◆天皇賞春2011予想⇒ジェントゥー⇒学び続ける者は、歳をとればとるほど魅力が増す


【ジェントゥー】

○7歳 セン馬
○父Loup Solitaire
○馬名 意味由来⇒ ジェンツーペンギンより
○泥んこ馬場の長距離戦が大得意
○3000m以上は【4100】
○春天に外国馬が出走するのは、女傑マカイビーディーヴァ(7着)以来
○スタミナは驚異。スピード勝負にならなければ台頭も



◆学び続ける者は、歳をとればとるほど魅力が増す



≪繁華街にて≫



ローズキングダム
「・・・・ピッ。・・・コトン」



カシャッ!



ローズキングダム
「うわっ!!汗 ま、まぶしいっ!!」


エイシンフラッシュ
「スクープッ!!自動販売機でこっそりタバコを買うJCホース!!喜 カシャッ!」



ローズキングダム
「チッ。なんだフラッシュか。まぶしいからフラッシュを使うんじゃねえ。バカ」


エイシンフラッシュ
「スクープ!!カシャッ!!」



ローズキングダム
「・・・これはシゲさんがタバコ切れたっていうから、俺が買いに来たんだよ」


エイシンフラッシュ
「なーんだ。スクープじゃないじゃん カシャッ!」


ローズキングダム
「スクープじゃねえっつーの。こっそり買ってねえし」



エイシンフラッシュ
「あ!それよりさあ、メジロ牧場が解散って聞いた?」


ローズキングダム
「・・・ああ」



エイシンフラッシュ
「奇しくも、天皇賞春の週に、長距離王国メジロ解散のニュースか・・・」


ローズキングダム
「・・・・」



エイシンフラッシュ
「まさにスクープ!!だね! カシャッ!」


ローズキングダム
「・・・もうニュースになってるから、スクープじゃないだろ 汗」



エイシンフラッシュ
「最近は高速馬場志向だし、種牡馬としての価値も、ステイヤーよりマイラーの方が上みたいな感じになってるね」


ローズキングダム
「うーん・・・」



エイシンフラッシュ
「クラシックも菊花賞パスする馬も多いし」


ローズキングダム
「それはオマエだろ 汗 オレは出たぞ」



エイシンフラッシュ
「もう生粋のステイヤーなんて、流行らないのかなあ・・・」


ローズキングダム
「うーん・・・」



謎の声
「・・・ステイヤーこそが、サラブレッドの完成形ジャイ・・・」


エイシンフラッシュ
「え?」


ローズキングダム
「う、うわっ!!汗 な、なんだこのペンギンはっ!!汗」



ジェントゥー
「・・・我こそはジェントゥー。フランスからの刺客ジャイ」


ローズキングダム
「な、なんだこのジジイは 汗」


エイシンフラッシュ
「あ、あなたはどうしてペンギンの着ぐるみを着てるんですか? 汗 カシャッ!」



ジェントゥー
「・・・我こそはジェントゥー」


ローズキングダム
「そ、それは聞いたよっ!!怒」



ジェントゥー
「フランスからの刺客ジャイ」


ローズキングダム
「それも聞いたよっ!!怒怒」



ジェントゥー
「・・・ではジェントゥーは、何をしゃべればいいんジャイ」


ローズキングダム
「だ、だから!なんでペンギンのカッコしてんのかって聞いてんだろがっ!!怒」



ジェントゥー
「オー・・・ジャパニーズホース is 短気ジャイ」


ローズキングダム
「くっ・・・怒」



ジェントゥー
「・・・長距離を走るためには、短気は損気ジャイ」


ローズキングダム
「・・・・怒 もういい・・・フラッシュ、帰ろうぜ。こんなジジイ相手にしてもしょうがねえ 怒」



ジェントゥー
「・・・ちょっと待ちんシャイ」


ローズキングダム
「なんだよ!!怒」



ジェントゥー
「短気は損気ジャイ」


ローズキングダム
「それは聞いたよっ!!怒」



ジェントゥー
「ジャパニーズホース is 短気ジャイ」


ローズキングダム
「それも聞いたって言ってんだろがぁぁーー!!怒」


エイシンフラッシュ
「キ、キングダム! 汗 落ち着いて! 汗 カシャッ!」



ジェントゥー
「我こそはジェントゥー」


ローズキングダム
「・・・(プルプル 怒)」



ジェントゥー
「ジャパニーズ天皇賞スプリングを頂きに、フランスから来たんジャイ」


エイシンフラッシュ
「おお!外国馬の方ですね! カシャッ!」



ジェントゥー
「ワシのスタミナは無尽蔵」


ローズキングダム
「ほう」



ジェントゥー
「フランスからここ日本まで、走ってきたんジャイ」


エイシンフラッシュ
「・・・な、なんてスタミナだ 汗」



ジェントゥー
「日本では、たかが3200mを先頭でゴールすれば、多額のマネーがもらえると聞いたんジャイ」


ローズキングダム
「フン。ジジイに乗り切れるっていうのかい?3200mを」



ジェントゥー
「・・・ワシにとって、3200mは、ちょっと短いんジャイ」


ローズキングダム
「ほう 汗 斬新なコメントだな 汗」



ジェントゥー
「ワシのベスト距離は・・・」


ローズキングダム
「・・・・」



ジェントゥー
「・・・・」


ローズキングダム
「・・・ん?」



ジェントゥー
「・・・何をしゃべろうとしたか、忘れたんジャイ」


ローズキングダム
「ボ、ボケてんじゃねえか!!怒 ジジイ!!怒」



ジェントゥー
「我こそはジェントゥー」


ローズキングダム
「ふ、ふりだしに戻ってんじゃねえかっ!!怒」



ジェントゥー
「・・・6000m・・・」


ローズキングダム
「あ?」



ジェントゥー
「ワシのベスト距離は、6000mジャイ」


ローズキングダム
「な、なにぃ・・・汗」



ジェントゥー
「でもそんな距離のレースは無いから、仕方なく3200mに出るんジャイ」


ローズキングダム
「ほう 汗」



ジェントゥー
「言うなれば、ストロー級のボクサーが、ヘビー級で戦うようなものジャイ」


ローズキングダム
「そ、そこまでの差はないと思うが 汗」



ジェントゥー
「とにかく、このジェントゥーをフランスから、走って来させた罪は重い」


ローズキングダム
「テ、テメーが勝手に走ってきたんだろうが 怒」



エイシンフラッシュ
「で、でもジェントゥーさん!今年の日本の4歳は、ベリーストロングなんですよ! 喜」


ジェントゥー
「ホウ・・・」



エイシンフラッシュ
「競馬も、他のスポーツも、若い方が有利ってのは、当然のことでは? カシャッ!」


ローズキングダム
「お。いいぞ!フラッシュ!もっと言ってやれ! 喜」



エイシンフラッシュ
「人生は年齢が進むほどに、あらゆることが不利になっていくのでは? カシャッ!」


ジェントゥー
「・・・・」


ローズキングダム
「そうだ!なんとか言ってみろ!ジジイ! 喜」



ジェントゥー
「フッ」


ローズキングダム
「・・・・?」



ジェントゥー
「・・・0点ジャイ」


ローズキングダム
「な、なんだとぉー!!汗」



ジェントゥー
「・・・確かに、若さにはそれだけで価値があるという点は認めよう」


ローズキングダム
「・・・・」



ジェントゥー
「若いうちは、ただ存在するだけで価値があるんジャイ」


ローズキングダム
「・・・・」



ジェントゥー
「だが、若い時にチヤホヤされた者ほど、その後の努力を怠り、歳をとるほどに寂しくなっていくんジャイ」


ローズキングダム
「・・・・」



ジェントゥー
「一方で、いくつになっても「学び続けよう」「向上し続けよう」と努力する者は、歳をとればとるほど魅力的になっていくんジャイ」


ローズキングダム
「歳をとるほど・・・」



ジェントゥー
「人生において、若さだけで輝ける時期というのは、人生の前半のほんの短い期間ジャイ」


ローズキングダム
「・・・・」



ジェントゥー
「神様はイジワルだと思うこともある」


ローズキングダム
「・・・・」



ジェントゥー
「だが、神様はこう言いたかったのではないか?」


ローズキングダム
「・・・・」



ジェントゥー
「『人生の中盤以降は、自らの努力の積み重ねによって輝け』と」


ローズキングダム
「神様・・・」



ジェントゥー
「今日はそれを、おまえたち若いモンに伝えに来たんジャイ」


ローズキングダム
「・・・ジェントゥーさん・・・」



ジェントゥー
「若き日は、若さを最大限に楽しみ、人生中盤からは自らの手で、もっと深い喜びをつかむんジャイ」


ローズキングダム
「はい・・・泣」



ジェントゥー
「我こそはジェントゥー」


ローズキングダム
「・・・・」



ジェントゥー
「ただのジジイなんジャイ」


ローズキングダム
「・・・・泣笑」



ジェントゥー
「良きレースになることを、楽しみにしているんジャイ。両名よ」


ローズキングダム
「・・・フッ。ジジイには負けねえぜ」


エイシンフラッシュ
「がんばりましょう!!泣 ジェントゥーさん!」



ジェントゥー
「・・・我こそはガンジー」


ローズキングダム
「な、名前間違ってるぞ、ジジイ 汗」


エイシンフラッシュ
「・・・・汗」



– つづく –

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