菊花賞2016~ ディーマジェスティ『優れた人格の持ち主ほど、ユーモアを忘れない』


◆菊花賞2016


【ディーマジェスティ】

○Dee Majesty
○牡3
○父 ディープインパクト
○馬名意味⇒ 父名+威厳

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◆優れた人格の持ち主ほど、ユーモアを忘れない



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「今週は、牡馬クラシックのラスト1冠、菊花賞だね。シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」



オウケンブルースリ
「菊花賞馬と言えば、やはりオレ! 喜」


焼き鳥屋 店主シゲ
「2008年でしたねえ。和風マーボー豆腐おまち」



オウケンブルースリ
「オレも、神戸新聞杯をステップに菊花賞を勝ったからさあ。今年もやっぱり、神戸新聞杯組が中心だろうなー」


焼き鳥屋 店主シゲ
「前走、神戸新聞杯組は、過去10年で8勝ですねえ」



オウケンブルースリ
「うん。神戸新聞杯で1~3着の馬が、データ的には優勢か」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


オウケンブルースリ
「となると、やはり神戸新聞杯を遊びながら勝った、サトノダイヤモンドで軸不動だな ブツブツ」



  ガラガラッ



焼き鳥屋 店主シゲ
「へい!らっしゃい!」


ディーマジェスティ
「ちょっとまっディーー!!叫」


オウケンブルースリ
「ん?」



ディーマジェスティ
「ちょっとまっディー」


オウケンブルースリ
「な、なんて言ってんのよ 汗」



ディーマジェスティ
「ディーマジェスティだけに、ちょっとマッディースティ」


オウケンブルースリ
「あ。シゲさん。お酢ある?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あるぜ」


ディーマジェスティ
「き、聞けやぁぁーー!!汗」



オウケンブルースリ
「なんだよー。お前がわけわからんこと言うからだろ」


ディーマジェスティ
「ちょっとマッディ? 首傾」


オウケンブルースリ
「かわいく言うな 汗」



ディーマジェスティ
「くっそーー!!俺はこんなギャグキャラはイヤだ! 汗」


オウケンブルースリ
「お前が勝手にやってるんだろ」



ディーマジェスティ
「菊花賞における、セントライトきディん組の連敗は、去年のキディサンブラックさんが止めてくれたディー!」


オウケンブルースリ
「・・・キタサンブラックは関西馬だからな。お前は関東馬」



ディーマジェスティ
「うぬぬ 汗」


オウケンブルースリ
「菊花賞で関東馬はこの10年、全敗。つーか、連対すらできてない」



ディーマジェスティ
「うおー!なんディこったディー! 汗」


オウケンブルースリ
「な、なんて言ってんのよ 汗」



ディーマジェスティ
「じゃあ、今週だけ関西馬になっディもいいかなっ?! 喜」


オウケンブルースリ
「いいともー!・・・いや言わねえし」


ディーマジェスティ
「くっ・・」



オウケンブルースリ
「まあよ。関東馬でもゴールドアクターあたりは、菊花賞3着までは来てるからな。3着狙いでがんばれよw」


ディーマジェスティ
「いやディーす!汗 俺は、ディっかしょうをかディたい!ダーディーみディーな3ディーは、もうイヤディー! 汗」



オウケンブルースリ
「な、なんて言ってんのよ!いっこもわかんねえわ! 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・『俺は、菊花賞を勝ちたい。ダービーみたいな3着は、もう嫌だ』・・だぜ」


オウケンブルースリ
「わかんのかい 汗」



ディーマジェスティ
「そう!皐月賞馬は、菊花賞馬! 汗」


オウケンブルースリ
「死語だな ボソッ」



ディーマジェスティ
「セイウンスカイ! 汗」


オウケンブルースリ
「古い」



ディーマジェスティ
「エアシャカール! 汗」


オウケンブルースリ
「それも古い」



ディーマジェスティ
「じゃあ、ゴールドシップ!!これは新しい! 喜」


オウケンブルースリ
「・・アイツとオレは、仲が悪い」


ディーマジェスティ
「知らんがな 汗」



オウケンブルースリ
「あ。シゲさん。つくねをタレで」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ」



ディーマジェスティ
「シゲさん!俺は、ディーマンのにディ詰めと、ディーれんそうのおディたしを!」


オウケンブルースリ
「な、なんて言ってんのよ!いっこもわかんねえわ! 汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・ピーマンの肉詰めと、ほうれん草のおひたしな。あいよっ」


オウケンブルースリ
「わかんのかいっ!!汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「ピーマンの肉詰め、おまち」


オウケンブルースリ
「はええなっ!!汗」



ディーマジェスティ
「ごちそうさまでした」


オウケンブルースリ
「食っちゃったよ!!汗」



ディーマジェスティ
「・・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ディーマジェスティ
「・・はぁー・・ 落」


オウケンブルースリ
「ん?どした?」



ディーマジェスティ
「・・・なんだか憂鬱です。実は、セントライト記念を勝ってから、ずっと憂鬱でした・・」


オウケンブルースリ
「なんでよ」



ディーマジェスティ
「そりゃー、さっきオウケンさんが言ったような、菊花賞のネガティブなデータに悩んでしまって・・」


オウケンブルースリ
「まあ、所詮データだからよ」



ディーマジェスティ
「・・ええ。でもやっぱり、サトノダイヤモンドはスゴイ。2億4,000万円の超良血馬らしく、完璧な馬体。女が放っておかない美形のルックス。セクシーな雰囲気。どれをとっても圧倒されます・・ 落」


オウケンブルースリ
「まあな」



ディーマジェスティ
「まさに、2億4千万の瞳です」


オウケンブルースリ
「それが言いたいだけだろ 汗」



ディーマジェスティ
「・・♪見つめ合~う~視線のレイザー・ビームでぇぇ~~♪シャシャシャ!! 踊」


オウケンブルースリ
「それは、モノマネの方な 汗」



ディーマジェスティ
「・・あぁ~~!こんな踊ってる場合じゃないんですよぉぉ~~・・ 落」


オウケンブルースリ
「お前が勝手に踊ったんだろ 汗」



ディーマジェスティ
「・・ゆ、憂鬱だ・・ どよ~ん 落」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ディーマジェスティ
「・・すいません、シゲさん・・。大切な菊花賞の直前に、おちゃらけてしまいました・・。俺はダメな奴ですね・・ 落」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ディーマジェスティ
「・・・・ 落」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・優れた人格の持ち主ほど、ユーモアを忘れないという」


ディーマジェスティ
「え?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・日本人は真面目だからな。大事な場面でユーモアを見せると、『ふざけてる!』『不謹慎だ!』などと叩かれる」


ディーマジェスティ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だが、どんな時もユーモアを忘れないためには、強靭な精神力が必要だ」


ディーマジェスティ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「緊迫した場面や、失敗して落ち込んだ時でも、ユーモアを見せて、自分自身と周囲の人を和ませる者は、優れた精神性を持ち合わせていることが多い。人からも愛される」


ディーマジェスティ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・ちなみに、筆者Tはこの『しゃべ馬』をユーモラスに書いているが、奴はただの阿呆なので、人格者には程遠い」


筆者T
「おーい 汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「もちろん、真剣に取り組むことは重要だ。だが、ガチガチに固くなって、黙りこくって、自分自身に不必要なプレッシャーをかけ、周囲の人にも気を遣わせるようでは、なかなか100%の力は発揮できねえ」


ディーマジェスティ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「ユーモアは、使い方を間違えると、確かに不謹慎になる。だから、場の雰囲気を読み、自分自身と周囲の環境を客観的に見極めていなければ、使いこなせない」


ディーマジェスティ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だからこそユーモアは、知性の最上級だと思うんだぜ」


ディーマジェスティ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「適切なタイミングで使われるユーモアは、自分も他人も幸せにする、最強の武器のひとつだ」


ディーマジェスティ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「ただし、人の悪口や、人を見下したような卑屈な笑いは、逆効果なので厳禁だぜ」


ディーマジェスティ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・アンタは、セントライト記念を勝ってから、ずっと憂鬱だったと言ったが、今日、オウケンさんとじゃれ合って、心が軽くなったんじゃねえのかい?」


ディーマジェスティ
「あ・・」


オウケンブルースリ
「じゃれ合ってはいない ボソッ」



焼き鳥屋 店主シゲ
「オウケンさんは、そこまで計算していたのかもしれねえな」


ディーマジェスティ
「いや、してないと思います」


オウケンブルースリ
「ブッ! 吹」



焼き鳥屋 店主シゲ
「まあ、菊花賞は長丁場だからな。肩に力が入っていては最後まで持たねえ。心にユーモアを忘れず、リラックスして走って来なせえ」


ディーマジェスティ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「な。」


ディーマジェスティ
「・・はい・・ 泣」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。偉そうに言っちまって」


ディーマジェスティ
「いえ・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ディーマジェスティ
「心に響きました・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうかい」



ディーマジェスティ
「・・俺、全体が見えていなかった。目の前の菊花賞のデータばかりに囚われていた・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ディーマジェスティ
「ありがとうシゲさん。心がスッキリしました。これからは、ユーモアを忘れず、広い視野を持って進んで行きたいと思います!」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。がんばんなせえ」


ディーマジェスティ
「はい!」



オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着だな。まあよ、ユーモアってやつは、自分の心を軽くするだけでなく、周りの人の心も軽くして、みんなが生きやすい空気を作ってくれるものなのかもしれないな」


ディーマジェスティ
「はい!」



オウケンブルースリ
「じゃあ俺は帰るぜ。レース頑張れよ」



   カタン



ディーマジェスティ
「ん?何か落としましたよ、オウケンさん。・・DVD?」


オウケンブルースリ
「ああ。拾ってもらっちゃってスマンな。・・はうっ!!汗汗」



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ディーマジェスティ
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!汗 こ、これには深いワケがっ! 汗汗」


ディーマジェスティ
「・・シゲさん。菊花賞がんばってきます。応援しててくださいね。シゲさん『だけが』応援しててくださいね。じゃ。さいなら」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗」



  - つづく –



※この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。

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