関屋記念2016~ マジックタイム『先人の法則より、自分の経験則を優先する者は不幸になる』


◆関屋記念2016


【マジックタイム】

○Magic Time
○牝5
○父ハーツクライ
○馬名 由来⇒ 日が沈んで空が青く綺麗な数分間のこと

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◆先人の法則より、自分の経験則を優先する者は不幸になる



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「世間は、そろそろお盆休みって感じだねー。シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」



オウケンブルースリ
「お盆でも競馬は熱いぜ。さて、今週は夏のマイル王決定戦、関屋記念か」


焼き鳥屋 店主シゲ
「うなぎのカルパッチョおまち」



オウケンブルースリ
「えーと、有力馬は、4歳馬で若いパワーのヤングマンパワーか。そのままだけど。やっぱコイツを軸に・・ ブツブツ」



  ガラガラッ



焼き鳥屋 店主シゲ
「へい!らっしゃい!」


マジックタイム
「・・日が沈んだこの瞬間・・空が青白く輝く・・」


オウケンブルースリ
「は?」



マジックタイム
「ねえ見て!この神秘的な空を! 喜」


オウケンブルースリ
「お、おう 汗」



マジックタイム
「これが、『マジックタイム』よ! 喜」


オウケンブルースリ
「な、なにそれ 汗」



マジックタイム
「は?アンタ、マジックタイム知らないの? 怒」


オウケンブルースリ
「し、知らんけど 汗 つーか、先輩に向かってアンタっておまえ 汗」



マジックタイム
「マジックタイムっていうのはね、日没後の数十分の刹那、魔法のように美しい空が見られる時間のことよ」


オウケンブルースリ
「へー」



マジックタイム
「そんなことも知らないの!このおたんこナース!いい加減にしな!ボケがよ! 怒」


オウケンブルースリ
「キレすぎだろ 汗」



マジックタイム
「・・今週の関屋記念。レース後のマジックタイム(景色)と、勝者のマジックタイム(私)のロマンティックなコントラスト・・。そんな光景が、目に浮かぶようだわ 目閉」


オウケンブルースリ
「ややこしいわ 汗」



マジックタイム
「だから関屋記念は、ヤングマンパワーじゃなく、マジックタイム(景色)を軸にしなさい 喜」


オウケンブルースリ
「・・そこは、(景色)じゃなくて、(私)だろ・・ ボソッ」



   カタン



マジックタイム
「あ・・。お箸を落としてしまったわ。ごめんなさい、オウケンさん。ちょっと拾うわね。・・よいしょ・・ 前屈」


オウケンブルースリ
「・・・・」


マジックタイム
「・・うんしょ・・ 汗」



オウケン心の声
(・・む。ミニスカ・・。これはおいしい・・ 凝視)


マジックタイム
「・・う・・届きそうで届かない・・ 汗」



オウケン心の声
(・・ミ、ミニスカの隙間から、パ●チラまでもう少し・・。もうちょっとだけ右手を伸ばせ!早く!)


マジックタイム
「・・あ・・届くかも・・。右手を伸ばして・・えいっ 前屈」



   白



オウケン心の声
(ゴ、ゴーーーーール!!!喜喜 まさに、マジックタイムーー!!魔法の時間ーー!!喜喜)



マジックタイム
「・・フー。なんとかお箸が拾えたよー 喜」


オウケンブルースリ
「・・・・ 微笑」



マジックタイム
「・・なに笑ってんの?」


オウケンブルースリ
「いやー、純白のパン●ィ、ごっつぁんゴールできて・・・はっ!!心の声が、うっかり言葉にな・・」



   ゴキンッ!



オウケンブルースリ
「ぐはぁぁーー!!泣」


マジックタイム
「・・あら。こんなところに鈍器のようなものが。 鈍器」



オウケンブルースリ
「・・シ、シゲさん・・。レッツゴードンキの忘れ物の鈍器、いい加減、片付けといてください・・ 頭痛」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



マジックタイム
「だからとにかくー、今週の関屋記念は、私にとって条件が合うのよー」


オウケンブルースリ
「ふーん」



■新潟 2-1-0-0

■全5勝がマイル

■ルメール確保

■夏は牝馬



マジックタイム
「ほら、条件絶好でしょ? 喜」


オウケンブルースリ
「ふむ。あまりにも条件絶好な時は、逆にコケたりもするけどな」



   ゴキンッ!



オウケンブルースリ
「ぐはぁぁーー!!泣」


マジックタイム
「・・前走のヴィクトリアマイルは、6着とは言え、2着のミッキークイーンとは 0.2秒差(ストレイトガールは強すぎたので度外視)」


オウケンブルースリ
「ふむ 頭痛」



マジックタイム
「わずかなコース取りの差で6着になっただけ。力負けではないわ」


オウケンブルースリ
「へー」



マジックタイム
「ちなみに、ルメールは新潟未経験」


オウケンブルースリ
「ダメじゃんか 汗」



マジックタイム
「ルメールぐらいになれば、新潟も東京も似たようなものよ」


オウケンブルースリ
「そ、そうなのか? 汗」



マジックタイム
「そう。天才にはデータや法則など不要!私も2歳の時、初めての新潟遠征で、いきなり新潟2連勝!!」


オウケンブルースリ
「へー」



マジックタイム
「これが才能ってもんよ。オウケンさん ペチペチ 手頬」


オウケンブルースリ
「くっ・・」



マジックタイム
「・・世の中にはさあ、数え切れないほどの『成功法則』『成功ルール』・・みたいなものがあるよねー」


オウケンブルースリ
「ああ」



マジックタイム
「でも、私のような天才には、成功法則は必要ないのよっ! 喜」


オウケンブルースリ
「ふーん」



マジックタイム
「やれ、『読書は重要』ですって?ふっふっふ。全く読書しないで成功してる人もいるのよ 喜」


オウケンブルースリ
「まあな」



マジックタイム
「やれ、『人の悪口は危険』ですって?ふっふっふ。猿岩石の彼は、毒舌でスターダムにのし上がったのよ 喜」


オウケンブルースリ
「むう」



マジックタイム
「やれ、『タバコは体に悪い』ですって?ふっふっふ。1日5箱 吸っても、病気にならない人もいるのよ 喜」


オウケンブルースリ
「ふーむ」



マジックタイム
「私に言わせれば、成功法則なんか不要!人それぞれ個性があるんだから、共通の成功法則なんかないのよ!」


オウケンブルースリ
「ふーん」



マジックタイム
「私が大切にするのは、先人のルールなどではなく、自分自身の個性!自分のプライド!私が私であることこそが生きる意味! 燃」


オウケンブルースリ
「へー」



マジックタイム
「ねえ、シゲさん。この私の完璧な理論。論破できるかしら? 喜」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・論破するつもりはねえぜ」


マジックタイム
「ふっふっふ。私の勝ちね 喜」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・勝ち負けに興味はねえ。勝敗を決めたいなら、アンタの勝ちでいい」


マジックタイム
「勝者っ! 喜」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・ただな・・」


マジックタイム
「何かしら? 喜」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・誰もが知っている成功法則や、守った方がいいルールというのは、先人達が、何百年・何千年という時間をかけて、紡ぎ上げてきたものだ」


マジックタイム
「はぁ? 苦笑」



焼き鳥屋 店主シゲ
「それは言うなれば統計学。予言ではなくデータであり、『成功法則とは、確率を高めるためのもの』だ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「それに対して、1人の人間が、自分の人生から得た経験則など、たかだか数十年の、偏った記憶にすぎねえ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「経験則の弱点は、サンプル数が少なすぎることだ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「個人の経験則などというものは、幼少期のつらい思い出や、青春時代の切ない思い出、社会に出てからの屈辱など、ほんのわずかな出来事で左右されてしまうような、不安定なものに過ぎねえ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「長い人生を生きていく上で、『偏ったわずかな経験からのマイルール』しか持たない者と、『数千年の時が紡ぎ上げてきた統計ルール』を持つ者。どちらが成功確率が高いか?」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・アンタの言う通り、大量のタバコを吸っても病気にならない人はいる。だが、そのような偏った少数のデータから、『タバコは病気とは関係がない!』というマイルールを築き上げてしまうことは、危険なことでもある」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「猿岩石の彼は、世の中に注目されるキッカケとして『毒舌』という諸刃の剣を武器としていたのは確かだ。だが、彼はテレビでは見えないところで、相手に繊細なケアをしていたわけで、表面だけを見て『毒舌は人気者になれる!』というマイルールを作ってしまうことは、ハイリスクだ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「読書しないで成功している人もいる。だが、読書した方が成功確率ははるかに上がる。俺たちのような凡人にとっては、なおさらだ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「人生の成功法則は、競馬のデータと同じだ。それが絶対ではない。だが、わずかでも可能性を高めるために、より確率の高い方を選択していくんだ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「謙虚な人ほど成功できるのは、心が謙虚でなければ、他者の成功法則・データを受け入れることができないからだ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「さっきアンタが言っていたように、『自分のプライドのため』『自分が自分であるため』・・このような自意識が過剰になればなるほど、他者の意見を拒絶したくなっちまうもんだ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「過度なプライドや自意識ってやつは、生きていく上で、役に立つことより、足を引っ張ることの方が多い気がするぜ」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「自分の存在など、大したものではない。そう思えた時、先人たちの言葉は、自分にとって最強の武器となるのかもしれねえな」


マジックタイム
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。偉そうに言っちまって」


マジックタイム
「いえ・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



マジックタイム
「・・心に響きました」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうかい」



マジックタイム
「・・私は・・プライドを大きくしすぎて謙虚さを失い、先人の言葉を受け入れることができなくなっていたのかもしれない・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



マジックタイム
「ありがとう、シゲさん。心がスッキリしました。これからは、自分の経験がすべてだと思わず、謙虚な心で、いろいろな価値観を受け入れていきたいと思います!」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。がんばんなせえ」


マジックタイム
「はい!」



オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着だな。まあよ、先人や歴史から学ぶことで、自分の陳腐な経験則を遥かに凌駕する法則を手に入れることができるなら、そっちの方がいいのかもしれないな」


マジックタイム
「はい!」



オウケンブルースリ
「じゃあ俺は帰るぜ。レース頑張れよ」



   カタン



マジックタイム
「ん?何か落としましたよ、オウケンさん。・・DVD?」


オウケンブルースリ
「ああ。拾ってもらっちゃってスマンな。・・はうっ!!汗汗」



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マジックタイム
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!汗 こ、これには深いワケがっ! 汗汗」


マジックタイム
「・・・シゲさん。とにかく関屋記念がんばってきます。応援しててくださいね。シゲさん『だけが』応援しててくださいね。じゃ。さいなら」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗」



  - つづく –



※この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。

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