◆ヴィクトワールピサ◆ダービーウィーク特別編1


◆『ダービーウィーク特別編1』◆








ヴィクトワールピサ
「つ、ついにダービーかあ・・
 ききき、緊張するなあ・・ 汗」



ローズキングダム
「どうせオレが勝つんだから
 オマエは緊張しなくていいだろうに」


ヴィクトワールピサ
「キ、キングダム! 汗
 盗み聞きしてんじゃねえ! 汗」


ローズキングダム
「チミが大きな声で独り言いってるからでしょうが」


ヴィクトワールピサ
「オオオ、オレが1番人気だよなあ・・きっと・・
 ダービーの1番人気は勝率高いし
 それが余計に緊張を増幅させるというか・・ ブツブツ」



ローズキングダム
「1番人気はオレだろう」


ヴィクトワールピサ
「お、おまえではないと思うぞ 汗」


ローズキングダム
「え?オレじゃないの?」



ヴィクトワールピサ
「いや、キミが1番人気になる要素が
 ひとつもないですよね? 汗」


ローズキングダム
「・・・・・・・」


ヴィクトワールピサ
「ジョッキーも乗り替わりなんでしょ?」


ローズキングダム
「・・・・・・・」


ヴィクトワールピサ
「馬体重も減ってきてるんでしょ?」


ローズキングダム
「・・・・・・・」


ヴィクトワールピサ
「人気が出る要素はないと
 ボクは思うんですよ。
 そのあたり、どうお考えになりますか?」



ローズキングダム
「・・・・・・・
 ・・・アパパ・・・
 よくあの体勢から首を前に出したもんだ・・。
 大したやつだ。
 あいつが励ましてくれるなら
 オレもダービーを獲らんといかんな・・フッ。
 ・・・・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・え? なんか言った?」



ヴィクトワールピサ
「ガッデムッ!!! 怒
 アナタの話をシテマース!! 怒
 ソレナノニ、アナタ、私の話、聞いてナーイ!! 怒
 なぜそんなことがデキルノデスカ!! 怒」



ローズキングダム
「ごめんね
 てゆうかなんでカタコト?」


ヴィクトワールピサ
「ゴメンで済んだらケーサツいりまセーン!! 怒
 私、一生懸命にアナタの1番人気について
 分析シマシタ!!
 ソレナノニ!!
 ああ、ソレナノニ!! 怒」



ローズキングダム
「・・・・・・・」


ヴィクトワールピサ
「たまには私にも興味をもってクダサーイ!! 怒」


ローズキングダム
「・・・・・・・」


ヴィクトワールピサ
「キット私・・・
 アナタに認められたかッタのかもシレマセーン・・・」


ローズキングダム
「・・・・・・・」


ヴィクトワールピサ
「スミマセン・・しんみりさせて・・・」



ローズキングダム
「・・・・・・・
 ・・・このジーパン、ケツにくいこむなあ・・・
 やっぱあっちのズボンにしとけばよかったかなあ。
 ケツへの食い込み具合が、マジハンパねえ・・。
 ・・・・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・え?
 ヴィクトワール、なんか言った?
 ケツがどうしたって?」



ヴィクトワールピサ
「ケケケ、ケツはアンタが言ったんでース!! 怒
 ワタシ、ケツなんて一言も・・・
 クラッ
 バタッ・・・」



ローズキングダム
「あれ?
 ヴィクトワール、貧血か? 笑」






        - つづく –

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