◆中山記念2011予想⇒リルダヴァル⇒相手の居場所は自分がつくる


【リルダヴァル】

○4歳男性
○父アグネスタキオン
○馬名意味由来⇒ フランスブルターニュ地方にある島の名前より
○デビュー前から期待された素質馬で、2戦目の野路菊Sは単勝1.4倍に応え、後に重賞で活躍するコスモファントムを子供扱い
○その後スムーズにレースを使えない中でも、皐月賞6着・NHKマイル3着
○ジーワンでも、オープン特別でも同じように好走するが勝ち切れず
○前走、小倉大賞典は直線で進路がなくなり3着
○今回、斤量面だけで言えば、56キロは明らかに有利
○状態よし。池江泰郎師のラスト重賞に、ミラクルを起こせるか



◆相手の居場所は自分がつくる の巻



≪オウケン宅にて≫



ピンポーン



レッドディザイア
「はーい♪どなたですかぁー♪」


リルダヴァル
「あ、レレレッドさん、こんにちは! 照」



レッドディザイア
「あー♪リル君!どうしたのぉー?」


リルダヴァル
「いやあのー以前にオウケンさんに借りた本を返しにきました 照」



レッドディザイア
「本?・・・またエロ本でしょー?ヤダー」


リルダヴァル
「そ、そんなわけないっすよ!照」



レッドディザイア
「ホントー?」


リルダヴァル
「マジっす!ホラ!『サラブレッドのメンタルと上がり3ハロンの関連性』ね?マジメな本でしょ?」



レッドディザイア
「・・・ふーん。あいつもそんな本読むんだ・・・」


リルダヴァル
「そうみたいっすね」



レッドディザイア
「・・・あ、でもオウケンくん、今いないのよー」


リルダヴァル
「はぁ」



レッドディザイア
「てゆーかあのバカどこ行ったか知らない?リルくん」


リルダヴァル
「い、いやー 汗 知らないっす 汗」



≪回想シーン≫



リルダヴァル
「あ、オウケンさん、先日は本、ありがとうございました」


オウケンブルースリ
「ああ」



リルダヴァル
「お返ししますね」


オウケンブルースリ
「・・・あのさー」


リルダヴァル
「?」



オウケンブルースリ
「オレ、今から行くとこあるからさ、本は俺んちに直接持って行ってくれるか?」


リルダヴァル
「はぁ」



オウケンブルースリ
「家にレッドがいるから渡しといてくれ」


リルダヴァル
「いいですけど、オウケンさんどこ行くんすか?」



オウケンブルースリ
「・・・勝負に行く」


リルダヴァル
「?・・・調教ですか?」



オウケンブルースリ
「・・・いや、雀荘だ」


リルダヴァル
「は? 汗」



オウケンブルースリ
「今からリーチザクラウンの野郎とマージャン対決の約束してんだ」


リルダヴァル
「そ、そうっすか 汗」



オウケンブルースリ
「・・・あ!オマエ!レッドには絶対言うなよ!雀荘行ってるなんてバレたら死刑だからな」


リルダヴァル
「わ、わかりました 汗」



≪回想シーン終わり≫



リルダヴァル
(雀荘なんて言えねぇよなぁ・・・)



レッドディザイア
「まったくどこほっつき歩いてんだ、あのバカ 怒」


リルダヴァル
「そ、そうっすね 汗 オウケンさんは活動的ですね!汗」



レッドディザイア
「バカなだけよ 怒」


リルダヴァル
「・・・・」


レッドディザイア
「・・・・」



リルダヴァル
「あ、あのー!汗 レレレッドさん! 照」


レッドディザイア
「なぁにー?」



リルダヴァル
「こここ、これからちょっとメシでも行きませんか? 照」


レッドディザイア
「えー♪ヤダー♪デートのお誘いー? 喜」



リルダヴァル
「そそそ、そうですっ!照」


レッドディザイア
「キャッ♪」


リルダヴァル
「でへ~」



レッドディザイア
「・・・でもごめんねー」


リルダヴァル
「え? 汗」



レッドディザイア
「今からごはんの支度をしなきゃいけないのー」


リルダヴァル
「い、いや、ごはんを食べに行けばいいじゃないっすか!汗」



レッドディザイア
「だってオウケンくんのごはんがないでしょー?」


リルダヴァル
「は?」



レッドディザイア
「バカでも、おなかはすくでしょー?」


リルダヴァル
「はぁ」



レッドディザイア
「調教から帰ってきて、ごはんがなかったらかわいそうでしょー?」


リルダヴァル
「・・・調教・・・」



レッドディザイア
「だからアタシは今から、オウケンくんのごはんを作るのだー♪えへ」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「まあアタシの分もあるけどね!えへ♪」


リルダヴァル
「・・・・」


レッドディザイア
「・・・?・・・リル君?」



リルダヴァル
「・・・雀荘だ・・・」


レッドディザイア
「ん?」



リルダヴァル
「・・・オウケンさんは・・・雀荘に行ったんです・・・」


レッドディザイア
「え・・・」



リルダヴァル
「・・・レッドさんに内緒で・・・麻雀やってるんですよ・・・あの男は・・・」


レッドディザイア
「・・・・」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「・・・そ、そうなんだ!汗 アタシちょっとバカっぽい?泣 てへっ 泣」


リルダヴァル
「・・・あんな・・・」


レッドディザイア
「・・・・泣」



リルダヴァル
「・・・あんなダメ男!レッドさんには似合いません!!怒」


レッドディザイア
「・・・・泣」



リルダヴァル
「近走もダメダメじゃないっすか!!惨敗ばかりじゃないですかっ!!」


レッドディザイア
「・・・・」



リルダヴァル
「オ、オレの方が将来性がありますっ!!」


レッドディザイア
「・・・・」



リルダヴァル
「だからレッドさん!!オレと・・・」


レッドディザイア
「・・・・」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「・・・上がったり下がったり・・・」


リルダヴァル
「え?」



レッドディザイア
「・・・誰しも人生は、上がったり下がったり・・・だよね」


リルダヴァル
「?」



レッドディザイア
「どんな人にも、いい時もあれば、悪い時もある・・・」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「・・・自分が信じた男が落ち目になった時・・・」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「その時、アタシはどうすればいいだろうか?」


リルダヴァル
「レッドさん・・・」



レッドディザイア
「落ち目になったから、違う男に取り替えるだろうか?」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「状況によってはそれが正解の場合もあると思う」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「でもアタシの場合は、そうじゃなくて・・・」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「あのバカが苦しんで、似合わない難しい本読んで・・・」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「どこにも居場所がなくて、生きるのがつらいなら・・・」


リルダヴァル
「・・・・」



レッドディザイア
「・・・アタシがその居場所をつくってあげたい・・・」


リルダヴァル
「・・・レッドさん・・・」



レッドディザイア
「・・・な、なんちゃって♪泣 てへっ」


リルダヴァル
「・・・お、お気持ち、よくわかりました!泣」


レッドディザイア
「・・・・」



リルダヴァル
「さすがレッドさんですっ!泣 感激しましたっ!!泣」


レッドディザイア
「えへ 泣」



≪そのころオウケン君≫



オウケンブルースリ
「うわぁーい!レナたんの膝まくらは、あったかいでしゅー 喜」


No.1キャバ嬢レナ
「いやーん♪オウケンたんったらエッチ~♪」



オウケンブルースリ
「ボクたんの居場所は、レナたんの太ももだけでしゅー 喜」


No.1キャバ嬢レナ
「もー♪そんな狭い膝まくらを、居場所にしゃダメだじょー♪」



オウケンブルースリ
「いいんでちゅー!ここがボクたんのパラダイスなんでちゅー! 喜」



– つづく –

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