オルフェーヴル~ジャパンカップ2012~戦いにおいては観の目を強く、見の目は弱くするべし
◆戦いにおいては観の目を強く、見の目は弱くするべし
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▼オルフェーヴル(JC 2012用)
東京コース【2-0-0-1】
2400m 【3-1-0-0】
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≪焼き鳥シゲにて≫
♪しみじみ~飲めば~しみじみと~ぉぉぉ~♪
オウケンブルースリ
「・・・・」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「いよいよだな。オル」
オルフェーヴル
「はい」
オウケンブルースリ
「オレとおまえの、新旧3冠馬対決だ」
オルフェーヴル
「・・さ、三冠馬? 汗」
オウケンブルースリ
「おうよ。オレは菊花賞と京都大賞典と阿賀野川特別の、変則3冠馬だからな 喜」
オルフェーヴル
「へ、変則すぎでしょ 汗」
オウケンブルースリ
「今年のJCは最強メンバーとか言われているが、オレは実質、おまえとの2強だと思ってる」
オルフェーヴル
「そ、そうなの? 汗」
オウケンブルースリ
「それにしても、おまえ大外枠が好きだな」
オルフェーヴル
「す、好きで大外やってるわけじゃないっす 汗」
オウケンブルースリ
「調教はどうよ?」
オルフェーヴル
「はい。今日は”まっすぐ走る”ことをテーマに、いい調教ができました」
オウケンブルースリ
「お、おまえ、おもいっきり蛇行しまくってただろ 汗」
オルフェーヴル
「でも、本当に今回はすごいメンバーです・・」
オウケンブルースリ
「ああ」
オルフェーヴル
「凱旋門賞で負けたソレミアさん。三冠牝馬ジェンティルドンナちゃん。そして秋天の上位4頭・・」
オウケンブルースリ
「オ、オレが計算から除外されてるんですけど 汗」
オルフェーヴル
「オウケンさん。ボク迷ってるんです・・。一体どの馬をマークして動くべきか・・」
オウケンブルースリ
「・・・・」
オルフェーヴル
「誰をマークすればいいでしょうか?」
オウケンブルースリ
「・・・・」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・『戦いにおいては、観の目を強く、見の目は弱くするべし』」
オルフェーヴル
「え?」
オウケンブルースリ
「オレが考えた名言だ」
オルフェーヴル
「・・嘘つかないでください」
オウケンブルースリ
「ホントだもんっ! 汗」
オルフェーヴル
「ウソでしょー。宮本武蔵さんの名言でしょーそれ」
オウケンブルースリ
「ちっ。知ってたか」
オルフェーヴル
「でも意味は知りません。どういう意味ですか?」
オウケンブルースリ
「うむ。これはな、戦いにおいては、観の目を強くしろという意味だ」
オルフェーヴル
「そ、そのままじゃないですか 汗」
オウケンブルースリ
「うむ」
オルフェーヴル
「うむ、じゃないですよ 汗 早く教えてください。紙面には限りがあるんですから 汗」
オウケンブルースリ
「・・・・」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・つまりよ。見よう見ようとするから、逆に本質が見えなくなるんだ」
オルフェーヴル
「え・・」
オウケンブルースリ
「レースにおいて、『どの馬をマークしよう?汗』とか近視眼的な思考になると、レース全体の流れを見誤る」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「見ようとしちゃダメなんだ。『心眼』で見るのだ!」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「たとえばよ。オレぐらいになると、目を閉じてもパンチをよけることが可能だ」
オルフェーヴル
「ホ、ホントですか! 驚」
オウケンブルースリ
「おうよ。心眼で見るからな。じゃあ試しに、目を閉じるからパンチしてみろ。オル」
オルフェーヴル
「は、はい!」
オウケンブルースリ
「・・・・(目閉)」
バキッ!!
オウケンブルースリ
「ぐはぁぁーー!!泣」
オルフェーヴル
「あ。 汗」
オウケンブルースリ
「い、痛てえなコラァー!! 怒」
オルフェーヴル
「・・ベタなことやってないで、話を進めてください 汗」
オウケンブルースリ
「だからよ!要するに、『全体観』ってことよ!」
オルフェーヴル
「全体観・・」
オウケンブルースリ
「これは人生のすべてにおいて重要な考え方だ」
オルフェーヴル
「はい」
オウケンブルースリ
「たとえば馬券。目の前の1レースを当てよう当てようとするあまり、全体の回収率が下がっていることに気づいてない人は多い」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「馬券は、目の前の1レースを当てようとしちゃダメなんだ。レースをパターン分けして、各パターンで高回収になるポイントを、パターン毎に狙えば、馬券で勝つことは可能だ」
オルフェーヴル
「む、むずいっす 汗」
オウケンブルースリ
「まあこのへんはゴッホさんの領域だから、興味がある人はしゃべる馬予想へ」
オルフェーヴル
「宣伝しないでください 汗」
オウケンブルースリ
「人間関係もそう。目の前の人ばっかりを見るから、腹が立ったり、苦悩したりしてしまう」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「全体観だ。世の中は広い。多くの人間の中で、自分の立ち位置を決めるべきであって、目の前の人間に一喜一憂する必要はない」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「フッ。すまねえ。偉そうに言っちまって。喜」
焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」
オルフェーヴル
「いえ!ありがとうございます!なんか、吹っ切れました!」
オウケンブルースリ
「おう。オレぐらいになると、常に心眼で見るからな」
オルフェーヴル
「そうなんですか!」
オウケンブルースリ
「ああ。例えばよ。ツタヤのアダ●ルトコーナーに入ったとき」
オルフェーヴル
「ふ、伏字になってないっす 汗」
オウケンブルースリ
「アダル●トコーナーに入った瞬間にオレは目を閉じる!名作のオーラは目に見えない!心眼だ!心眼で感じるんだ!」
オルフェーヴル
「・・・・」
オウケンブルースリ
「作品が醸し出すオーラは、見よう見ようとしちゃダメだ!全体観をもって、心の目で感じ・・・」
オルフェーヴル
「あ。シゲさん。お会計お願いします」
焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ 汗」
オウケンブルースリ
「おい!オル!なんで帰るんだ!汗 いいか!心眼だぞ!全体観をもって、エ●ロDVDを・・・」
- つづく –