◆ペルーサ◆東京優駿 ケジメのとり方
◆『ケジメのとり方』◆
10R 第77回 東京優駿(GI)
1着 エイシンフラッシュ
2着 ローズキングダム
3着 ヴィクトワールピサ
ブエナビスタ
「・・・・・・・」
ペルーサ
「見ての通りです・・・」
ブエナビスタ
「・・・・・・・」
ペルーサ
「一番大事な場面で、出遅れ・・・。
オレは、ブエナ組の看板を汚しちまった・・・。」
ブエナビスタ
「・・・・・・・」
ペルーサ
「こうなった以上、
ケジメつけるのが、この世界の掟・・・。」
ブエナビスタ
「・・・・・・・」
ペルーサ
「男としてのケジメつけさせてくだせえ!
おい!!
ドス持ってこいや!!!」
組員
「は、はい! 汗」
ブエナビスタ
「やめえや!! 怒」
組員
「ビクッ」
ブエナビスタ
「ペルーサ・・ケジメってなんじゃ・・ 怒」
ペルーサ
「は、はい・・
ダービーの舞台で人気を背負い、
そしてブエナ組の看板も背負い、
その場面で大きく出遅れました。
今回の超スローのダービーを作ってしまったのは
オレの責任です・・・。」
ブエナビスタ
「・・・・・・・」
ペルーサ
「だから、姐さんには
オレのこの小指でケジメを・・・」
バキッ
ペルーサ
「ぐっ・・・」
ブエナビスタ
「くだらんこと言うなや!! 怒」
ペルーサ
「あ、姐さん・・・」
ブエナビスタ
「アンタの汚い小指、ウチがもらってどうするか・・。
そんなことが、組へのケジメになると思ってんのか・・」
ペルーサ
「・・・・・・・」
ブエナビスタ
「アンタはまだ若い。
これから、ウチが引退した後、
この組を守っていくのは
アンタしかおらんのじゃ」
ペルーサ
「あ、姐さん・・・ 号泣」
ブエナビスタ
「ケジメのとり方、間違ったらアカン」
ペルーサ
「はい・・・ 涙」
ブエナビスタ
「・・・ペルーサな」
ペルーサ
「はい・・?」
ブエナビスタ
「よくがんばったやないか 微笑」
ペルーサ
「あ、姐さんっ・・・ ぐっ・・ 号泣」
ブエナビスタ
「十分じゃ フッ」
- つづく –