◆もし何かあったら、助けてやってくれ シゲルキョクチョウ 小倉2歳S
◆もし何かあったら、助けてやってくれ
小倉2歳S(G3)
1着ブラウンワイルド
2着シゲルキョクチョウ
3着スギノエンデバー
:
7着シゲルシャチョウ
【前回までのあらすじ】
松屋に食事に来た3頭。
牛丼を食べた社長は、戦後を熱く語り始めるが
局長は居眠りしてしまい、社長の逆鱗に触れ追放を命じられる。
泣きながら走る局長はチンピラに絡まれボコボコにされる中で
過去の社長との思い出がよぎるのだった。
シゲルキョクチョウ
「ああ・・
懐かしいことを思い出していた・・・
せっかくあの日、救って頂いたのに
結局クビになってしまいましたね・・・
社長・・・
・・・・
もう意識が朦朧としてきた・・・」
ブラウンワイルド
「おい、局長」
シゲルキョクチョウ
「・・・・」
ブラウンワイルド
「おーい!
局長、大丈夫か?」
シゲルキョクチョウ
「・・・ブ、ブラウン君・・・?
これは幻か・・?」
ブラウンワイルド
「あーあ。
ボッコボコにされちゃったなあ。
大丈夫かい?」
シゲルキョクチョウ
「あ・・・
チンピラ達は・・?」
ブラウンワイルド
「帰ったよ」
シゲルキョクチョウ
「ワ、ワイルド君が話つけてくれたの?」
ブラウンワイルド
「うーん・・・
というか金で解決したんだ」
シゲルキョクチョウ
「は?」
ブラウンワイルド
「アンタが松屋を飛び出していった後
オレ、社長に追いかけるよう言われてさ」
シゲルキョクチョウ
「・・・・」
ブラウンワイルド
「『このアタッシュケースを持っていくでござる
局長に何かあったら、この金で助けてやってくれ』
・・・と」
シゲルキョクチョウ
「・・・・泣」
ブラウンワイルド
「・・・動けるか?」
シゲルキョクチョウ
「な、なんとか・・・」
ブラウンワイルド
「社長にさ、礼を言ってこいよ」
シゲルキョクチョウ
「・・・でもどんな顔で合えば・・・」
ブラウンワイルド
「そのままでいいじゃん
ボコボコにされた感じが超ウケるし 笑」
シゲルキョクチョウ
「わ、わかったよ!
社長にお礼を言ってくるっ!」
ブラウンワイルド
「・・・あ、局長」
シゲルキョクチョウ
「ん?」
ブラウンワイルド
「アンタはいい社長を持って幸せだな。
うらやましいよ」
シゲルキョクチョウ
「・・・・
・・・じ、自慢の社長でござりまするっ!!号泣
社長ーー!!!
今、行くでござりまするぞーー!!!」
- 完 –
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