◆東京新聞杯予想 ゴールスキーを認めるのは自分自身


【ゴールスキー】

○父ネオユニヴァース
○牡4
○クラシックには乗れなかったが、夏から3連勝
○3歳の身で、初の重賞出走がジーワンマイルCSという厳しい状況で、驚異のクビハナ3着
○現在の先行有利の東京芝と、1枠1番から、道中の位置取りがすべて



≪焼き鳥シゲにて≫



ゴールスキー
「ヨーヨーさん!ここの焼き鳥がうまいらしいっすよ。店主のシゲさんって方がスゴ腕らしくて!」


ダノンヨーヨー
「そうなのかYO!YO!」


ゴールスキー
「・・・・汗」



ダノンヨーヨー
「じゃあオジサン、ボク焼き鳥2本くださいYO!YO!」


焼き鳥屋店主シゲ
「あいよ」



ゴールスキー
「いやぁーもうすぐ東京新聞杯の発走ですね!」


ダノンヨーヨー
「うん。てゆーかこんなところで焼き鳥食ってていいのかYO?YO?」


ゴールスキー
「・・・・汗 ま、まあ戦いの前の腹ごしらえってことで!汗」



ダノンヨーヨー
「・・・モグモグ・・・」


ゴールスキー
「焼き鳥どうっすか?ヨーヨーさん!」



ダノンヨーヨー
「・・・こ、これは・・・汗」


ゴールスキー
「あれ?イマイチっすか? 汗」



ダノンヨーヨー
「・・・一瞬、気を失いそうになるほど、うまいYO・・・汗」


ゴールスキー
「マ、マジっすか 汗 さすがは、食べログで1位を独走してる店っすね 汗」



ダノンヨーヨー
「・・・オジサン、この鶏肉は、どこの地鶏ですかYO?」


焼き鳥屋店主シゲ
「地鶏?」



ダノンヨーヨー
「ええ。超高級地鶏だろうがYO?」


焼き鳥屋店主シゲ
「・・・・」


ダノンヨーヨー
「どこの地鶏だYO?」



焼き鳥屋店主シゲ
「・・・ジャスコで半額のシールがついてた肉だぜ?」


ダノンヨーヨー
「YO? 汗」



焼き鳥屋店主シゲ
「夕方に行くと、半額シールがついてたりして、ラッキーなんだぜ」


ダノンヨーヨー
「・・・汗 そ、そんなバカな 汗 この味は最高級地鶏のハズだYO! 汗」



焼き鳥屋店主シゲ
「・・・うちは材料にはこだわらねえんだぜ」


ダノンヨーヨー
「そ、そんなことがあるのかYO?・・・汗」


焼き鳥屋店主シゲ
「フッ」



ゴールスキー
「まあうまいんだからいいじゃないっすか!」


ダノンヨーヨー
「うん・・・」



ゴールスキー
「それよりヨーヨーさん!ボクらって、マイルCSで激走してるのに、まだまだ有名じゃないっすよね!」


ダノンヨーヨー
「まあ短距離路線は地味だからYO」



ゴールスキー
「でも!ボクはもっともっと有名になりたいっす!!」


ダノンヨーヨー
「そうかYO?」



ゴールスキー
「ええ!ボクは華々しいクラシックを知らないから、せめてここから有名になりたいんですっ!!」


ダノンヨーヨー
「出世欲が強いYOねぇ」



ゴールスキー
「当然ですっ!!ボクは人に認められたいんですっ!!」


ダノンヨーヨー
「そういうもんかYO?」



ゴールスキー
「男ならそうですよねっ!ねえ!シゲさんっ!」


焼き鳥屋店主シゲ
「フッ」



ゴールスキー
「いや!”フッ”じゃなくて!!そうでしょ?!シゲさん!!」


ダノンヨーヨー
「こ、こいつ絡むとウザいタイプかYO? 汗」



焼き鳥屋店主シゲ
「・・・・」


ゴールスキー
「シゲさんっ!!」



焼き鳥屋店主シゲ
「・・・人に認められたい欲求というのは、裏を返せば、自分で自分を認めることができてねえってことだぜ」


ゴールスキー
「は?」



焼き鳥屋店主シゲ
「自分が日々をガチで生きてれば、人の評価は気にならねえもんだぜ」


ゴールスキー
「・・・・」



焼き鳥屋店主シゲ
「なぜなら、自分の価値は、自分が一番よくわかっているからだぜ」


ゴールスキー
「・・・・」



焼き鳥屋店主シゲ
「だが、そう思えるためには、毎日を自分自身に恥ずかしくないような生き方をしていなければならねえぜ」


ゴールスキー
「・・・・」



焼き鳥屋店主シゲ
「結局、人生は自分との戦いなのかもしれねえな」


ゴールスキー
「・・・他人ではなく・・・自分との・・・」


焼き鳥屋店主シゲ
「フッ」



ゴールスキー
「・・・シ、シゲさんっ!!心に響きましたっ!!泣」


焼き鳥屋店主シゲ
「オレは何もしてねえぜ」



ゴールスキー
「・・・オレ!がんばりますっ!自分に恥ずかしくないように!」


焼き鳥屋店主シゲ
「・・・くじけそうな時は、いつでも焼き鳥食いに来てくだせえ」


ゴールスキー
「はい!必ず!」



ダノンヨーヨー
「・・・なんか展開が暑苦しいYO~」


ゴールスキー
「何言ってるんですかっ!さあ!東京競馬場へ行きましょう!勝ちましょう!」



ダノンヨーヨー
「めんどくせえYO~」


ゴールスキー
「行ってきます!シゲさん!」



焼き鳥屋店主シゲ
「おう。応援馬券買っとくぜ」



– つづく –

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