◆天皇賞春2011予想⇒ローズキングダム⇒真につらい孤独は、街の中にある


【ローズキングダム】

○4歳 男性
○父キングカメハメハ・母ローズバドの超良血
○馬名 意味由来⇒ バラの王国
○朝日FSで、バラ一族悲願のGI制覇
○春のクラシックは馬体減で精彩を欠いた中でも、ダービーでは超速上がり32.9で2着
○菊花賞は位置取り後ろすぎ。届かず2着
○JCはブエナ降着で繰り上がり優勝。賛否両論だが、苦しい体勢から最後まで伸びた根性は圧巻
○有馬記念は、急におなかが痛くなって回避
○日経新春杯は本来の行きっぷりが見られず3着
○前走、日経賞は初の59キロとはいえ、トゥザグローリーに完敗
○皐月賞(4着)以外はすべて馬券に絡む安定感



◆真につらい孤独は、街の中にある



≪繁華街にて≫



エイシンフラッシュ
「いやぁー、フランスのジェントゥーさんは、いい人で良かったよねぇ~ 喜」


ローズキングダム
「そうだな」



エイシンフラッシュ
「春天は、ボクとキングダムとジェントゥーさんの3頭で、叩き合うようなレースにしたいね! 喜 カシャッ!」


ローズキングダム
「うむ。おまえの折り合いが不安だがな」



エイシンフラッシュ
「えぇ~!?大阪杯で59キロを背負って、差のない3着なんだよー!? カシャッ!」


ローズキングダム
「ま、まぶしいって!!怒 フラッシュ撮影をするんじゃねえっ!!怒」



エイシンフラッシュ
「だってフラッシュはボクの存在理由だからね! カシャッ!」


ローズキングダム
「久々に出たな。そのフレーズ」


エイシンフラッシュ
「とにかく!ホント、いいレースにしたいよねぇ! カシャッ! 喜」



ドンッ



エイシンフラッシュ
「うわっ!!汗 ご、ごめんなさい! 汗 肩がぶつかってしまいました!大丈夫ですか? 汗」


ペルーサ
「・・・・怒」



エイシンフラッシュ
「はうっ!!汗 わ、若頭っ!!汗」


ペルーサ
「・・・ワレ・・・どこ見て歩いとんじゃボケ・・・怒」



エイシンフラッシュ
「ご、ごめんなさいっ!!汗 写真を撮りながら歩いてて! 汗」


ペルーサ
「・・・ナメとんのか・・・? 怒」



エイシンフラッシュ
「そ、そんな!!汗 そ、尊敬しておりますっ!!汗 カシャッ!」


ペルーサ
「・・・・怒」



エイシンフラッシュ
「ああっ!!汗 スミマセン!無意識に写真を撮ってしまいましたっ!!汗」


ペルーサ
「・・・ええ度胸や・・・怒」



エイシンフラッシュ
「ごご、ごめんなさいっ!!汗」


ペルーサ
「・・・土下座じゃ・・・怒」


エイシンフラッシュ
「え? 汗」



ペルーサ
「・・・土下座して謝らんかい・・・怒」


エイシンフラッシュ
「あ・・・それは・・・あの・・・汗汗」



ペルーサ
「・・・はよせいや・・・怒」


エイシンフラッシュ
「あ・・・はい・・・ 泣」



ローズキングダム
「そんなことしなくていいぞ、フラッシュ」


ペルーサ
「あ? 怒」


エイシンフラッシュ
「キ、キングダム・・・」



ローズキングダム
「よそ見しててぶつかったのは悪かったよ。でもフラッシュは謝ってるだろう?」


ペルーサ
「・・・ほう・・・またオマエか・・・怒」



ローズキングダム
「謝ってんだから許してやってくれよ」


ペルーサ
「・・・ならオマエが土下座せいや・・・怒」



ローズキングダム
「あ? 怒」


ペルーサ
「なんやコラ・・・怒」



エイシンフラッシュ
「おお~~!!4歳のスターホースが、鼻先1センチの距離でメンチの切りあいっ!!スクーープ!!喜 カシャッ!」



ペルーサ
「ワレ・・・威勢だけはいいが、日経賞でワシに完敗しとったな 笑」


ローズキングダム
「なんだと?・・・怒」



ペルーサ
「また負けにきたんか?フッフッ 笑」


ローズキングダム
「・・・何言ってんだ。日経賞はオレは59キロだぜ?」


ペルーサ
「・・・・」



ローズキングダム
「しかも敢然と勝ちに行っての3着だろう?おまえはオレをマークして、セコく差してきただけじゃねえか」


ペルーサ
「あ? 怒 なんやとコラ 怒」



ローズキングダム
「春天では、斤量イーブン。オレはグローリーは警戒するが、おまえの存在はアウトオブ眼中だぜ」


ペルーサ
「あぁっ?!もっぺん言ってみんかいっ!!怒」



ローズキングダム
「おまえはがんばって3着ってとこだな」


ペルーサ
「・・・ワレ・・・春天の前に、ここでケリつけちゃろうか・・・怒」


ローズキングダム
「上等だ」



エイシンフラッシュ
「ああっ!!汗 マ、マズイ!写真とか撮ってる場合じゃなかった!!汗 と、止めないと!誰かーー!!警察をーー!!汗」



刑事 大下
「ん?」


エイシンフラッシュ
「あ!!刑事さん!助けてください!ケンカですっ!!汗」



刑事 大下
「関係ないネッ♪」


エイシンフラッシュ
「か、関係あるでしょうがっ!汗 アンタ刑事でしょ?!汗」



刑事 大下
「刑事というか、セクシー大下だネッ♪」


エイシンフラッシュ
「セクシーでもなんでもいいから、早くケンカをとめてくださいっ!!汗」



刑事 大下
「そんなの関係ないネッ♪」


エイシンフラッシュ
「び、微妙に小島よしお入ってますね 汗」



ペルーサ
「コラ・・・怒」


ローズキングダム
「あ? 怒」



エイシンフラッシュ
「ホラ!!汗 大変ですよ!いっしょくしょくはちゅですよっ!!汗」


刑事 大下
「言えてないネッ♪」



エイシンフラッシュ
「一触即発ですよっ!!」


刑事 大下
「お。言えたネッ♪」



エイシンフラッシュ
「ふ、ふたりともっ!!刑事さんが来たよっ!!ケンカはやめようよっ!!汗」


ペルーサ
「・・・デカなんざ関係ねえよ 怒」


ローズキングダム
「ああ。そんなの関係ねえ」



エイシンフラッシュ
「ふ、ふたりともさぁ!ケンカばっかりしてたら友達いなくなって、孤独になっちゃうよっ!?」


刑事 大下
「・・・・」



エイシンフラッシュ
「みんなで仲良くさぁ!一緒に集まって、お話しとかすれば、孤独を感じないじゃん!!」


刑事 大下
「・・・・」



エイシンフラッシュ
「ねえ!そうですよね?刑事さんっ!!」


刑事 大下
「・・・半分正解。半分不正解。だネッ♪」


エイシンフラッシュ
「え?」



刑事 大下
「孤独というのは一人でいる時ではなく、むしろ大勢でいる時に感じるものだネッ♪」


エイシンフラッシュ
「大勢で・・・?」



刑事 大下
「物理的に一人であるときに感じる孤独には、生産性があるネッ♪」


エイシンフラッシュ
「・・・・」



刑事 大下
「人が最も成長できるのは、一人で活字を読んだり、思考したりする時だネッ♪」


エイシンフラッシュ
「・・・・」



刑事 大下
「でも集団の中にいて感じる孤独というのは、生産性がない。つらいだけだネッ♪」


エイシンフラッシュ
「・・・・」



刑事 大下
「だから、一人でいる人が孤独で、集まってる人は孤独じゃないっていうのは、半分間違ってるネッ♪」


エイシンフラッシュ
「・・・・」



刑事 大下
「人を苦しめる真の孤独ってやつは、大勢の人がいる、こんな街の中にあるのかもしれないネッ♪」


エイシンフラッシュ
「・・・孤独が・・・街に・・・」



刑事 大下
「無理に他人に迎合すると、疲れちゃうから、そんな時は一人で心静かに座ってみることも必要かもネッ♪」


エイシンフラッシュ
「刑事さん・・・」



ブロロロロ・・・



エイシンフラッシュ
「おおっ!!汗 このバイクは?!汗」


刑事 大下
「タカっ!!」



刑事 鷹山
「ユージ!!銀星会のチンピラが港で乱闘中だ!行くぞ!」


刑事 大下
「待ってました~♪タカがいなくて寂しかったゼッ♪」



刑事 鷹山
「後ろに乗れ!しっかりつかまってろよっ!ユージ!」


刑事 大下
「OK~♪やっぱり寂しい孤独はイヤだゼッ♪タカッ♪」



ブロロロロ~!!



エイシンフラッシュ
「か、帰っていった・・・汗」


ローズキングダム
「・・・・汗」


ペルーサ
「・・・・汗」



– つづく –

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