◆日経賞2011予想⇒トゥザグローリー⇒失敗の数は、人生への意欲の証明
【トゥザグローリー】
○牡4
○父キングカメハメハ
○馬名 意味由来⇒ 『栄光に向かって』(to the glory)
○母トゥザヴィクトリーは世界最高賞金のドバイWCで2着の名牝。超お坊ちゃま
○青葉賞ではペルーサにちぎられるも、意地の追込みで2着死守
○その後しばらくグダグダだったが、3歳秋の中日新聞杯、内からマクって楽勝
○さらに有馬記念では意外な先行策で驚異の粘りを見せ、14番人気で差のない3着
○前走、京都記念は池江泰郎氏へ贈る重賞制覇
○今回、転厩初戦、鞍上外人→福永、初の58キロなど不安要素満載だが、ここを勝てば一気にエースか
◆失敗の数は、人生への意欲の証明
≪超高級料亭にて≫
ルーラーシップ
「ご、ごめんごめん!汗 遅刻しちゃった!汗」
トゥザグローリー
「遅いぞルーラー」
ルーラーシップ
「ごめん!汗 さすがのレクサスでも、渋滞にハマったら無理だよ~ 汗」
トゥザグローリー
「フン。おまえもいい加減、自家用ジェットを買えよ」
ルーラーシップ
「うーん。お金はくさるほどあるんだけど、置き場所がないんだよね~」
トゥザグローリー
「オレなんか、今日は自家用ジェットで来たぜ?」
ルーラーシップ
「ああ。あの19人乗りで35億円のやつ?」
トゥザグローリー
「いや・・・」
ルーラーシップ
「・・・・」
トゥザグローリー
「ボーイング747だ」
ルーラーシップ
「ジャ、ジャンボジェット? 汗」
トゥザグローリー
「ああ。150億円だ」
ルーラーシップ
「・・・・汗」
トゥザグローリー
「500人乗りだ」
ルーラーシップ
「ひ、一人で乗るの? 汗」
トゥザグローリー
「当たり前だ。自家用だからな」
ルーラーシップ
「ム、ムダにデカイような 汗」
トゥザグローリー
「しかもオレの操縦だ」
ルーラーシップ
「えぇ~!?汗 グローリーくん、パイロットだったの~? 汗」
トゥザグローリー
「無免許だ」
ルーラーシップ
「あ、危なっ!!汗」
トゥザグローリー
「オレぐらいの財力があれば、無免でジャンボジェットも操縦できるのさ」
ルーラーシップ
「さ、さすがグローリー君だね 汗」
トントン
料亭の若女将しほ
「おつまみをお持ちしました。超高級えだまめ、一皿30万円でございます」
トゥザグローリー
「ああ、女将サンキュー」
料亭の若女将しほ
「失礼致します」
トゥザグローリー
「そういや、レーヴディソールちゃん、骨折って残念だったよなあ」
ルーラーシップ
「そうだねえ・・・。3冠を期待されるほど強かったからねえ・・・」
トゥザグローリー
「こりゃー、ドエスファンタジアちゃんにチャンス到来か?」
ルーラーシップ
「牝馬も牡馬も混戦になっちゃったよねえ」
トゥザグローリー
「松田先生も、ブエナさんのこともあるし、踏んだり蹴ったりだよなあ」
ルーラーシップ
「そうだねえ」
トゥザグローリー
「・・・まあこんな時こそ!オレたちが豪快に勝って競馬を盛り上げようぜ!!」
ルーラーシップ
「・・・・泣」
トゥザグローリー
「あ 汗」
ルーラーシップ
「ボ、ボクはダメな男だよっ!泣 うわーん!泣」
トゥザグローリー
「な、泣くなよ!汗 ルーラー!今回のドバイ遠征は、運が無かっただけだって!」
ルーラーシップ
「・・・・泣」
トゥザグローリー
「あ、あんなカッタルいペースじゃあさ、掛かりまくるのもしょうがないって!汗」
ルーラーシップ
「・・・・泣」
トゥザグローリー
「な?」
ルーラーシップ
「・・・ボクはダメな奴なんだ・・・うわーん!泣」
トゥザグローリー
「・・・・汗」
トントン
料亭の若女将しほ
「お飲み物のおかわりは、いかがなさいましょうか?」
トゥザグローリー
「ああ、じゃあもらおうかな」
料亭の若女将しほ
「かしこまりました」
トゥザグローリー
「あ、女将さー」
料亭の若女将しほ
「はい?」
トゥザグローリー
「ルーラーがドバイで負けて、めちゃ落ち込んでるからさー、なんか言ってやってよー」
ルーラーシップ
「うわーん! 泣」
料亭の若女将しほ
「・・・・」
ルーラーシップ
「こんな大失敗するんだったら、ドバイになんか行かなきゃよかったんだ~!うわーん!泣」
料亭の若女将しほ
「・・・ルーラー様」
ルーラーシップ
「うわーん!泣」
料亭の若女将しほ
「・・・失敗の数は、生きる意欲の証明でございます」
ルーラーシップ
「・・・え? 泣」
料亭の若女将しほ
「多くの失敗をしてきたということは、ルーラー様の、人生への意欲が強いということを表しているのでございます」
ルーラーシップ
「・・・意欲・・・」
料亭の若女将しほ
「そしてまた、チャレンジしていこう!という意欲が強い人というのは、魅力的でございます」
ルーラーシップ
「・・・・」
料亭の若女将しほ
「逆に、自分ではリスクを取らずに、”挑戦し失敗した者”を笑う者というのは、どうにも魅力がありません」
ルーラーシップ
「・・・・」
料亭の若女将しほ
「ですから、人生に失敗が多い人というのは、とても魅力的な人なのです」
ルーラーシップ
「・・・魅力・・・」
料亭の若女将しほ
「チャレンジ無き人生には、楽しみも魅力も、無きものと考えます」
ルーラーシップ
「・・・・」
料亭の若女将しほ
「・・・もちろん、失敗すれば嘲笑や非難は避けられません」
ルーラーシップ
「・・・・」
料亭の若女将しほ
「ですが、自分の人生は自分自身のもの・・・他人の評価のために生きているわけではないのです」
ルーラーシップ
「・・・女将・・・泣」
料亭の若女将しほ
「だからこの度のルーラー様の挑戦、私はとても素敵だったと思うのです」
ルーラーシップ
「・・・女将・・・ううっ 泣」
トゥザグローリー
「うんうん!!ルーラー!だからもう泣くなよ!!な?」
ルーラーシップ
「・・・うん 泣 ルーラー君、女将、ありがとう・・・泣」
トゥザグローリー
「フッ」
料亭の若女将しほ
「・・・では最後に私から、お二人に、おみやを用意してございます ニヤリ」
ルーラーシップ
「・・・ま、まさか 汗」
料亭の若女将しほ
「おまえたち、入りなさい」
ルーラーシップ
「で、でた 汗」
料亭の若女将しほ
「・・・左から、マツコ・アジャ・ピン子、でございます」
ルーラーシップ
「・・・マ、マツコさんがいませんケド? 汗」
料亭の若女将しほ
「マツコは体が大きすぎて、部屋に入れないので、そこで待機中でございます」
ルーラーシップ
「・・・・汗」
料亭の若女将しほ
「本日はお好きな子を、お持ち帰り頂いて構いません ニヤリ」
ルーラーシップ
「い、いやいや!!汗 ボクはドバイ遠征帰りで疲労こんぱいだし!汗」
料亭の若女将しほ
「・・・今回のラインナップは、破壊力重視でございます ニヤリ」
ルーラーシップ
「い、いやいや!!汗 グローリー君なんか今週大事なレースがあるから、体力温存しなきゃいけないんですっ!!」
料亭の若女将しほ
「・・・前回のディフェンディングチャンピオン、ピン子は2大会連続出場でございます」
ルーラーシップ
「だ、だからそーゆー問題じゃなくて!!汗 大事なレースがあるでしょ?ね?グローリー君?!」
トゥザグローリー
「じゃあピン子で」
ルーラーシップ
「えぇ~~!?汗汗」
料亭の若女将しほ
「かしこまりました ニヤリ」
ルーラーシップ
「し、しかもまたピン子を指名するんかいっ!!汗」
トゥザグローリー
「・・・ドラフト1位指名だ」
ピン子
「いや~ん♪」
ルーラーシップ
「・・・・汗汗」
トゥザグローリー
「じゃあなルーラー。マツコとアジャは頼んだぞ。さらばだ」
バタン
ルーラーシップ
「・・・た、頼んだぞって・・・汗」
マツコ
「・・・ニヤリ」
アジャ
「・・・ギロリ」
ルーラーシップ
「う・・・うわぁぁ~~~!!!泣泣」
– つづく –