◆目を開けるとそこにあなたが ローズキングダム 菊花賞(GI)


◆目を開けるとそこにあなたが



菊花賞(GI)

1着ビッグウィーク
2着ローズキングダム
3着ビートブラック



【前回までのあらすじ】
アパパとキングダムの煮え切らないラブコメ状態に
百戦錬磨のアニメはアドバイスをするが
シャイなアパパはうまくできないのだった



~回想シーン~



アニメイトバイオ
「いい?アパパ。
 手順はこうよ」



→コーヒーをこぼす
→『あつーい 泣』
→拭いてもらう
→『なんだか私、酔っちゃったみたい』
→カレの肩に寄り添う
→ドサクサ紛れに寝技に持ち込む



アニメイトバイオ
「わかった?」


アパパネ
「う、うん・・・ 汗」



~回想シーン終わり~



アパパネ
「よ、よし・・・
 イメトレ完了! 汗
 がんばれアタシ!
 4冠馬の意地見せよう!」



   ワン!ワン!



アパパネ
「うわっ!! 汗
 ビ、ビックリしたー!!汗
 い、犬?」


ローズキングダム
「ああ、そいつは我がバラ一族の番犬
 名前は
 ローズイヌだ」



アパパネ
「そ、そうなんだ 汗
 犬飼ってたんだね 汗」


ローズキングダム
「まあな」



アパパネ
「そ、それはそうとして
 プランを実行に移さねば! 汗
 ・・・・
 よし、行こう!」



   ガチャーン!



アパパネ
「キャー!!汗
 あつーい!!泣
 コーヒーこぼしちゃった~ 泣」


ローズキングダム
「・・・・」



アパパネ
「ねえ、キングダム~
 あつーい 泣」


ローズキングダム
「・・・おまえそれ
 アイスコーヒーだけど? 汗」



アパパネ
「げっ!!汗汗」


ローズキングダム
「なにしとんねん 汗」



アパパネ
「と、とりあえず
 コーヒーまみれなのぉ~ 泣
 なんとかして~ 汗」


ローズキングダム
「ホラ」



   パサッ



ローズキングダム
「そのタオルで拭け」


アパパネ
「・・・じ、自分で拭くのね・・・泣
 ゴシゴシ・・・泣」



ローズキングダム
「なにやってんだよ、まったく」


アパパネ
「チッ。
 プランは大幅に狂ったが、ここは強引に進めるしかない。
 ・・・・
 ・・・・
 ねえ、キングダム・・・」


ローズキングダム
「あ?」



アパパネ
「私・・・
 なんだかちょっと酔っちゃったみたい・・・照」


ローズキングダム
「・・・・」



アパパネ
「フラフラしちゃう・・・」


ローズキングダム
「・・・おまえ・・・
 アイスコーヒーしか飲んでませんよね? 汗」



アパパネ
「は、はうっ!!汗汗
 緊張のあまり、お酒を摂取するのを忘れてたっ!!汗」


ローズキングダム
「なに言ってんだよもう」



アパパネ
「くっ・・・
 ここまで来たら
 もはや引き返すまい!
 ・・・・
 か、肩に寄り添う!!汗
 ・・・・
 ねえ・・・キングダム・・・」


ローズキングダム
「なんだよ」



アパパネ
「なんだか私、モーレツな睡魔に襲われてるみたい・・・
 もう目が開かないの・・・」


ローズキングダム
「・・・・」



アパパネ
「目を閉じているから
 肩を貸して・・・?」


ローズキングダム
「・・・・」



アパパネ
「!!!
 か、肩を貸してくれたっ!!喜
 あ、ありがと~
 ・・・・
 ・・・キングダムって、意外と毛深いのね・・・
 それもまたワイルド・・・照」



   ハァハァハァ!



アパパネ
「や、やだ、キングダムったら、そんなにコーフンしないでよ 照」



   ベロベロベロ



アパパネ
「キ、キングダム 汗
 そ、そんな・・・照
 いきなりそんな!
 でも嬉しい・・・喜
 目を開けるとそこにあなたが・・・
 目を・・・開けると・・・」



ローズイヌ
「ワンワンッ!!」



アパパネ
「そう・・・
 目を開けると
 そこにいるのは・・・
 ・・・・
 ロ、ローズイヌっ!!泣泣」



  - つづく –

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