悪いことがあった日をこそ記念日とする 関屋記念 レインボーペガサス
◆悪いことがあった日をこそ記念日とする
≪喫茶店にて≫
パドトロワ
「レンボーさん!関屋記念を勝てば、連覇っすね! 喜」
レインボーペガサス
「おいトロワ。レンボーじゃねえ!レインボーだ! 怒」
パドトロワ
「す、すいやせん!汗 レンポウさん!汗」
レインボーペガサス
「レンポウでもねえっ!!怒」
パドトロワ
「・・蓮舫さん?」
レインボーペガサス
「だ、誰が事業仕分けだコラァァーー!!ガスガス! 蹴」
パドトロワ
「す、すいやせん!汗 とにかく関屋記念は連覇を決めてくださいね!汗」
レインボーペガサス
「・・おうよ。チーム鮫島として、おまえのアイビスSD制覇の勢いに乗るぜ」
パドトロワ
「・・でも蓮舫さんは、今回休み明けですよね」
レインボーペガサス
「・・・・」
パドトロワ
「・・そのあたり、どうですか?蓮舫さん?」
レインボーペガサス
「・・ど、どうして1番じゃなきゃいけないんですか?2番じゃダメなんですか? 照」
パドトロワ
「・・・・」
レインボーペガサス
「・・・・」
パドトロワ
「・・ここカットですね」
レインボーペガサス
「・・そうだな」
パドトロワ
「さて!話が進みませんが、関屋記念がんばってくださいね!・・でもじん帯の故障は大丈夫なんすか?」
レインボーペガサス
「おうよ。これくらいのケガ、どうってこたぁーねえ」
パドトロワ
「でも・・・」
レインボーペガサス
「・・トロワよ。オレはな、3歳の時、ダービーで5着した後、菊花賞を目指して、函館で調整していた」
パドトロワ
「はい」
レインボーペガサス
「・・その時!オレは誤ってラチに激突した!!」
パドトロワ
「え・・」
レインボーペガサス
「壊れたラチのカケラが、オレの右腰に20センチも突き刺さった・・(実話)」
パドトロワ
「げっ 汗」
レインボーペガサス
「・・出血もひどくてな・・」
パドトロワ
「そ、それでどうしたんですか?!汗 誰か人を呼んだんですか? 汗」
レインボーペガサス
「・・いや。周りに人はいなかった・・」
パドトロワ
「・・・・」
レインボーペガサス
「・・オレは自分で治療した。まず傷口にブランデーを吹きかけた!『ぐわぁぁーー!!泣』・・(実話)」
パドトロワ
「・・ど、どこが実話なんすか 汗」
レインボーペガサス
「次にオレは、貫通しなかった弾丸を、ナイフで取り出したんだ!『うがぁぁーー!!泣』・・(実話)」
パドトロワ
「・・だ、弾丸? 汗」
レインボーペガサス
「傷口に包帯を巻き、一息つこうとしたが、そこはジャングルだ。後方からコブラに狙われててな」
パドトロワ
「ア、アンタどこで調教してたんすか 汗」
レインボーペガサス
「まさに危機一髪よ」
パドトロワ
「レ、レインボーでも蓮舫でもなく、ランボーですね 汗」
レインボーペガサス
「だ、誰がランボーだ!汗 オレはもっとスマートだ!デカプリオだ!」
パドトロワ
「ディカプリオはジャングルにいないでしょ 汗」
レインボーペガサス
「・・まあとにかくよ。その日からオレは、夏のこの日を『ランボー記念日』と名付けたんだ」
パドトロワ
「な、なぜ記念日? 汗」
レインボーペガサス
「・・トロワよ。多くの人は、良いことがあった日や、成功した日を記念日にするよな」
パドトロワ
「ですね」
レインボーペガサス
「だが、そんなことやってるから、慢心して転落するんだ」
パドトロワ
「え・・」
レインボーペガサス
「・・発想は常に逆でなければならない!悪いことがあった日、失敗した日をこそ、記念日とするべきなんだ!」
パドトロワ
「・・・・」
レインボーペガサス
「オレはラチが刺さったことを不幸な日とは思わねえ!あの逆境があったから強くなれたんだ!」
パドトロワ
「・・・・」
レインボーペガサス
「・・フッ。こんなバカな考え方・・オレだけかもしれねえがな」
パドトロワ
「・・いえ・・」
レインボーペガサス
「・・・・」
パドトロワ
「・・か、感動しましたっ!!泣 ランボーさん!!泣」
レインボーペガサス
「だ、誰がランボーだコラァァーー!!怒 デカプリオだと言っただろがぁぁーー!!ガスガス!!蹴」
パドトロワ
「ぐ、ぐわぁぁーー!!泣 らんぼーはやめて~~ 泣」
- つづく –