワールピサ
「グ、グループっすか? 汗」


トーセンクラウン
「”D6” だ!」


ヴィクトワールピサ
「は、はあ・・・」


トーセンクラウン
「”泥んこ得意な6歳馬” という語源だ」


ヴィクトワールピサ
「そ、そうですか・・・ 汗」


トーセンクラウン
「メンバーは、今回の上位3頭と
 ドリームサンデーとアブソリュート
 計5名だ!!」



ヴィクトワールピサ
「・・・・シックス・・・ですよね?
 6歳&6人 の方が美しいのでは?」


トーセンクラウン
「・・・・あ」


ヴィクトワールピサ
「一人足りませんが・・・ 汗」


トーセンクラウン
「む・・・そ、そんなことわかっておったわ!!
 ちゃんと最後の一人を考えている!」



ヴィクトワールピサ
「そ、そうでしたか・・・汗
 誰ですか?」


トーセンクラウン
「・・・・うーんと・・・」


ヴィクトワールピサ
「考えてないっすね」


トーセンクラウン
「いや、ちょっと待ってね」


ヴィクトワールピサ
「はあ・・・」



トーセンクラウン
「そうそう!! 4着のセイクリッドバレーだ!」


ヴィクトワールピサ
「4歳ですが・・・」


トーセンクラウン
「え・・・
 ああ!そうそう! よく気付いたな!
 おまえを試したのだ! 汗」


ヴィクトワールピサ
「はあ・・・」


トーセンクラウン
「わかった!!
 ゲイトさんがいるではないか!!」


ヴィクトワールピサ
「・・・8歳ですが・・・汗
 しかもすでに老人会に所属してるし・・・」


トーセンクラウン
「そんなもん関係あるかっ!
 名前を少し変えてだな・・・」


ヴィクトワールピサ
「名前変えちゃうんすか? 汗」


トーセンクラウン
「”D68” なんてどう?」


ヴィクトワールピサ
「8歳の8が入っただけっすね 汗
 美しくないっすよ」


トーセンクラウン
「ダメ?
 ・・・うーん・・・
 わかった!!!
 ”AKD68” これ良くない?」


ヴィクトワールピサ
「AKB48のパクリじゃないっすか。
 そしてAとKは、なんなんですか」


トーセンクラウン
「”AKD68”
 語源は ”あくどい68人” だ」



ヴィクトワールピサ
「・・・あくどいのはダメだし、68人いないし
 ・・・・そして、泥んこは、どこいったんすか・・・ハァ」



トーセンクラウン
「む、おまえ、あきれとるな!
 くっそー、こうなったら
 なんとしても軍団を形成してやる!
 おぼえとけよーー!!」



ヴィクトワールピサ
「は、はあ・・・。
 なんでオレが怒られたんだろう・・・。
 最近オレの周りの馬って
 疲れるヤツばっかりだなあ・・・」







         つづく


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