◆京都記念2011予想 ヒルノダムール⇒運は単純確率だけで決まるものではない


【ヒルノダムール】

○牡4
○父マンハッタンカフェ
○皐月賞は絶望的な位置から大外一気で2着
○札幌記念はスタートでおもいっきりつまずいて4着
○菊花賞は直線で前がつまって終了
○鳴尾記念はお坊ちゃまルーラーシップに届かず2着
○前走、日経新春杯もお坊ちゃまルーラーシップに届かず2着
○若駒S以来、1年以上も勝っていない
○勝ち切れないタイプだが56キロは有利。仕掛けのタイミング勝負



≪喫茶店にて≫



ヒルノダムール
「もう少しで京都記念ですね、オウケンさん」


オウケンブルースリ
「んー?そうだっけ?」



ヒルノダムール
「そ、そうだっけ、じゃないっすよ!汗 オウケンさんだって、そこそこ支持されてるんですから!自覚を持ってください!」


オウケンブルースリ
「そこそこ、とか言うなよぉー」



ヒルノダムール
「す、すみません 汗」


オウケンブルースリ
「めんどくせぇなあー」


ヒルノダムール
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「種牡馬になりてぇよーおー」


ヒルノダムール
「・・・オ、オウケンさんの成績だと微妙っすね 汗」



オウケンブルースリ
「なんでー?クラシックホースなんですけどー」


ヒルノダムール
「菊花賞馬って、あんま人気ないかもです 汗」



オウケンブルースリ
「そっかー。JCのハナ差が痛かったよなぁー」


ヒルノダムール
「ま、まだまだこれからっすよ!!まずは今日、がんばりましょうよ!!」



オウケンブルースリ
「・・・若さっていいよねぇー。熱いよねぇー」


ヒルノダムール
「・・・・汗」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「・・・そ、それはそうと、ボク今、悩んでて・・・」


オウケンブルースリ
「おう。どした。このオウケンさんに相談してみろよ」



ヒルノダムール
「ええ・・・成績のことで・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「ボク、勝ち切れないんです・・・落」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「勝ちパターンかと思っても、なぜか2着になってしまう・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「運が向いてこないんですっ!!泣」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「ほんのわずかな運の差なのに、なぜボクには運が向かないんですかっ!!泣」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「ねえ!!オウケンさんっ!!泣」


オウケンブルースリ
「・・・・」


ヒルノダムール
「・・・・泣」



オウケンブルースリ
「・・・運ってやつはさ、単純に確率だけで動くものではないんだよ」


ヒルノダムール
「え?」



オウケンブルースリ
「『自分は最近ツイてないから、そろそろ自分にも運が向いてくるハズだ』ってか?」


ヒルノダムール
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・そういう単純確率で決まっているものではない」


ヒルノダムール
「・・・・」



オウケンブルースリ
「運は、日々の行動によって、引きつけることも、遠ざけることもできるんだ」


ヒルノダムール
「・・・・」



オウケンブルースリ
「かといって、横断歩道でおばあちゃんの手を引いてあげれば、宝くじ1億円当たるワケではないがな」


ヒルノダムール
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「例えば・・・まあ言葉の使い方、ってのは超重要だな」


ヒルノダムール
「・・・ことば・・・?」



オウケンブルースリ
「ああ。言葉には魂が宿るからな」


ヒルノダムール
「・・・・」



オウケンブルースリ
「悪い言葉、汚い言葉を使うことは、運を自ら遠ざけているようなもんさ」


ヒルノダムール
「・・・・」



オウケンブルースリ
「ダムールよ」


ヒルノダムール
「・・・はい」



オウケンブルースリ
「・・・運を測りに行こうか」


ヒルノダムール
「は? 汗」



オウケンブルースリ
「ついてこい」


ヒルノダムール
「え?ど、どこ行くんすか?汗 オウケンさんっ!!汗」



オウケンブルースリ
「・・・ついたぞ」


ヒルノダムール
「は、はやっ!汗」



オウケンブルースリ
「ここだ」


ヒルノダムール
「・・・ここって・・・」



オウケンブルースリ
「パチンコ屋だ」


ヒルノダムール
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「ここにはマリンちゃんという運の女神がいる」


ヒルノダムール
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「さあ、女神に会いにいこうか ニヤリ」


ヒルノダムール
「あ!オウケンさんっ!!汗 ちょっと待ってください!汗」



3時間後



ヒルノダムール
「ふぅー。入店ソッコー、連チャン連チャンで、箱が山積みだぁ!喜 今日の店の感じだと、オウケンさんも勝ってそうだな。えーと・・・オウケンさんは・・・あ、いたいた!オウケンさーん!」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「オウケンさんの言うとおり、女神がたくさん現れましたよ!喜」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「オウケンさんもフィーバーっすか?喜」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ヒルノダムール
「ん?オウケ・・・」



ブチッ



オウケンブルースリ
「・・・こ、このクソ台がぁーーーー!!!怒 バンバン!!」


ヒルノダムール
「オ、オウケンさんっ!!汗 落ち着いてくださいっ!!汗」



オウケンブルースリ
「3時間もやって、リーチのひとつもかからねえってどういうことだコラァー!!怒 バンバン!!」


ヒルノダムール
「ちょ、ちょっと!汗 オウケンさん!汗」



オウケンブルースリ
「マリンコラァー!!怒 出てこいやーー!!怒 ぶっ殺すぞテメー!!怒」


ヒルノダムール
「オ、オウケンさん!言葉には魂がっ!!汗」



オウケンブルースリ
「知るかボケー!!怒 バンバン!!」


ヒルノダムール
「き、きっと、オウケンさんの日頃の行いが悪いだけですよっ!!汗」



バキッ



ヒルノダムール
「ぐはぁー 泣」


オウケンブルースリ
「くそがぁー!!怒 金返せ!この野郎っ!!怒 バンバン!!バリンッ!!」



パチンコ店員
「お、お客様!!汗 台を壊さないでくださいっ!!汗汗」



– つづく –

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