クイーンステークス2015~ レッドリヴェール『感情に流されれば、泣くだけの悲しい人生となる』


◆クイーンステークス2015


【レッドリヴェール】

○Red Reveur
○牝4
○父ステイゴールド
○馬名 意味⇒ 冠名+夢見る人

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◆感情に流されれば、泣くだけの悲しい人生となる



≪喫茶JIROにて≫



  カランコロ~ン



喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ? 美声」


オウケンブルースリ
「おう二郎。今日も『焼き鳥シゲ』が定休日でよぉ。最近シゲさん、サボりすぎだろ ブツブツ」



喫茶店マスター 二郎
「・・・何事も、長く続けていくためには、適度に休息を入れた方が良いのですよ 微笑」


オウケンブルースリ
「まぁそうだけどさあー」



喫茶店マスター 二郎
「・・・『お客様は神様だっ!神様であるお客様のために、店側は年中無休 &24時間営業で休まず奉仕しろっ! 怒』・・・こんな風潮が、昨今の日本社会には蔓延しておりますねえ」


オウケンブルースリ
「ふむ」



喫茶店マスター 二郎
「それは、お客の側にしてみれば都合の良い営業状態かもしれない。しかし、店側の人たちのストレスと疲労は、どんどん蓄積されていくのですよ」


オウケンブルースリ
「うん」



喫茶店マスター 二郎
「そして店側の人が休みの日は、今度は、店と客が逆になる。『自分が店側の時は奉仕してるんだから、お前らもこの私に奉仕しろっ! 怒』・・・こんなストレスの連鎖が、現在の日本社会を息苦しくさせている一因とは言えませんか?」


オウケンブルースリ
「そうかもなあ」



喫茶店マスター 二郎
「そんなこともわからないのですかっ!?この、とっちゃん坊やっ! 怒」


オウケンブルースリ
「だ、誰が、とっちゃん坊やだっ! 汗」



喫茶店マスター 二郎
「焼き鳥シゲにも、休息を与えなさい! 怒」


オウケンブルースリ
「わ、わかったって 汗」



喫茶店マスター 二郎
「つーか、なんで焼き鳥シゲばっかり繁盛して、うちの喫茶店にはお客がいないんですかっ! 怒」


オウケンブルースリ
「それは知らん 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・待てよ?うちの喫茶店でも、焼き鳥を出せば繁盛するかも? 喜」


オウケンブルースリ
「おまえ、発想が小学生だな 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・雑草がもう覚醒?」


オウケンブルースリ
「ゆ、ゆってねえわっ!汗 雑草が覚醒したら何になるんだよっ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・スーパー雑草」


オウケンブルースリ
「やかましいわっ! 汗」



喫茶店マスター 二郎
「スーパー雑草魂」


オウケンブルースリ
「魂をつけるな 汗」



喫茶店マスター 二郎
「ときにお客様。ご注文は? 美声」


オウケンブルースリ
「ああ。どうしようかな。えーと・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・・雑草スムージーでよろしかったですか?」


オウケンブルースリ
「・・そういう態度だから、お客が来ないんだろ 汗」



  カランコロ~ン



レッドリヴェール
「こ、こんにちは~ 照」


オウケンブルースリ
「お。カワユス」



喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ。お客様、『美人1名様』でよろしかったですか?」


レッドリヴェール
「あら、そんな 照」


オウケンブルースリ
「チッ。俺の時と態度が全然違うじゃねえか ブツブツ」



喫茶店マスター 二郎
「お客様。ご注文はいかがなさいますか?」


レッドリヴェール
「あ、えーっとぉ・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・・雑草スムージーでよろしかったですか?」


オウケンブルースリ
「・・よろしいわけねえだろ 汗」



レッドリヴェール
「えー。おいしそー 喜」


オウケンブルースリ
「ブッ! 吹」



レッドリヴェール
「あれ?あなたはもしや、あの有名なオウケンさんでは?」


オウケンブルースリ
「おう。やっぱオレ、有名人か? 喜」



レッドリヴェール
「・・・はい。『しゃべ馬 ゲス野郎ランキング』で、ゴールドシップさんと、熾烈な首位争いをしている、と」


オウケンブルースリ
「な、なんなんだ!そのランキングは! 汗」



レッドリヴェール
「あ。私は、今週のクイーンステークスに出走する、レッドリヴェールって言います 照」


オウケンブルースリ
「ほう。キミがレッドリヴェールちゃんか。ハープスターのライバルだったよな」



レッドリヴェール
「いえいえ 照 阪神ジュベナイルフィリーズは立ち回りの差で勝ちましたが、桜花賞は圧倒的なトップスピードの差を見せつけられましたから」


オウケンブルースリ
「いい勝負だったよな」



レッドリヴェール
「もう、彼女と戦えないのは残念だけど、ハープちゃんの分まで、頑張ろうって思うんです」


オウケンブルースリ
「そっか」



レッドリヴェール
「・・と言いつつ、その桜花賞から6戦。ほとんど上位人気だったのに、まったく馬券に絡めず 涙」


オウケンブルースリ
「うーむ」



レッドリヴェール
「今回のクイーンステークスも上位人気だと思います。・・・そしてまた馬券に絡めずの予感が 涙」


オウケンブルースリ
「こ、今度はきっと大丈夫だろ 汗」



レッドリヴェール
「ちなみに私は、札幌2歳ステークスを勝っていますが、この時は札幌競馬場が改修中で、函館競馬場での開催でした。だから札幌巧者ではありません 涙」


オウケンブルースリ
「お、同じ洋芝だからさ 汗」



レッドリヴェール
「・・・札幌2歳ステークスの時は、雨による馬場悪化で、壮絶な不良馬場でした。勝ったとは言え、上がりはなんと 41.3秒・・。洋芝巧者というより、田んぼ巧者 涙」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



レッドリヴェール
「3歳クラシックは、ハープスターちゃんを避けて、オークスじゃなくダービーに出走するも惨敗とか、グダグダなうちに終了。立て直した4歳初戦は、太りすぎて+24キロで惨敗 涙」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



レッドリヴェール
「前走のヴィクトリアマイルは、4着好走に見えるけど、超超超~前残りの展開で、なだれ込んだだけ 涙」


オウケンブルースリ
「そ、そんなことねぇって 汗」



レッドリヴェール
「ああ・・。デビュー3連勝でG1を制した栄光は遥か遠く、今はただ、涙にくれる私・・・ 涙」


オウケンブルースリ
「ず、ずっと泣いとるな 汗」



レッドリヴェール
「シクシク・・・ 涙」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・そんな時は・・」


オウケンブルースリ
「ん?」


レッドリヴェール
「・・・・ 涙」



喫茶店マスター 二郎
「・・・微笑みなさい 微笑」


レッドリヴェール
「え?」



喫茶店マスター 二郎
「貴女はこれまで、一度たりとも手を抜いて走った事はないはずです」


レッドリヴェール
「え、ええ」



喫茶店マスター 二郎
「結果的には6連敗中ですが、そのひとつひとつのレースに、貴女はすべて全力で取り組んできたはずです」


レッドリヴェール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・・一つ一つのレースを、しっかりと思い出してみましょう」


レッドリヴェール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「負けたレースであっても、真剣に取り組んだレースなら、必ずそこから進化へのヒントが見つかる」


レッドリヴェール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「テキトーな意識で取り組んだことからは何も学べませんが、真剣に取り組んだことなら、結果が良くても悪くても、必ず学べることがあります」


レッドリヴェール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「大切な事は、結果に一喜一憂することではなく、『なぜ良い結果が出たのか?』『なぜ悪い結果が出たのか?』を、客観的に分析することなのです」


レッドリヴェール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「感情から離れて、冷静に自己分析ができれば・・・もう涙はいらない。」


レッドリヴェール
「・・・・」


オウケンブルースリ
「鈴木雅之 汗」



喫茶店マスター 二郎
「分析して、改善点を見つけたら、あとは前に進むだけ。そこには涙ではなく、微笑みが生まれるでしょう」


レッドリヴェール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「だから微笑みなさい。無理に笑うのではなく、自然と微笑みが生まれるような生き方を、日々積み重ねていきなさい」


レッドリヴェール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「ただし!無理に笑うと、逆に、心が傷つきますからね。そこだけ要注意ですよ 微笑」


レッドリヴェール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・・偉そうにすみません。レッドリヴェール様ほどの美人さんには、涙より微笑みの方が、ずっとお似合いだと思ったものですから・・」



レッドリヴェール
「・・・・」


喫茶店マスター 二郎
「・・・・」



レッドリヴェール
「・・・ありがとう・・」


喫茶店マスター 二郎
「・・・・」



レッドリヴェール
「ありがとう、マスター!なんだか迷いが吹っ切れた気がします!」


喫茶店マスター 二郎
「そうですか。だとしたら、それはあなた様がご自身でつかんだ「気づき」でございますね 微笑」



レッドリヴェール
「素敵なアドバイスありがとう。・・わたし、感情に流されて泣くのではなく、感情をコントロールして素敵な笑顔になれるよう、これから頑張ってみます 微笑」


喫茶店マスター 二郎
「ふふっ。もう十分、素敵な笑顔ですよ」



オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着だな」


喫茶店マスター 二郎
「・・・いちけん・・おちつく・・?」



オウケンブルースリ
「いっけんらくちゃくだっ!!怒 落ち着いてどうすんだ!漢字の勉強しろや! 怒」


レッドリヴェール
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「おし。じゃあ帰ろうぜ。リヴェールちゃん」


レッドリヴェール
「はい」



喫茶店マスター 二郎
「待ちたまえ 美声」


オウケンブルースリ
「何様だアンタ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・最後に私から、リヴェール様へ、激励の『川柳』を贈りますです! 喜」


レッドリヴェール
「いや、いいです」


喫茶店マスター 二郎
「ブッ! 吹」



レッドリヴェール
「う、うわっ!汗 吹き出さないでください!ヨダレがっ!!汗」


喫茶店マスター 二郎
「激励の川柳を贈りますです。さあ遠慮なさらず」


レッドリヴェール
「うっ・・。聞かないと帰れないの?・・ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「575でバシッと決めます。・・・行きますですよ!!」


レッドリヴェール
「・・・・」



『札幌の
 開幕週に
 咲く花は
 赤いリヴェール
 微笑みがとってもキュートな小柄な女の子っ♪カワユス♪』



レッドリヴェール
「・・・・ 汗」


オウケンブルースリ
「な、なにが575でバシッと決めますだ 汗 延長しまくってる上に、後半のリズムはヤケクソじゃねえか 汗」


レッドリヴェール
「と、途中までは、良さげだったんですけどね 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・・ 喜」



  - つづく –

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