弥生賞2013~エピファネイア~他人の欲望に生きる人生は破綻を免れない



◆他人の欲望に生きる人生は破綻を免れない



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「弥生賞を勝つ自信はどーよ。海老くん」


エピファネイア
「調子はいいですね。鞍上の指示がなくても体が勝手に動く感じです」



オウケンブルースリ
「ここは、ハシッテコディーノとの一騎打ちとか言われてるけどよー。その辺はどうよ」


エピファネイア
「いや、相手がどうこうという事は気にしていません。自分の力をスムーズに出せるかどうかだけですね」


オウケンブルースリ
「マ、マジメっ!汗」



エピファネイア
「自分はいろんな人から三冠を期待されていますから。1つも取りこぼさない気持ちで挑むだけです」


オウケンブルースリ
「ふーん」



エピファネイア
「3冠レースの中で、強い馬が最も能力を出し切りにくいのが皐月賞だと思ってます」


オウケンブルースリ
「ふむ。俺も皐月賞を勝ったが、さすがにちょっと苦戦したからな」



エピファネイア
「嘘つかないでください」


オウケンブルースリ
「くっ・・・」



エピファネイア
「まあとにかく、皐月賞の中山2,000メートルはトリッキーなコースなので、まずはこの弥生賞で本番への感触をつかみたいと思ってます」


オウケンブルースリ
「ふーん。お前は皐月賞よりダービー向きって感じがするがな」



エピファネイア
「それは確かにそうですが、周囲の期待を考えれば、どのコースでも負けるわけにはいかないんです。自分は」


オウケンブルースリ
「なんかいろいろ背負ってるなぁ 汗」



エピファネイア
「・・なんとしても勝たなければ・・みんなが期待してくれているんだから・・ブツブツ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



エピファネイア
「自分が競馬界を引っ張っていかなければ・・みんなそれを望んでくれているんだから・・ブツブツ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



エピファネイア
「みんなの期待に応えなきゃ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



エピファネイア
「みんなの期待に!そうですよね!オウケンさん!」


オウケンブルースリ
「・・・・」


エピファネイア
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・他人の欲望に生きる人生は破綻を免れない」


エピファネイア
「え?」



オウケンブルースリ
「自分を押しころして、人の期待に応えようとする人生は、いつか必ず破綻する日が来てしまう」


エピファネイア
「・・・・」



オウケンブルースリ
「要するによ。周囲の期待に応えよう応えようとしていると、いつか自分自身が、ぶちギレてしまうってことよ」


エピファネイア
「・・・・」



オウケンブルースリ
「周囲の期待に過剰に応えようとする者は、長期的には、逆に周囲との関係性を悪くしてしまう」


エピファネイア
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・なんつって!ハッハッハ! 笑」


エピファネイア
「・・・・」



オウケンブルースリ
「お前はよ、もっと自分のために走ってもいいと思うぜ」


エピファネイア
「・・・・」



オウケンブルースリ
「自分が楽しそうにしていれば周囲も楽しくなる。人のためっていうのは、そういうことを言うのかもしれねえな。なんつって! 喜」


エピファネイア
「・・人のため・・」



オウケンブルースリ
「ありのままの自分をさらけ出すっていうのも、時には必要かもな。ハッハッハ! 笑」


エピファネイア
「・・・・」



オウケンブルースリ
「まぁ楽しんで走ってこいや。海老くんよ!じゃあ俺は帰るからよ。応援馬券買っとくぜ!なんつって! 喜」



  バタン



エピファネイア
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



エピファネイア
「自分が楽しく・・ありのままの自分・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」



エピファネイア
「オウケンさんって・・変わった人ですね・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。いい男だぜ」



エピファネイア
「・・そうですね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」



エピファネイア
「・・・あれ?これなんだろう?TSUTAYAの袋?オウケンさんの忘れ物ですかね?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



エピファネイア
「・・何のDVDを借りたんだろう。ガサゴソ」



 ⇒『ナースのお仕事リターンズ~ありのままをさらけ出しちゃイヤン♪』



エピファネイア
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



エピファネイア
「ナ、ナースのお仕事ってなんですか? 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。海老さんは、まだ若駒だから知らなくていいんだぜ 汗」



  - つづく –

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