◆+22キロで怒涛の追い込みの代償 オウケンブルースリ 京都大賞典
◆+22キロで怒涛の追い込みの代償
京都大賞典(G2)
1着メイショウベルーガ
2着オウケンブルースリ
3着プロヴィナージュ
オウケンブルースリ
「おっちゃん、鳥串2本、タレでね!」
焼き鳥屋のオヤジ
「はいよっ」
エスポワールシチー
「おいオウケン。
そんなに食って大丈夫なのか?」
オウケンブルースリ
「いいんだよーん」
エスポワールシチー
「久々の京都大賞典は+22キロだったろう?
摂生した方がいいんじゃないか?」
オウケンブルースリ
「チッ。
いいんだよぉー。
ヤケ食いだぁー!
ガツガツ」
エスポワールシチー
「・・・・
・・・脚は大丈夫なのか・・?」
オウケンブルースリ
「は? 汗
な、なに言ってんだよエスポー 汗」
エスポワールシチー
「オレの目をごまかせると思ったのか?」
オウケンブルースリ
「な、なんの話してんだよー 汗」
エスポワールシチー
「1年近くも休んでいて、+22キロで怒涛の追い込み。
体に負担がかからないわけがない」
オウケンブルースリ
「・・・・」
エスポワールシチー
「天皇賞には間に合うのか?」
オウケンブルースリ
「・・・・
ふぅ~。
まったくエスポにはかなわねえな。
・・・・
天皇賞は・・・」
エスポワールシチー
「無理か・・・」
オウケンブルースリ
「たぶんな・・・」
エスポワールシチー
「そうか」
オウケンブルースリ
「うーん・・・
やっぱ運動不足の状態で全力疾走はするもんじゃねえな 汗
右前脚ぼっこーん腫れちゃったぜ 泣」
エスポワールシチー
「・・・ひとつづつ、できることをやっていくしかあるまい・・」
オウケンブルースリ
「ああ」
エスポワールシチー
「気落ちするな」
オウケンブルースリ
「・・・・泣
・・・・
わかってるよーん。
・・・・
てゆうかオレのことより、おまえはどうしちゃったんだよ」
エスポワールシチー
「・・・・」
- つづく –