小倉記念2015~ ベルーフ『LINEやSNSで縛り合う関係は友情とは少し違う』


◆小倉記念2015


【ベルーフ】

○Beruf
○牡3
○父ハービンジャー
○馬名 意味由来⇒ 使命

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◆LINEやSNSで縛り合う関係は友情とは少し違う



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「・・・あ・・あづい・・。何なんだ・・この暑さは・・ 汗汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「心頭滅却すれば火もまた涼し」



オウケンブルースリ
「心頭滅却してもムリ~!汗 りーむー!エアコン買おうよー!シゲさぁーん! 汗汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・暑さとは、ただの外部情報にすぎねえ。『暑いのは嫌だ!』という意味づけを勝手にしているのは、オウケンさんの心なんだぜ」


オウケンブルースリ
「はぁ~?!汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・とは言え、昔は「暑さなど気合で乗り切れ!」という感じでもよかったわけだが、最近は地球温暖化によって、危険なゾーンまで気温が上がってるからな。高齢者はエアコン嫌いな人が多いが、つけた方がいいだろうな」


オウケンブルースリ
「でしょーー!?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「じゃあ、オウケンさんがツケを払ってくれたら、エアコンを購入するぜ」


オウケンブルースリ
「う・・。じ、じゃあ、今週の小倉記念で万馬券が当たったら、ツケを払おうかな~ 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。エアコンの購入は、当分ムリそうだぜ 汗」



  ガラガラッ



焼き鳥屋 店主シゲ
「へい!らっしゃい!」


ベルーフ
「・・・あ、暑い・・。とりあえず、この店のクーラーで涼みながら一杯やっていこう・・ 汗汗」



オウケンブルースリ
「む。おまえは・・」


ベルーフ
「あれ?オウケンさん、いらっしゃってたんですね。外はめちゃめちゃ暑いですよぉー。・・・つーか店内も暑い!なんだこれ!クーラーは?!汗汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「焼き鳥シゲに、クーラーはねえぜ」


ベルーフ
「・・あ!すいません!ボク急用を思い出しました!失礼します! 汗」



オウケンブルースリ
「・・・逃がさん。ガシッ 掴」


ベルーフ
「む、無理ですって!汗 だってボク、涼みに来たんだから! 汗」



オウケンブルースリ
「・・・大丈夫だ。俺が、今週の小倉記念で万馬券を当てて、焼き鳥シゲにエアコンをもたらしてやるから」


ベルーフ
「ア、アンタ馬券当たらんでしょ 汗」



オウケンブルースリ
「そのためにも、今日はお前から情報を聞き出そう。まあ座れ」


ベルーフ
「うう・・。この暑さ・・地獄だ・・ 汗」



オウケンブルースリ
「シゲさん、コイツにビールね。・・・んで?小倉記念は自信あるのか?」


ベルーフ
「・・・すいません。ちょっと脱いでいいですか?暑すぎるんで 汗」


オウケンブルースリ
「おう。いいぞ」



ベルーフ
「じゃあちょっと失礼します。・・・ヌギヌギ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ベルーフ
「・・・・ 上脱」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ベルーフ
「・・・・ 下脱」


オウケンブルースリ
「・・・・ 汗」



ベルーフ
「・・・はい!お待たせしました! 白1」


オウケンブルースリ
「な、なんでパンツ一丁になるまで脱ぐのよ 汗」



ベルーフ
「安心してください!はいてますよ! 指」


オウケンブルースリ
「安村 汗」



ベルーフ
「ベルーフだけに、ブリーフ! 指」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ベルーフ
「改めて自己紹介しましょう。僕の名前はブリーフ。・・・じゃなかった、ベルーフ」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ベルーフ
「『ハービンジャー産駒の最高傑作』の称号を与えられています! 喜」


オウケンブルースリ
「き、聞いたことねぇけど 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ビールおまち」



ベルーフ
「どうもですー。・・さて、ハービンジャー産駒は、まだ2~3歳世代までしか出ていませんが、重賞レースに数多く出走しています。グビグビ・・・プハァー! 喜」


オウケンブルースリ
「うん」



ベルーフ
「去年の秋から今まで、ハービンジャー産駒は重賞レースに、25回出走しました」


オウケンブルースリ
「ほう」



ベルーフ
「ふっふっふ。結果を聞きたいですか? 喜」


オウケンブルースリ
「いや別に」


ベルーフ
「ブッ! 吹麦」



オウケンブルースリ
「う、うわっ!汗 ビールを吹き出すんじゃねえっ! 汗」


ベルーフ
「失礼 フキフキ」



オウケンブルースリ
「で?ハービンジャー産駒の重賞レースの成績は?」


ベルーフ
「ふっふっふ。これを見よっ!」



■ハービンジャー産駒(芝重賞)


単勝回収率 21%

複勝回収率 28%



ベルーフ
「どーですかー!お客さーん! 喜」


オウケンブルースリ
「・・・よし。軸は、マローブルーだな」



ベルーフ
「あ。」


オウケンブルースリ
「いや、「あ」じゃなくて 汗」



ベルーフ
「ハービンジャー産駒をナメてんすか?オウケンさん 怒」


オウケンブルースリ
「おまえが持ってきたデータだろ 汗」



ベルーフ
「ハービンジャー産駒で唯一、重賞レースを制覇したのが、何を隠そう!このボク!ブリーフ・・・じゃなくて、ベルーフなのですよぉっ! 喜」


オウケンブルースリ
「・・・軸はマローブルーとして・・。相手をどうすっかなー」


ベルーフ
「き、聞けやぁぁーー!!汗」



オウケンブルースリ
「・・・だってよぉ、おまえが京成杯を勝ってなかったら、ハービンジャー産駒の重賞の単勝回収率は、0%ってことだろ?」


ベルーフ
「う・・・ 汗」



オウケンブルースリ
「それだったら、マツリダゴッホ産駒の方が、まだマシじゃねえか?」


ベルーフ
「マツリダゴッホ産駒ごときよりは、ハービンジャー産駒の方が、まだマシですっ! 怒」



オウケンブルースリ
「まあそうだな」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ゴッホさんに怒られるぜ 汗」



ベルーフ
「つーか、オウケンさんが、さっきから推してるマローブルーちゃんは、格下の上がり馬ですよ?」


オウケンブルースリ
「ああ。でもいい女なんだよ。見てみろよホラ。マローブルーの写真」


ベルーフ
「・・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ベルーフ
「・・・・ 収」


オウケンブルースリ
「ポケットに入れるな 汗」



ベルーフ
「・・・確かにいい女ですが、こんな格下には負けませんよ! 燃」


オウケンブルースリ
「ふーん」



ベルーフ
「・・・マローブルー。ディープインパクト産駒の良血。鞍上は重賞に強い川田将雅。名門の堀厩舎。馬主はあの金子真人氏。夏に強い牝馬。51キロの軽量。小倉向きの先行脚質。・・・ふっ。負ける要素はありません」


オウケンブルースリ
「条件揃ってんじゃねえか 汗」



ベルーフ
「ど、どうしましょう? 汗」


オウケンブルースリ
「知らんがな 汗」



ベルーフ
「負けそうになったら、ブリーフを頭にかぶって変身するってのはどうすか?」


オウケンブルースリ
「変態仮面 汗」



ベルーフ
「・・・いや、変態仮面はパンティーをかぶるでしょ?僕は自分のブリーフを自分でかぶるんです」


オウケンブルースリ
「ド変態仮面じゃねえか 汗」



ベルーフ
「むうー。やっぱ池江泰寿厩舎の仲間に相談するかー」


オウケンブルースリ
「ああ。おまえ池江厩舎だったな」



ベルーフ
「ええ。OBには、ジャーニーさん、オルフェさんもいます。最近では、ラブリーデイさんが宝塚記念を制覇しました」


オウケンブルースリ
「だな」



ベルーフ
「去年の有馬記念2着のトゥザワールドさんとも、よく遊んだりしますよ」


オウケンブルースリ
「ふーん」



ベルーフ
「やっぱ人生は、『仲間』が大切ですからね。僕は、LINEでも既読をつけてから、必ず10秒以内に返信するんですよ」


オウケンブルースリ
「へー」



ベルーフ
「LINEはノリですからね。やっぱ即レスでしょ。返信のスピードが、友情の証なんですよ! 指」


オウケンブルースリ
「そんなもんかねー」



ベルーフ
「あれえ?オウケンさんは、スマホじゃないんすか?」


オウケンブルースリ
「ああ。最近、金欠でな。とりあえず今はガラケーを使ってるよ。安いし」



ベルーフ
「プッww」


オウケンブルースリ
「なんで笑ってんだコラァァーー!!ガスガス! 蹴蹴」



ベルーフ
「ぐ、ぐわぁーー!!汗 すいません! 汗」


オウケンブルースリ
「ケッ」



ベルーフ
「でもですね、ガラケーじゃあ、『仲間』できないっしょー?」


オウケンブルースリ
「は?」



ベルーフ
「今の時代、スマホとSNSなしでは、仲間はできませんよっ! 喜」


オウケンブルースリ
「ふーん。まあオレは友達少ないから、いいんだよ」



ベルーフ
「ふふん。24時間、いつでも繋がっている仲間って、大切ですよー 喜」


オウケンブルースリ
「へー」



ベルーフ
「ねえ、シゲさん。仲間が自分を成長させてくれるし、仲間を作るのが人生の1つの目的でもありますよねっ?ね?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・それは本当に、『仲間』なのかい?」


ベルーフ
「え?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・メールやLINEの返信が早いとか遅いとか、友情はそんな安いモノサシで測るものなのかい?」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「もっと言えば、LINEやSNSで常につながっていなければ切れてしまうような関係が、『仲間』なのかい?」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・それは仲間か、それとも馴れ合いか?」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「もちろん、SNSもLINEも、一瞬だけ寂しさを紛らわせるには便利な道具だ」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だが、そこに喜びを見出してしまうと、今度はその便利な道具が、一転して、苦痛を生む道具となる」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・『あ!既読つけちゃった!早く返信しないと!』・・・『既読ついてるのになんで返事しないのこいつ!』・・・お互いがお互いを監視し、楽しいはずの仲間とのコミュニケーションが、苦しみに変わっている例は多い」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「それはお互いを高め合う関係と言うより、足を引っ張り合っているようにも見えるがな」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「もし、友情を測る要素があるとすれば、それは返信のスピードではなく、お互いのすごい部分を認め合い、尊敬し合う心なのかもしれねえな」


ベルーフ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。偉そうに言っちまって」


ベルーフ
「いえ・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ベルーフ
「心に響きました・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうかい」



ベルーフ
「・・僕、仲間というものを取り違えていました・・。もしかしたら僕は、大切な友人を、自分に都合の良いように認識しようとしていたのかもしれない・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」



ベルーフ
「ありがとう、シゲさん!ボク、まずはみんなに尊敬されるような自分自身の長所を、日々の努力で磨き上げていきたいと思います!」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。がんばんなせえ」


ベルーフ
「はい!」



オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着だな。まあ仲間ってやつは、そんな息苦しいものじゃなく、もっと楽しいもんだわな。じゃあオレは帰るぜ」



   カタン



ベルーフ
「ん?オウケンさん。何か落としましたよ?・・・DVD?」


オウケンブルースリ
「ああ。拾ってもらっちゃってスマンな。・・・はうっ!!汗汗」



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ベルーフ
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!汗 こ、これには深いワケがっ! 汗汗」


ベルーフ
「・・・シゲさん。小倉記念、がんばってきます。応援しててくださいね。シゲさん『だけが』応援しててくださいね。じゃ。さいなら」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗」



  - つづく –

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