フェブラリーS2016~ コパノリッキー『メモしない者は成功できない』


◆フェブラリーステークス2016


【コパノリッキー】

○Copano Rickey
○牡6
○父ゴールドアリュール
○馬名 意味⇒ 冠名+人名

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◆メモしない者は成功できない



≪喫茶JIROにて≫



オウケンブルースリ
「むう。『焼き鳥シゲ』は臨時休業か…。しょうがない。ここに入るか…。入りたくねえけど」



  カランコロ~ン



喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ? 美声」


オウケンブルースリ
「おう二郎。焼き鳥シゲが臨時休業でよぉ。仕方ないから来てやったぞ。来たくなかったけどな」



喫茶店マスター 二郎
「・・・ふっ」


オウケンブルースリ
「な、なんだよ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・ホントはアタクシに会いたかったくせにぃ~!このこのぉ~!ツンツン 指」


オウケンブルースリ
「ツンツンすんな 汗」



喫茶店マスター 二郎
「お飲み物のほうは、煮え湯でよろしかったですか?」


オウケンブルースリ
「よろしくねえな 汗」



喫茶店マスター 二郎
「では、マイスモーヒーでよろしかったですか?」


オウケンブルースリ
「な、なに? 汗」



喫茶店マスター 二郎
「マイスモーヒー」


オウケンブルースリ
「ア、アイスコーヒー? 汗」


喫茶店マスター 二郎
「はい」



オウケンブルースリ
「ああ。じゃあ、アイスコーヒーでいいや」


喫茶店マスター 二郎
「ございません」


オウケンブルースリ
「ね、ねえのかよっ!汗 お前から推してきたんだろ! 汗」



喫茶店マスター 二郎
「アイスヒーハーならございます。プッw」


オウケンブルースリ
「・・ああ・・。やっぱりこの腐れ喫茶店には来るんじゃなかった・・。シゲさんの野郎ー。サボりやがってー ブツブツ」



  カランコロ~ン



オウケンブルースリ
「お。珍しく客だぞ。二郎」


コパノリッキー
「あ。どーも。営業してますか?薄暗いけど」



喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ。お客様、『黄色い服を着たオッサン1名様』で、よろしかったですか?」


コパノリッキー
「くっ・・。これは勝負服なんですよ 汗」


オウケンブルースリ
「・・・二郎おまえ、接客の基本から勉強し直した方がいいぞ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「お客様。お飲み物のほうは、苦汁を飲まされる感じでよろしかったですか?」


コパノリッキー
「ど、どんな飲み物なんですか縁起でもない 汗 ボク今週、大事なレースがあるのに 汗」



オウケンブルースリ
「む。お前よく見たら、今週のフェブラリーステークスに出る、コパノリッキーか?」


コパノリッキー
「あ!あなたはもしや、あの有名なオウケンさんでは?」



オウケンブルースリ
「おう。やっぱオレ、有名人か? 喜」


コパノリッキー
「・・はい。『しゃべ馬 ゲス野郎ランキング』で、ゴールドシップ君と、熾烈な首位争いをしている、と」


オウケンブルースリ
「な、なんなんだ!そのランキングは! 汗」



コパノリッキー
「そんなことより、今週は、自分にとって、大切な一戦なのです」


オウケンブルースリ
「ああ。GIだもんな」



コパノリッキー
「それだけでは無いのです」


オウケンブルースリ
「ほう」



コパノリッキー
「・・・『JRA史上初の、同一GI3連覇』が、かかっているのですっ! 燃」


オウケンブルースリ
「ふーん」



コパノリッキー
「いまだかつて、誰も達成できていない大記録です!」


オウケンブルースリ
「へー」



コパノリッキー
「もし達成できたら、メジロマックイーンより、ゴールドシップより、コパノリッキーこそが史上最強馬の称号を得ることになりますっ! 燃」


オウケンブルースリ
「まあ、ダートだからなあ ブツブツ」



コパノリッキー
「前人未到の大記録なのですっ! 燃」


オウケンブルースリ
「・・・うん。てことは、過去のデータ的には、お前が勝つ確率は、0%ってことだな?」



コパノリッキー
「・・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



コパノリッキー
「あ。マスター。煮え湯をください」


喫茶店マスター 二郎
「かしこまりました 美声」


オウケンブルースリ
「現実逃避すんな 汗」



コパノリッキー
「誰が、勝率0%だっ! 怒」


オウケンブルースリ
「おそっ! 汗」



コパノリッキー
「はぁー・・ 落」


オウケンブルースリ
「ん?」



コパノリッキー
「・・オウケンさんの話を聞いてたら、確かに、厳しい気がしてきたっす・・ 落」


オウケンブルースリ
「じ、冗談だって 汗」



コパノリッキー
「・・考えてみたら、ここ2戦は惨敗続き・・」


オウケンブルースリ
「うーん」



コパノリッキー
「チャンピオンズカップは自信あったんですが、後続馬にがっつりマークされて、ハイペースになって先行馬壊滅・・」


オウケンブルースリ
「うん」



コパノリッキー
「前走の東京大賞典も、ハイペースで逃げちゃって、サウンドトゥルーが差し切り勝ち・・」


オウケンブルースリ
「だなー」



コパノリッキー
「同じ負け方を、2回も続けてやってしまいました・・ 落」


オウケンブルースリ
「うーん」



コパノリッキー
「僕は、学習能力がないんでしょうか・・ 落」


オウケンブルースリ
「そ、そんなことないって 汗」



コパノリッキー
「日常生活でも、やろうと思っていたことを、別のことをやっている間に、忘れてしまうのです・・ 落」


オウケンブルースリ
「よくあるけどな 汗」



コパノリッキー
「ああ・・。どうしたら大切なことを忘れずにいられるのでしょうか・・ 落」


オウケンブルースリ
「うーん」



コパノリッキー
「・・・・ 落」


オウケンブルースリ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・それは簡単です 美声」


コパノリッキー
「え?」



喫茶店マスター 二郎
「・・・メモすればよい」


コパノリッキー
「メモ?」



喫茶店マスター 二郎
「そう。大切な事は、必ずメモしておかなければなりません」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・やることリストはもちろんのこと、例えば、誰かの話を聞いて感銘を受けた内容。ふとした時にひらめいたアイデア」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「これらは、その場ですぐにメモしておかなければなりません」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「なぜなら、記憶ほどアテにならないものはないからです」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「人間の記憶はアテにならない。今、この瞬間は忘れないと思っていても、少し時間がたつと、ほとんど吹っ飛んでしまいます」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「『メモする』なんて、子供や老人みたいで、カッコ悪いと思うでしょうか?」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「でも、成功者は、そのほとんどがメモ魔なのですよ」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「ちなみに、筆者Tは成功者ではありませんが、事務所の壁には、四方八方、アイデアメモがびっしりと大量に貼ってあり、見た人は全員、ドン引きします」


コパノリッキー
「・・・・汗」



喫茶店マスター 二郎
「それはさておき、過去に自分が書いたメモを読んでごらんなさい。『こんなこと書いたっけ?汗』と、感じることが多々あるはずです」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「かの有名な、『エビングハウスの忘却曲線』によれば、100個の情報を頭に入れても、次の日には、25個しか覚えていない、というデータもあります」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「ニワトリは、3歩歩くと忘れる、と言いますが、人間の記憶もそれほど大差ないのです」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「だから、『メモしておかないと忘れる』というフレーズ自体も、メモしておかないと忘れるのです。はっはっは 笑」


コパノリッキー
「・・・・汗」



喫茶店マスター 二郎
「よって、大切な情報や、人生を向上させる知識を、記憶に定着させるには、メモして、そのメモを定期的に読み返すことが必要なのです」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「メモしない者は成功できない」


コパノリッキー
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「たかがメモ。されどメモ。これもメモ。あれもメモ。たぶんメモ。きっとメモ。」


オウケンブルースリ
「・・昭和の名曲 汗」


コパノリッキー
「・・・・汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・偉そうにすみません。コパノリッキー様ほどの名馬には、ぜひとも、前人未到の3連覇を成し遂げてほしかったものですから・・」



コパノリッキー
「・・・・」


喫茶店マスター 二郎
「・・・・」



コパノリッキー
「・・ありがとう・・」


喫茶店マスター 二郎
「・・・・」



コパノリッキー
「ありがとう、マスター!なんだか迷いが吹っ切れた気がします!」


喫茶店マスター 二郎
「そうですか。だとしたら、それはあなた様がご自身でつかんだ「気づき」でございますね 微笑」



コパノリッキー
「・・自分の記憶を過信せず、習慣的にメモを取ることが、長期的には大きな差になっていくんですね」


喫茶店マスター 二郎
「ふふっ。そうかもしれませんね 微笑」



オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着だな」


喫茶店マスター 二郎
「・・いちけん・・おちつく・・?」



オウケンブルースリ
「いっけんらくちゃくだっ!!怒 漢字の勉強しろや! 怒」


コパノリッキー
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「おし。じゃあ帰ろうぜ。リッキー」


コパノリッキー
「はい」



喫茶店マスター 二郎
「待ちたまえ 美声」


オウケンブルースリ
「何様だアンタ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・最後に私から、リッキー様へ、激励の『川柳』を贈りますです! 喜」


コパノリッキー
「いや、いいです」


喫茶店マスター 二郎
「ブッ! 吹」



コパノリッキー
「う、うわっ!汗 吹き出さないでください!ヨダレがっ! 汗」


喫茶店マスター 二郎
「激励の川柳を贈りますです。さあ遠慮なさらず」


コパノリッキー
「うっ・・。聞かないと帰れないのか?・・ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「575でバシッと決めます。・・・行きますですよ!!」


コパノリッキー
「・・・・」



『ハイペース
 二度あることは
 三度ある』



喫茶店マスター 二郎
「ご清聴、ありがとうございました 照」


オウケンブルースリ
「ま、負けるってことじゃねえかっ! 汗」


コパノリッキー
「うわぁーん!泣 またハイペースになるんだぁー! 泣」



オウケンブルースリ
「テメーは縁起悪いことばっか言いやがって!この腐れマスター!ガスガス! 蹴蹴」


喫茶店マスター 二郎
「ぐ、ぐわぁー!汗 じ、冗談でございますー! 汗」



  - つづく –

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