小倉記念2016~ ベルーフ『与える量より、もらう量が多くなると、誰も助けてくれなくなる』


◆小倉記念2016


【ベルーフ】

○Beruf
○牡4
○父ハービンジャー
○馬名 意味由来⇒ 使命

==========



◆与える量より、もらう量が多くなると、誰も助けてくれなくなる



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「もう8月かー。光陰屁のごとしだねー。シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「矢な 汗」



オウケンブルースリ
「夏競馬も後半戦突入。さてさて、今週は小倉記念か」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ドライカレーおまち」



オウケンブルースリ
「えーと、1番人気候補は、ここにきて安定感抜群の8歳馬ダコールか。じゃあコイツを軸に・・」



  ガラガラッ



焼き鳥屋 店主シゲ
「へい!らっしゃい!」


ベルーフ
「どーも。おひさしブリーフ! 手手」


オウケンブルースリ
「は?」



ベルーフ
「新年以来の登場! 喜」


オウケンブルースリ
「だ、誰だっけ? 汗」



ベルーフ
「ぬぬ。忘れたんですか?ボクの名は、ベルーフ!」


オウケンブルースリ
「・・パンツの?」


ベルーフ
「それはブリーフ」



オウケンブルースリ
「藤沢厩舎の元大物の?」


ベルーフ
「それはペルーサ」



オウケンブルースリ
「中田英寿がいたサッカーチームの?」


ベルーフ
「それはペルージャ」



オウケンブルースリ
「生まれたばかりの犬?」


ベルーフ
「それはコイーヌ」



オウケンブルースリ
「いかりや長介が率いた伝説の?」


ベルーフ
「それはドリーフ」



オウケンブルースリ
「アメリカの最先端ナノテクノロジーで注目されている?」


ベルーフ
「それはわからない」



オウケンブルースリ
「あ、シゲさん。らっきょうある?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あるぜ」



ベルーフ
「えー!もうちょっとやろうよー 汗」


オウケンブルースリ
「結構つき合っただろ 汗」



ベルーフ
「ブー。あ、すいません。ちょっと脱いでいいですか?暑いんで」


オウケンブルースリ
「ああ。いいぞ」



ベルーフ
「じゃあちょっと失礼します。・・・ヌギヌギ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ベルーフ
「・・・・ 上脱」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ベルーフ
「・・・・ 下脱」


オウケンブルースリ
「・・・・ 汗」



ベルーフ
「・・はい!お待たせしました! 白1」


オウケンブルースリ
「な、なんでパンツ一丁になるまで脱ぐのよ 汗」



ベルーフ
「安心してください!はいてますよ! 指」


オウケンブルースリ
「安村 汗」



ベルーフ
「ベルーフだけに、ブリーフ! 指」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ベルーフ
「改めて自己紹介しましょう。僕の名前はブリーフ。・・じゃなくて、ベルーフ!」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ベルーフ
「『ハービンジャー産駒の最高傑作』の称号を与えられています! 喜」


オウケンブルースリ
「聞いたことねぇけど 汗」



ベルーフ
「今週の小倉記念は、一丁やってやりますよ。パンツ一丁だけに」


オウケンブルースリ
「お、おう 汗」



ベルーフ
「1番人気候補のワコールは、すでに8歳。4歳のフレッシュなボクは、おじいさんには負けませんよ!」


オウケンブルースリ
「ダコールな 汗」



ベルーフ
「下着つながりで、ダコールからのワコール!エクセレント!」


オウケンブルースリ
「むう 汗」



ベルーフ
「ちなみに、ワコールにも、ブリーフが売ってますよ!」


オウケンブルースリ
「知らん 汗」



ベルーフ
「さてさて、小倉記念の過去10年のデータを見ると!」


■8歳 連対率 8%

■4歳 連対率 24%



ベルーフ
「ふっふっふ。どうですかお客さーん!ワコールより、ブリーフでしょうがぁー! 喜」


オウケンブルースリ
「わけわからん 汗」



ベルーフ
「じゃあもう一つ。ダコールさんは58キロ。ボクは56キロ。データはこちら!」


■58キロ 連対率 0%

■56キロ 連対率 23%



ベルーフ
「安心してください!データの後押しがありますよ! 指」


オウケンブルースリ
「あくまでも過去10年程度のデータだろ」



ベルーフ
「ちなみに、あのドリームジャーニーさんも、2008年に、4歳で小倉記念を圧勝。そこから超一流馬への道を歩み始めたのです!」


オウケンブルースリ
「へー」



ベルーフ
「しかも、ドリームジャーニーさんとボクは、同じサンデーレーシング!同じ池江泰寿厩舎!」


オウケンブルースリ
「そうだったな」



ベルーフ
「つまり!小倉記念を勝てば、マツリダ予想の次期アシスタントは、このブリーフ・・じゃなくて、ベルーフになるということ! 喜」


オウケンブルースリ
「ならん 汗」



ベルーフ
「さあ、オウケンさんも、ブリーフにしましょう!」


オウケンブルースリ
「オレはトランクス派なんだよ」



ベルーフ
「なぜですか?ブリーフの方がいいですよ?」


オウケンブルースリ
「なんでよ?」



ベルーフ
「やっぱホラ、座った時に、キン●タマがはみ出すリスクを回避できるし」


オウケンブルースリ
「伏せ字おかしい 汗」



ベルーフ
「まぁとにかく、今週の小倉記念は、ハービンジャー産駒のボクが、先頭でゴールするでしょう! 喜」


オウケンブルースリ
「ふーん」



ベルーフ
「ゴール前で実況は、こう叫ぶはず!」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ベルーフ
「・・『ジャーはジャーでも、ハービンジャー!!叫』」


オウケンブルースリ
「な、なんだそれ 汗」



ベルーフ
「だからぁ、『ベガはベガでもホクトベガ!』って、あったでしょ?」


オウケンブルースリ
「ああ。『ラーはラーでも、トーセンラー』ってのもあったな」


ベルーフ
「それは、筆者Tの造語です 汗」



オウケンブルースリ
「つーか、『ジャーはジャーでも』って、もう1頭のジャーはどこにいんのよ?」


ベルーフ
「・・ちょっと待ってくださいね。小倉記念の出走馬を確認してみます ガサゴソ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ベルーフ
「・・いた!!」


オウケンブルースリ
「む。」



ベルーフ
「・・もう1頭のジャーは・・・『メイショウナルトジャー!』」


オウケンブルースリ
「ゴレンジャーみたいに言うな 汗」



ベルーフ
「はぁー。ボクこんな、おちゃらけたこと言ってるけど、調教は、なんかイマイチでしたよ…」


オウケンブルースリ
「ふーん」



■池江調教師
「ベルーフは、去年の今ごろはグイグイ行っていたイメージだけど、今は逆にズブくて動かん。ブリーフのゴムがユルユルだ」



ベルーフ
「・・と、池江先生にもコメントされたし…」


オウケンブルースリ
「後半おかしい 汗」



ベルーフ
「じゃあ、負けそうになったら、ブリーフを頭にかぶって変身するってのはどうすか?」


オウケンブルースリ
「変態仮面 汗」



ベルーフ
「いや、変態仮面はパンティーをかぶるでしょ?ボクは自分のブリーフを自分でかぶるんです」


オウケンブルースリ
「ド変態仮面じゃねえか 汗」



ベルーフ
「じゃあ、負けたらキレて暴れます」


オウケンブルースリ
「おまえは前科があるからな 汗↓」



■⇒『2016中山金杯 ベルーフ放馬。表彰台など破壊し、競走除外に』



ベルーフ
「・・そう。報道では、『ベルーフは、中山金杯の馬場入場時に、ブリーフが脱げてパニックになり、返し馬を撮影するカメラマンの集団に突進。表彰台、カメラ機材を破壊した』と、されています」


オウケンブルースリ
「・・『ブリーフが脱げて⇒ 馬具が外れて』・・な 汗」



ベルーフ
「はぁー。オウケンさーん、新しいブリーフ買ってくださいよー」


オウケンブルースリ
「自分で買え 汗」



ベルーフ
「ブー。・・なんかさー、誰か救世主みたいな人が現れて、この6戦連続凡走のボクを、救ってくれないかなあ」


オウケンブルースリ
「うーん」



ベルーフ
「競馬の神様みたいな人が降臨してさ、ボクの弱点を教えてくれたり、長所を伸ばしてくれたりして!」


オウケンブルースリ
「まあなあ」



ベルーフ
「なんかぁー、ボクの周りの友達も家族もー、まあ、いい奴らなんだけどー、なんかこう、僕にとってのメリットが少ないって言うかぁー」


オウケンブルースリ
「ふーん」



ベルーフ
「楽しい仲間なのはいいんだけどー、もっと僕に、いろんなメリットを与えて欲しいんだよねー」


オウケンブルースリ
「へー」



ベルーフ
「もっと優しくしてほしいしー、お金貸してほしいしー、プレゼント欲しいしー、愛情が欲しいしー、尊敬してほしいしー、マッサージして欲しいしー、言わなくてもわかってほしいしー、僕を感動させてほしいしー・・」


オウケンブルースリ
「まあなあ」



ベルーフ
「どうすれば、僕の周りの人々は、僕にメリットを与えてくれるのかなぁー」


オウケンブルースリ
「うーん」



ベルーフ
「ねえ、シゲさん。どうすればいいですかねぇー?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・もらうより、与えるのが先だと思うぜ」


ベルーフ
「え?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・アンタは、その仲間とやらに求める以上のことを、彼らにしてやっているのかい?」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「仮に、その仲間が、アンタの望みどおりの事をしてくれたとしても、その関係は、長くは続かないだろうぜ」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「なぜなら、『アンタがもらう量』の方が、多くなっているからだ」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「世の中は全て、友人関係も、家族関係も、恋愛関係も、ビジネスも、ドライな言い方をすれば、メリットバランスで成り立っている」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「自分に対して、いろいろしてくれる人には、気持ちよくお返ししたくなる」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だが、『もっとくれ!さあ!もっと!』・・こんな感じで、何もしてくれないのに要求だけはしてくる人間と、長く付き合っていきたいと思うかい?」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・人間は表面だけを見てしまうからよ、モテる男や、お金持ちや、幸せな家庭を見ると、羨ましく思うもんだ」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だがな、モテる男は、多くの女性にたくさんの喜びを与えている。お金持ちは、多くの人に価値を提供している。幸せな家庭を持つ者は、家族のために多大なる時間と愛情とお金を、惜しみなく注いでいる」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「『何かを持っている者』は、例外なく、自分から先に与えている」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だから彼らは、『もっと自分に~~してくれ!!』などと、声高に叫ばなくても、周りの人が助けてくれる」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「逆に、『自分だけが得をしたい!!』・・と思っている者は、そのドス黒い心が見透かされ、誰も助けてくれない」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・ブリーフさんな」


ベルーフ
「はい・・」


オウケンブルースリ
「ブリーフさんて 汗 おまえも返事すんな 汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・もらう事は考えるな。自分が相手に、何をしてあげられるかだけを考えろ」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「この順番が逆になると、人生は苦しくなる。もらおう!とすればするほど、何も貰えなくなる」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「俺はそう思うんだぜ」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「な。」


ベルーフ
「・・はい 涙」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。偉そうに言っちまって」


ベルーフ
「いえ・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ベルーフ
「・・心に響きました」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうかい」



ベルーフ
「・・ボクは、自己中心的に自分がもらうことばかり考えて、周りの人たちを、利用しようとしていたのかもしれない・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ベルーフ
「ありがとう、シゲさん。心がスッキリしました。これからは、もらう事は考えずに、自分にできることを、誰かの役に立てていきたいと思います!」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。がんばんなせえ」


ベルーフ
「はい!」



オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着だな。まあよ、自己中な、もっと~~してほしい!っていう願望より、誰かのために行動する方が、自分も気分がいいのかもしれないな」


ベルーフ
「はい!」



オウケンブルースリ
「じゃあ俺は帰るぜ。レース頑張れよ」



   カタン



ベルーフ
「ん?何か落としましたよ、オウケンさん。・・DVD?」


オウケンブルースリ
「ああ。拾ってもらっちゃってスマンな。・・はうっ!!汗汗」



 ⇒『【大人のDVD】黒髪の女王様シリーズ~ ほら。もっとここを責めてほしいのかい?言ってごらん?もっと(ピ~~)してくださいって。・・感じてんじゃないよ!このブタ野郎!!』



ベルーフ
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!汗 こ、これには深いワケがっ! 汗汗」


ベルーフ
「・・・シゲさん。とにかく小倉記念がんばってきます。応援しててくださいね。シゲさん『だけが』応援しててくださいね。じゃ。さいなら」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗」



  - つづく –



※この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。

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