◆ヴィクトワールピサ◆皐月賞 愛嬌はあるにこしたことはない


◆『愛嬌はあるにこしたことはない』◆





特に目上の人と接する場合など

愛嬌は無いよりあった方がいい。


媚びるわけじゃなく

迎合するわけでもなく

自然とにじみ出るかわいげは

意外な効果があったりするものだ。








11R 第70回 皐月賞(GI)




1着 ヴィクトワールピサ
2着 ヒルノダムール
3着 エイシンフラッシュ
4着 ローズキングダム





ヴィクトワールピサ
「キングダムを励ます会とかいって
 もう何日経過してんだよー」



エイシンフラッシュ
「アンタがノープランで挑むからでしょうが ボソッ」


ヴィクトワールピサ
「大体、誰だよこんなイベント企画したのは! 怒」


エイシンフラッシュ
「アンタでしょうが ボソッ」



ヴィクトワールピサ
「てゆうかそもそもキングダムを励ます必要が
 あるのかっつー話だろうが。
 なんでオレが・・・ ブツブツ」



エイシンフラッシュ
「はぁ・・・この人はまったく・・・
 ・・・ん?
 あれってもしかして
 キングダムさんじゃないっすか?」



ヴィクトワールピサ
「なんだと!
 どれどれ。
 おお! 確かにキングダムだ!
 やはりオレの読みは正しかったっ!」


エイシンフラッシュ
「・・・ボクが偶然見つけただけでしょうが ボソッ」



ヴィクトワールピサ
「よし! これで励ます会が実行できるな!
 おーーいキングダ・・・・ ん?
 隣に誰かいるぞ・・・?」



エイシンフラッシュ
「ホントだ。
 あれは・・・ アパパネちゃん?」


ヴィクトワールピサ
「な、なにぃ~!!!」


エイシンフラッシュ
「我が世代のアイドル、アパパネちゃんと
 2歳チャンプの密会!
 スクープですね!
 カシャッ! カシャッ!」



ヴィクトワールピサ
「ま、まぶしい! 怒
 フラッシュはやめんかい!
 気づかれるだろうがっ」


エイシンフラッシュ
「いやこれがボクの存在理由であり
 そこに自分が存在する意義で・・・・」



ヴィクトワールピサ
「それはこないだ聞いたよっ!! 怒
 そ、それよりなんでキングダムと
 アパパネちゃんが一緒に・・・・?」


エイシンフラッシュ
「付き合ってるんじゃないんですか?」


ヴィクトワールピサ
「バ、バカなっ!!
 なぜあんな性格悪い男とアパパネちゃんが・・・
 どうしてオレじゃないんだっ!! 怒」



エイシンフラッシュ
「あんまりかっこよくないからじゃないっすか」



    バキッ



エイシンフラッシュ
「ぐはぁ~」



ヴィクトワールピサ
「だって皐月賞の前にアパパネちゃんが
 ”皐月賞がんばってね。 ニコッ”
 って言ってくれたんだもん! 泣
 それってオレのこと好きってことだろ?!」


エイシンフラッシュ
「な、なぜそういう発想になるんすか 汗」


ヴィクトワールピサ
「だってニコッ って・・・」


エイシンフラッシュ
「愛嬌のある女性なら ニコッ
 ぐらい普通しますよ」


ヴィクトワールピサ
「そんなわけないっ!!
 アパパネちゃんの ニコッ は
 俺だけのもののはずだっ!!」



エイシンフラッシュ
「じゃあそうなんじゃないっすか」


ヴィクトワールピサ
「適当に言ってない?」


エイシンフラッシュ
「いや、信じる者は救われるかもしれないし」


ヴィクトワールピサ
「むう・・・どいつもこいつもバカにしやがって~! 怒」


エイシンフラッシュ
「誰もバカにしてないっすよ。
 被害妄想はやめてください」



ヴィクトワールピサ
「じゃあおまえは、
 オレとキングダム、どっちがおっとこまえだと思・・・・」


エイシンフラッシュ
「キングダムさん」



    バキッ



エイシンフラッシュ
「ぐはぁ~」


ヴィクトワールピサ
「質問を言い終わる前に答えてんじゃねえ!! 怒」


エイシンフラッシュ
「ぼ、暴力はやめてくださいよー 泣」


ヴィクトワールピサ
「くっそー・・・アパパネちゃん・・・ 涙」







        - つづく –

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