◆新潟2歳ステークス2011予想⇒ダローネガ⇒人生の苦悩は他者との比較より生ずる
【ダローネガ】
○Dahlonega
○馬名 意味由来⇒ 椿の品種名
○2歳 男の子 鹿毛
○父ダイワメジャー
○レース間隔 : 11週
○調教師2011順位:16位
○阪神芝1600でデビュー勝ち
○その時の2着馬エピセアロームは、次走1.0秒ぶっちぎりで未勝利戦を圧勝(同じダイワメジャー産駒)
○哲三Jはここで勝てば、史上4人目の全場重賞制覇。気合入るところ。
○ネックは間隔空いた事と、新潟までの輸送。
◆人生の苦悩は他者との比較より生ずる
≪幼稚園にて≫
ヴェアデイロス
「うわぁ~ん!泣 かすみ先生~!ダロー君がボクのおもちゃ取った~! 泣」
ダローネガ
「・・・・」
幼稚園の先生かすみ
「こらこら。ダロー君、人のおもちゃ取っちゃダメでしょう? 微笑」
ダローネガ
「・・・・」
幼稚園の先生かすみ
「デイロス君も、もう泣かないの。ホラ。デイロス君のおやつ、他の子より多くあげるからね 微笑」
ヴェアデイロス
「おやつ・・・」
幼稚園の先生かすみ
「そうよー。ほら、見てごらん?他の子より多いでしょ?よかったねー 微笑」
ヴェアデイロス
「うん! 喜」
ダローネガ
「・・・・」
幼稚園の先生かすみ
「もー。キミタチは同じ厩舎の仲間なんだから、ケンカしちゃダメでしょう 微笑」
ヴェアデイロス
「・・・・」
幼稚園の先生かすみ
「キミタチがそれぞれ重賞を勝てば、佐々木晶先生は調教師史上4人目の全場重賞制覇になるのよ 微笑」
ヴェアデイロス
「・・・・」
幼稚園の先生かすみ
「佐々木先生を喜ばせてあげてね 微笑」
ヴェアデイロス
「うん! 喜」
ダローネガ
「・・・・」
ヴェアデイロス
「ねえねえ!見て先生!ボクね、絵を描いたよ! 喜」
幼稚園の先生かすみ
「へー。どれどれ・・・あらー上手に描けたねー 微笑」
ヴェアデイロス
「えへ! 喜」
幼稚園の先生かすみ
「・・・でもねデイロス君。あっちのお友達の絵を見てごらん?」
ヴェアデイロス
「ん?」
幼稚園の先生かすみ
「すっごく上手に描けてるでしょう?」
ヴェアデイロス
「・・・うん」
幼稚園の先生かすみ
「自分より上手な人を見て、自分もまだまだだなって感じることが向上心につながるのよ 微笑」
ヴェアデイロス
「・・・うん・・・落」
ダローネガ
「・・・・」
ヴェアデイロス
「・・・でもね!先生!ボクは坂道の練習のタイムが速いんだよ! 喜」
幼稚園の先生かすみ
「うんうん。そうだねー。デイロス君は速いねー」
ヴェアデイロス
「えへ!! 喜」
幼稚園の先生かすみ
「・・・でも見てごらん?デイロス君より速いお友達がいるよねえ。マコト君とか」
ヴェアデイロス
「・・・あ」
幼稚園の先生かすみ
「マコト君はデビュー戦の走破タイムも、デイロス君より0.5秒も速いよね」
ヴェアデイロス
「・・・うん・・・落」
幼稚園の先生かすみ
「常に他のお友達と比べて、自分の順位はどれくらいか考えることが大事なのよ 微笑」
ヴェアデイロス
「・・・うん、わかった・・・落」
幼稚園の先生かすみ
「ふふっ。デイロス君はかしこいねー 微笑」
ヴェアデイロス
「・・・・落」
ダローネガ
「・・・一理はあるが、一理でしかないでちゅ・・・」
幼稚園の先生かすみ
「え?」
ダローネガ
「・・・そんなに人と比べてばかりだと、楽しくないでちゅ」
幼稚園の先生かすみ
「ダ、ダロー君? 汗」
ダローネガ
「自分が上手に絵を描けたと思えたなら、その気持ちをこそ、大切にするのが教育なのではないダローか?」
幼稚園の先生かすみ
「い、いやダロー君、あのね? 汗」
ダローネガ
「自分が坂路を速く走れた!と感じるから、楽しい!また次もがんばろう!と思えるのではないダローか」
幼稚園の先生かすみ
「う、うん 汗 そうなんだけど・・・汗」
ダローネガ
「・・・比較、比較で、他者に勝つことばかりを奨励する方針だと、生きることが窮屈になってしまうのではないダローか」
幼稚園の先生かすみ
「そ、そうね・・・」
ダローネガ
「子供でも大人でも、人生の目標は他者に勝つことではなく、昨日の自分に勝つことなのではないダローか」
幼稚園の先生かすみ
「うん・・・」
ダローネガ
「『昨日の自分より上手になった!』という、小さな喜びの繰り返しを、成長と言うのではないダローか」
幼稚園の先生かすみ
「・・・・」
ダローネガ
「それから・・・さっき先生はデイロス君に、『他のお友達より、おやつが多くてよかったねー』と言ったでちゅよね」
幼稚園の先生かすみ
「うん・・・」
ダローネガ
「・・・幸福感を、他者との比較によって得ようとする行為は、いつか限界が来るダローネ」
幼稚園の先生かすみ
「・・・限界・・・」
ダローネガ
「それは・・・一生、他者と比較して、一喜一憂する、苦しい人生ダローネ」
幼稚園の先生かすみ
「・・・・」
ダローネガ
「・・・・」
幼稚園の先生かすみ
「・・・・」
ダローネガ
「・・・ごめんなさいでちゅ。先生の価値観を否定したいわけではないんでちゅ」
幼稚園の先生かすみ
「うん・・・わかってる・・・」
ダローネガ
「・・・ただ、絵を描いたり、速く走ったりできて、喜んでいたデイロス君が、落ち込んでいくのを見て、ボクも辛かったんでちゅ」
幼稚園の先生かすみ
「うん・・・」
ダローネガ
「・・・たぶん、先生自身もまた、比較人生の中で苦悩を感じていたんダローネ・・・」
幼稚園の先生かすみ
「・・・・」
ダローネガ
「・・・先生に一切の悪気がないことは、よくわかってまちゅ」
幼稚園の先生かすみ
「・・・・泣」
ダローネガ
「これからも僕達の、優しい先生でいてほしいでちゅ」
幼稚園の先生かすみ
「・・・うん・・・泣」
ダローネガ
「ごめんなちゃい・・・大好きな先生だから、厳しいこと、言わせていただきましたでちゅ」
幼稚園の先生かすみ
「・・・わかってる・・・泣」
ダローネガ
「・・・ふぅー。今日も暑くなるダローネ」
幼稚園の先生かすみ
「・・・そうね・・・泣」
ダローネガ
「・・・悲しい時は・・・ボクが話を聞くでちゅ」
幼稚園の先生かすみ
「・・・・泣」
ダローネガ
「でもボクは子供だから、きっと役に立たないダローネ! 汗」
幼稚園の先生かすみ
「・・・ふふっ 泣」
ダローネガ
「・・・やっぱり先生は、笑顔が一番でちゅ! 喜」
幼稚園の先生かすみ
「・・・うん・・・そうだね・・・微笑」
– つづく –