◆京成杯 ジャービスは賞金を寄付する
【ジャービス】
・父ゼンノロブロイ
・未勝利を勝ったばかりだが、名門藤沢組のホープ
・前々走は１番人気のスマートロビンとハナ差
・馬名の由来は『あしながおじさん』
・賞金は施設に寄付するらしい。だからあしながおじさん
・『あしながおじさんジャービス』とは、自分の正体を明かさずに、孤児に勉強のための資金援助をするオジサン(小説)
≪ロイヤルホストにて≫
スマートロビン
「１番人気かぁ～緊張するぜー」
友達の馬
「ロビンくんだったら大丈夫だよ！」
スマートロビン
「だよな！１発かましてくるぜっ！」
友達の馬
「うんうん！」
店員
「失礼します。ご注文の方はお決まりですか？」
スマートロビン
「あ、オレ日替わりランチ」
友達の馬
「じゃあボクも」
店員
「かしこまりました」
スマートロビン
「あ！そういえば今日、クーポン持ってきてるんだけど！」
店員
「お預かりします」
スマートロビン
「・・・えーと・・・あれ？・・・どこやったっけ・・・汗」
店員
「・・・・」
スマートロビン
「あれー？汗 持ってきたと思ったんだけどなー！汗 クーポン！汗」
店員
「・・・・」
スマートロビン
「おっかしいなぁー 汗」
ジャービス
「・・・私のクーポンを使いたまへ」
スマートロビン
「え？」
ジャービス
「・・・私のこのクーポンを使いたまへ」
スマートロビン
「あ、ありがとうございます 汗 いいんですか？汗」
ジャービス
「使いたまへ」
スマートロビン
「じゃ、じゃあ使わせていただきますね。えーと、アナタは・・・？」
ジャービス
「名乗るほどの者ではない」
スマートロビン
「え？ 汗」
ジャービス
「さらばだ」
スマートロビン
「あ！あのー！ 汗」
友達の馬
「いい人だねー」
スマートロビン
「そ、そうだな 汗 脚が長い人だな 汗」
友達の馬
「それより京成杯は先行するの？ロビンくん」
スマートロビン
「そうだなぁー。どうすっかなあー」
カシャーン
スマートロビン
「あ、ヤベー 汗 スプーン落としちゃった 汗」
友達の馬
「店員さんに替えてもらおうよ」
スマートロビン
「そうだな」
ジャービス
「・・・使いたまへ」
スマートロビン
「え？」
ジャービス
「私のこのスプーンを使いたまへ」
スマートロビン
「あ、あなたは！さっきはクーポンもらって、スプーンまで？ 汗」
ジャービス
「使いたまへ」
スマートロビン
「ありがとうございます！使わせて頂きます！」
ジャービス
「さらばだ」
スマートロビン
「あ！お名前を・・・行っちゃった・・・しっかし脚が長いな 汗」
友達の馬
「ロビンくん、そろそろレースだからお会計にしようか」
スマートロビン
「そうだな。ええっとサイフは・・・あれ？サイフがない 汗」
友達の馬
「ええー？！ボクもお金持ってないよー！汗」
スマートロビン
「ど、どうしよう 汗」
友達の馬
「に、逃げるしかないかな？ 汗」
スマートロビン
「く、食い逃げか？汗 カッコ悪いな 汗」
友達の馬
「でも・・・お金がないよ・・・」
ジャービス
「・・・使いたまへ」
スマートロビン
「あ、あなたは！」
ジャービス
「私のこのお金を使いたまへ」
スマートロビン
「で、でも・・・！」
ジャービス
「君たちに寄付する」
スマートロビン
「い、いいんですか！」
ジャービス
「使いたまへ」
スマートロビン
「あ、ありがとうございます！！この御恩は・・・」
ジャービス
「さらばだ」
スマートロビン
「あ、ありがとうございます！脚長オヤジさん！」
友達の馬
「ふぅー。いい人がいて助かったね！」
スマートロビン
「そうだな。世の中捨てたもんじゃないぜ」
友達の馬
「それにしても今日は寒いね。雪がチラチラ舞ってるよ」
スマートロビン
「外、出たくねえなあ・・」
友達の馬
「そうだねえ・・・」
スマートロビン
「・・・・」
友達の馬
「・・・・」
ジャービス
「・・・使いたまへ」
スマートロビン
「え？」
ジャービス
「私のベンツを使いたまへ」
スマートロビン
「えぇー？！ 汗汗」
ジャービス
「遠慮するな」
スマートロビン
「で、でも脚長オヤジさんは、どうやって帰るんですか！？」
ジャービス
「私は走って帰る」
スマートロビン
「そ、そんな！汗」
ジャービス
「ではさらばだ。ほりゃぁぁぁーーーー！！！」
スマートロビン
「も、猛ダッシュで帰っていった・・・汗」
友達の馬
「は、速いね・・・汗」
スマートロビン
「速すぎだろ・・・汗」
– つづく –
