◆ヴィクトワールピサ◆スプリングステークス たとえ何をしようと、また何もしなくても文句を言われるものだ
◆『たとえ何をしようと、また何もしなくても文句を言われるものだ』◆
何かひとつ行動を起こせば
良くも悪くも、必ず周囲からは
何かしらの反応が生じてくる。
悪い反応が出た時
それを恐れて、こんなことならいっそ
行動するのをやめようと考えてしまうこともあるが
行動をやめて、何もしなければ
今度は何もしないことに対して
悪い反応が出てくるものだ。
周囲の反応を気にしすぎることは
自分の人生のイニシアチブを
他者に握られることになるだろう。
11R 第59回 フジテレビ賞スプリングステークス(G2)
1着 アリゼオ
2着 ゲシュタルト
3着 ローズキングダム
ヴィクトワールピサ
「おーっす。
どうだキングダム。
敗戦の傷は癒えたかね?」
ローズキングダム
「ああ、ヴィクトワールか。
その件なんだがな・・・
いっそのこと皐月は見送って
ダービーに直行しようかと考えている・・・」
ヴィクトワールピサ
「ええー?!
なに言ってんだよー。
せっかくファンも2強対決に盛り上がってんじゃんかー」
ローズキングダム
「今の中山の馬場はオレには合わん・・・」
ヴィクトワールピサ
「し、深刻なようだな・・・
まあオレ的には、おまえがいなければ
皐月は余裕だからラッキーだけども」
ローズキングダム
「いいんだ・・おれなんか・・・」
ヴィクトワールピサ
「キ、キングダムがいじけている・・・
初めて見た・・・レアな映像だな・・」
ローズキングダム
「ダービー直行ならしばらくヒマだしな。
映画とかいっぱい見にいこうかな」
ヴィクトワールピサ
「そ、そうだな! 汗
気分転換してさ! 体調をベストにもっていくってのも、
ひとつの案だよな! 汗」
ローズキングダム
「そういや、こないだ映画のルーキーズを見たんだが
『未成年者の喫煙は法律で禁止されているので
絶対にマネしないでください』
とかいう、うざいテロップが出てたよ」
ヴィクトワールピサ
「ふむ。
まあ子供がマネしないように、との配慮だろ」
ローズキングダム
「大体、映画見なくても
中高生ならタバコぐらい誰だって吸うだろうが」
ヴィクトワールピサ
「い、いやそんなことはないと思うぞ 汗
とにかく映像ってのは影響力が強いから
配慮が必要なんだよ 汗」
ローズキングダム
「そんなこと言うならな?
映画で麻薬を使用するシーンがあったら
『麻薬は法律で禁止されているので
絶対にマネしないでください』
ってテロップ流すのか?」
ヴィクトワールピサ
「い、いや、それはいちいちやらないけどさ・・ 汗」
ローズキングダム
「不倫の映画だったら
『不倫はよくないことなので
絶対にマネしないでください』
って書くの?」
ヴィクトワールピサ
「か、書きませんけど・・ 汗
キングダム、おまえイライラしてるだけだよ! 汗
リフレッシュがやはり必要かもな!! 汗」
ローズキングダム
『この映画では、ちゃぶ台をひっくり返すシーンがありますが
片づけるのが大変なので絶対にマネしないでください』
って流すのかコノヤロー!!」
ヴィクトワールピサ
「ち、ちゃぶ台の話は
ショウワモダンさんとしてください・・ 汗」
ローズキングダム
『この映画では、
フーテンとしてフラフラ生きてるオッサンが出てきますが
絶対にマネしないでください』
ヴィクトワールピサ
「と、寅さんっすね 汗」
ローズキングダム
『この映画では、
超高層ビルの屋上からジャンプするシーンがありますが
絶対にマネしないでください』
って、誰がマネすんねん!!」
ヴィクトワールピサ
「ダ、ダイハードはおもしろいのでは 汗」
ローズキングダム
『この映画では、
ニトロで加速するシーンがありますが
絶対にマネしないでください』
ってニトロってどこに売ってんだコラアー!!」
ヴィクトワールピサ
「ワイルドスピードは、1だけはおもしろかったっすね 汗」
ローズキングダム
『この映画では、
非暴力と崇高なる魂をもって
インド独立の父となった偉大な人物が登場しますが
絶対にマネしないでください』
ヴィクトワールピサ
「ガ、ガンジーっすね 汗
それはマネした方がいいんじゃないでしょうか 汗」
ローズキングダム
「あー、疲れた」
ヴィクトワールピサ
「や、やっと終わりましたか!
今のでキングダムくんのストレスも
だいぶ解消されたんじゃないかい? 汗」
ローズキングダム
「皐月回避とか言ったら
結構いろいろ言われてな・・・
根性なしとか・・・」
ヴィクトワールピサ
「・・・・・・・」
ローズキングダム
「俺なんかこんなもんさ・・・」
ヴィクトワールピサ
「・・・なあキングダム。
周囲の人間っていうのは
何をやっても誰かは文句言ってくるものだし
たとえ何もしなくても文句を言ってくるものさ。
おまえは間違ってない。
自分が決断したことなら
周りが言うことなど、気にしなくていいんだよ」
ローズキングダム
「・・・・・・・」
ヴィクトワールピサ
「な?」
ローズキングダム
「そうだな・・・」
ヴィクトワールピサ
「わかってくれたか。
さすがはオレのライバルだ! 喜」
ローズキングダム
「・・・なるほど」
ヴィクトワールピサ
「・・・?」
ローズキングダム
『この作品では、
たかが弥生賞を勝ったくらいで調子に乗って
キングに上から目線で説教かますバカが登場しますが
絶対にマネしないでください』
ヴィクトワールピサ
「コ、コラァーー!! 怒」
- 完 –
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