◆ショウワモダン◆中山記念 悲愴感を漂わせた努力はしない方がいい
◆『悲愴感を漂わせた努力はしない方がいい』◆
何事も、一生懸命に努力して
自分の望む結果を出せれば最高だ。
ただ、努力する時に
悲愴感が漂ってしまうと
本人ががんばってるわりには
いい結果が出にくくなってしまう。
最大限に努力する時であっても
どこかゆとりを持ったり
笑いがあったり
そういう自然な努力ならば
必然的に求める結果を得ることになるだろう。
11R 第84回 中山記念(G2)
1着 トーセンクラウン(牡6)
2着 テイエムアンコール(牡6)
3着 ショウワモダン(牡6)
ヴィクトワールピサ
「モダンさーん、もう帰りましょうよ~」
ショウワモダン
「ん? もうそんな時間か。」
ラナンキュラス
「えー、帰っちゃう気~?」
ショウワモダン
「まあそろそろ時間だしな。」
ラナンキュラス
「飲み過ぎたのは、あなたのせいよ?」
ショウワモダン
「ふ。結ばれる運命なら
きっとまた会えるさ」
ラナンキュラス
「いじわるな人・・・」
ショウワモダン
「オレに惚れたら、ヤケドするゼ?」
ラナンキュラス
「ヤケドさせてほしいな」
ショウワモダン
「ああ、また会った時にな。
では、さらばだ」
ラナンキュラス
「罪な男ね、ふふ」
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ヴィクトワールピサ
「走れば終電いけますね!」
ショウワモダン
「うーん、そうだな。
でも、おれんち、すぐそこなんだよ。
寄っていけばいいじゃん」
ヴィクトワールピサ
「え、でも申し訳ないし・・・」
ショウワモダン
「いいよいいよ。泊ってけ。
始発で帰ればいいよ」
ヴィクトワールピサ
「そうですか・・・」
ショウワモダン
「遠慮すんな。
ほら、もう着いたし」
ヴィクトワールピサ
「は、はやっ 汗」
ガチャ
ショウワモダン
「適当に片づけるから
その辺、座っててくれ」
ヴィクトワールピサ
「はい、おじゃましまーす」
ショウワモダン
「すまんな、汚くて」
ヴィクトワールピサ
「いえいえ、きれいにしてると思いますよ。
・・・・あ、白黒テレビだ・・・
これが噂の」
ショウワモダン
「そうだ。カッコイイだろ?
買ったばっかりだ。
こないだヤマダ電機で買ってきたんだ」
ヴィクトワールピサ
「そ、そうですか 汗
今でも売ってるんですね 汗
おおっ! ちゃぶ台もある!」
ショウワモダン
「昭和の風情が漂ってていいだろ?
はい、お茶と和菓子。
テキトーに食ってくれ」
ヴィクトワールピサ
「ああ、スンマセン。お構いなく。
ズズッ。 うん、うまい。
・・・・あのー、このキャプテンって、漫画ですか?
全巻揃ってますね」
ショウワモダン
「おお、おまえキャプテンも知らんのか?
熱血野球漫画なんだけど
当時としてはかなりリアルな作りで
オレも何度も泣いたよ」
ヴィクトワールピサ
「へー。」
ショウワモダン
「おまえは野球マンガと言えば、何だ?」
ヴィクトワールピサ
「うーん、タッチですかね」
ガッシャーーーン!!!!
ヴィクトワールピサ
「えぇ~~!!!
なんで、ちゃぶ台ひっくり返してんすか~~!! 汗汗」
ショウワモダン
「ナンパなこと言ってんじゃねぇ~~!! 怒」
ヴィクトワールピサ
「は、はい・・・?」
ショウワモダン
「男なら、汗と血のマンガをチョイスするだろうがっ!!」
ヴィクトワールピサ
「す、すみません・・・。
ちゃぶ台直しますね・・・。
あーあ。お茶がこぼれちゃった・・・」
ショウワモダン
「スマン。熱くなってしまった。
コレ、新しいお茶な。」
ヴィクトワールピサ
「すいません、ありがとうございます。
まあでも野球マンガといえば・・・
何だろう・・・。
・・・あ、H2とかも好きで・・・・」
ガッシャーーーン!!!!
ヴィクトワールピサ
「ぐわぁ~~!!!
あちちちち!!」
ショウワモダン
「テメーそれ、タッチとどう違うんだコラァー!! 怒」
ヴィクトワールピサ
「すすす、すみません!!
ボ、ボクもキャプテンが好きっす!! 汗」
ショウワモダン
「・・・・そうか。
おまえも好きか。
お茶かけちゃって悪かったな。
またこぼれちゃったよ。
はい、これ新しいお茶ね。 ニコニコ」
ヴィクトワールピサ
「と、ところでモダンさんは
かなりの努力家だと聞いてますが
やはりキャプテンという作品に
インスパイアされたということもあるんでしょうか?」
ショウワモダン
「うむ。いい質問だ。
その通りだな。
キャプテンという作品の、あの悲愴感。
すべてをかけて必死に努力し続ける姿は
今のオレの心構えに大きな影響を与えている」
ヴィクトワールピサ
「・・・・最近ではあまり悲愴感を漂わせるのは
いい結果が出ないと語る人も多いような・・・ ボソッ」
ガッシャーーーン!!!!
ヴィクトワールピサ
「あちぃぃぃぃ~~~~~~!!! 泣」
ショウワモダン
「おまえは昭和的努力を冒涜するのかーー!!! 怒
こうなったら朝まで語ってやるぞ!
ここに座らんかいっ!!」
ヴィクトワールピサ
「ボ、ボクは弥生賞の追い切りがあるんですぅ~~ 泣」
完