◆余計なお世話だ アーネストリー 札幌記念


◆余計なお世話だ


札幌記念(G2)

1着アーネストリー
2着ロジユニヴァース
3着アクシオン



【前回までのあらすじ】
エスポ、オウケン、アーネストは
喫茶店で待ち合わせ。
しかしアーネストの過剰な男気にオウケンくんピンチ。



アーネストリー
「オウケンよ、おまえのような軟弱者には
 教育が必要なようだな
 もう喫茶店は出るぞ。
 支払いは、真の男のオレがする」



オウケンブルースリ
「お!やった。
 ゴチになりまーす♪」


エスポワールシチー
「かたじけない」



アーネストリー
「まあいいさ。
 オレは男気あふれる真の男だからな。
 さあ行こうか」



~3名、外を歩く~



オウケンブルースリ
「いや~
 暑いな~
 なんでこんなに暑いんだ! 汗」


アーネストリー
「夏は暑いものだ。
 男なら暑いとか言うな。みっともない 怒」



オウケンブルースリ
「だ、だってぇ~ 汗
 超暑いよ~
 息苦しいよぉ~ 泣」


アーネストリー
「”心頭滅却すれば火もまた涼し”」


オウケンブルースリ
「は?」


アーネストリー
「昔、織田信長の怒りに触れた僧侶が
 信長に寺を燃やされ、その寺の中で最後に言った言葉だ」


オウケンブルースリ
「はぁ」


アーネストリー
「燃えさかる寺の中で
僧侶はそう言ってしんでいったのだ。
男の中の男だ」


オウケンブルースリ
「オ、オレにはムリだぁ~ 泣」



アーネストリー
「むむっ!!
 横断歩道を重い荷物を持って
 渡ろうとしているおばあちゃんがいるぞ!!」


オウケンブルースリ
「ふむ」



アーネストリー
「”ふむ” じゃないだろ! 怒
 オレは真の男だから
 おばあちゃんの荷物を持ってくる!!
 おまえら見てろ!!
 これが男だ!!」


オウケンブルースリ
「はぁ・・」



アーネストリー
「おばあちゃん、荷物重そうだね。
 ボクが持って、一緒に横断歩道を渡ってあげるね」


おばあちゃん
「・・・・」


アーネストリー
「さあ、その荷物をこっちに。ボクが持ちますから」


おばあちゃん
「・・・・」


アーネストリー
「さあさあ遠慮せずに。
 荷物をこっちに。
 さあ!
 グイッ!」



おばあちゃん
「う、うぎゃーー!!
 ど、泥棒じゃあーー!
 誰か助けてくだされー
 泥棒がワシの荷物をひったくろうとしとるんじゃあーー!!」


アーネストリー
「・・え? 汗」



オウケンブルースリ
「ぎゃーはははは 笑
 アーネスト、それ最高!! 笑」


アーネストリー
「そ、そんな・・ 汗」



  - つづく –

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