『でも』はなるべく使わない方向で 秋華賞 ジェンティルドンナ


◆『でも』はなるべく使わない方向で



≪中華料理屋にて≫



ジェンティルドンナ
「えーっとぉ。エビチリとぉ、ホイコーローとチンジャオロースー」


ラーメンマン店長
「かしこまりました」



ジェンティルドンナ
「ここの中華料理は、ドンナ店よりおいしいからさぁ。エースも食べなー」


ワールドエース
「う、うん。でもラーメンマン店長って誰? 汗」



ジェンティルドンナ
「知らない。また筆者の悪ふざけでしょ」


ワールドエース
「・・・・汗」



ジェンティルドンナ
「いよいよアタシの3冠ウィーク到来ね! 喜 ドンナレースにしてやろうかしら 喜」


ワールドエース
「うん。でもドンナちゃん、3冠がかかってるのに、よくそんなに食べれるね 汗 緊張しないの?」



ジェンティルドンナ
「・・緊張して3冠とれるなら、いくらでも緊張するけどさ。ドンナに緊張しても意味ないし」


ワールドエース
「で、でも 汗」



ジェンティルドンナ
「それにさ。準備をしっかりやっていく過程で、ドンナ緊張もワクワク感に変わっていくのよ」


ワールドエース
「・・すごいなあドンナちゃんは。でもボクには無理・・」



ジェンティルドンナ
「はぁ・・エースは能力あるんだから、あとは自信よ!」


ワールドエース
「で、でも・・ボクは自分を変えたいけど・・でも・・」



ジェンティルドンナ
「ほら。エビチリ食べな。チリソースの唐辛子にはカプサイシンが含まれてて、基礎代謝を上げてくれるから、余計な脂肪が燃焼しやすくなるのよ」


ワールドエース
「うん・・。でも、ボク辛いのニガテ 汗」


ジェンティルドンナ
「くっ・・。」



ワールドエース
「・・ドンナちゃん・・。なんでボクを誘ってくれるの?ドンナちゃんにはもっと、お似合いの男がいるのでは・・」


ジェンティルドンナ
「・・そ、それは・・だからその・・ 照」



ワールドエース
「ドンナちゃんには、オルさんとかが似合うんじゃ・・。3冠ビッグカップルだし・・」


ジェンティルドンナ
「・・・・」


ワールドエース
「・・・・」



ジェンティルドンナ
「・・す、すべての面において、オルさんがアンタより上ってわけじゃないじゃん? 照」


ワールドエース
「で、でも・・ボクはオルさんに勝てる部分はひとつも無い・・」



ジェンティルドンナ
「・・・・」


ワールドエース
「・・・・ 落」



ジェンティルドンナ
「はぁ・・。さっきから聞いてりゃー『でもでもでもでもでも』・・アンタは”ワールドデモデモ”に改名しなっ! 怒」


ワールドエース
「・・・・汗」



ジェンティルドンナ
「もしくは”ナルホドザワールド”に改名しなっ! 怒」


ワールドエース
「で、でも、それだと”デモ”が入ってないよ 汗 でもまあいいか 汗 あ・・でもなぁ・・」



ジェンティルドンナ
「でもでもでもでもうるさいわぁぁーー!!怒」


ワールドエース
「お、落ち着いて 汗 ドンナちゃん 汗」



ジェンティルドンナ
「アンタさあ!自分を変えたいんでしょ?!」


ワールドエース
「う、うん・・でも・・」



ジェンティルドンナ
「『でも』って言うほど、自分は変わらなくなっていくのよっ!自己暗示による思考の硬直化現象よっ!!怒」


ワールドエース
「・・・・」



  『でも』= (自分が正しい+人は間違ってる)



ジェンティルドンナ
「この図式よっ!」


ワールドエース
「・・・・」



ジェンティルドンナ
「人は、変わりたいと願いながら、潜在意識では『変わりたくない』と思っている」


ワールドエース
「・・・・」



ジェンティルドンナ
「なぜなら、変化は新たなリスクを現出させることになるからよっ」


ワールドエース
「・・・・」



ジェンティルドンナ
「すべての生物は、生命の保全を最優先にするよう、DNAにインプットされてる。だからみんな、新たなリスクが生まれる変化は怖い」


ワールドエース
「・・・・」



ジェンティルドンナ
「だけどもし、『変わりたい』と願うなら、自分を変えることへの恐怖を克服しなきゃダメなのよっ」


ワールドエース
「・・・・」



ジェンティルドンナ
「・・はぁ・・。なんかごめんね。えらそうに言っちゃって」


ワールドエース
「・・ううん。ありがとう・・ドンナちゃん・・ 泣」



ジェンティルドンナ
「・・・・」


ワールドエース
「・・・・」



ジェンティルドンナ
「・・アタシ。3冠取ってくるからさ」


ワールドエース
「・・・・」



ジェンティルドンナ
「・・アンタが元気になるようなレース。してくるから。見てな」


ワールドエース
「・・ドンナちゃん・・ 泣」



ジェンティルドンナ
「・・さ、3冠取ったらさ、ディズニーランドにでも連れてけよ 照」


ワールドエース
「うん・・ 泣」


ジェンティルドンナ
「・・・・ 照」



ワールドエース
「・・・で、でもボク、乗り物とかニガテ・・あ!『でも』って言っちゃった!汗 でも口ぐせだからついつい。でもまあいっか 汗 いやでも怒られるかも・・でも・・」


ジェンティルドンナ
「で、でもって言うなやぁぁーー!!怒」



  つづく? ↓↓


筆者T
「で、でも、二人ともディープ産駒だけどいいのかな 汗 でもプラトニックだから、まあいっか。てへっ」



  - つづく –

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