ヴィクトリアマイル2013ジョワドヴィーヴル~比較すると不幸感が増す


◆ヴィクトリアマイル2013 ⇒比較すると不幸感が増す



≪焼き鳥シゲにて≫



ドナウブルー
「NHKマイルに続き、ヴィクトリアマイルまでラフィアンのマイネイサベルに持って行かれた日には、我がサンデーレーシングの沽券に関わる」


ジョワドヴィーヴル
「は、はいっ 汗」


アロマティコ
「そっすね」



ドナウブルー
「であるからして、ヴィクトリアマイルはアタシら3頭で、サンデーレーシング祭りとしたい」


ジョワドヴィーヴル
「が、がんばりますっ 汗」


アロマティコ
「よゆーっすよ」



ドナウブルー
「そのために秘策がある」


ジョワドヴィーヴル
「はいっ」


アロマティコ
「ふむ」



ドナウブルー
「まずアタシが先に抜け出すから、あんたたちは、アタシを追いかけてくる女どもをブロックしろ 喜」


アロマティコ
「あ。シゲさん。あたしビールおかわりー」


ジョワドヴィーヴル
「私はピーチフィズを」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ」



ドナウブルー
「き、聞けやぁぁーー!!怒」


アロマティコ
「・・・あねご。それだとあねごが勝っちまうのでは?」


ドナウブルー
「だってあんたらは追い込みなんだから、それしかないだろ 汗」



アロマティコ
「じゃあさ。あねごがハイペースで逃げて、あたしら2人が怒涛の追い込みでワンツーを決めますよ! 喜」


ドナウブルー
「なるほど!アタシが玉砕の大逃げで、他馬をバテさせれば、あんたらがワンツーでアタシはビリ!喜 これぞサンデーレーシング祭り!喜・・・ってコラァァーー!!怒」


アロマティコ
「・・・・汗」



ジョワドヴィーヴル
「・・・・ 落」


ドナウブルー
「ん?どうした?ジョワ」


ジョワドヴィーヴル
「・・うん・・。私はまだまだ、ブエナ姉さんには遠く及ばないなって思ったら、落ち込んできちゃって・・ 落」


ドナウブルー
「・・・・」



ジョワドヴィーヴル
「姉妹なのに、ブエナ姉さんと比べると、私はダメダメで・・・落」


ドナウブルー
「ジョワ、そんなこと言ったら、アタシは妹のドンナに遠く及ばないんですけど 汗」


ジョワドヴィーヴル
「あ 汗」



ドナウブルー
「妹に抜かれていく方が、悲しいものがあるぞ 汗」


ジョワドヴィーヴル
「ご、ごめんなさい 汗 気がつかなくて 汗」



アロマティコ
「そう。そして、あたしにも姉がいるのよ!」


ドナウブルー
「ほほう。ティコのお姉さんって、誰だっけ?」



アロマティコ
「あたしの姉は・・・」


ドナウブルー
「・・・ (ゴクッ)」



アロマティコ
「・・・レイナカスターニャよっ!!」


ドナウブルー
「・・・・」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」


アロマティコ
「・・・・」



ドナウブルー
「あ。シゲさん。芋焼酎ロックで」


ジョワドヴィーヴル
「私は、モスコミュールを」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ」



アロマティコ
「き、聞けやぁぁーー!!怒」


ドナウブルー
「・・・いや聞いてたけどさ。ブエナとかドンナとか言ってるところに、レイナカスターニャとかぶっこんでこられてもさ 汗」


アロマティコ
「もういい! 怒」



ドナウブルー
「・・・ふー。まあでも、兄弟で比較されるのって、つらいよな。ジョワ」


ジョワドヴィーヴル
「うん」



ドナウブルー
「どーせアタシはできそこないですよーだ」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」


ドナウブルー
「はぁ・・・ 落」



ジョワドヴィーヴル
「・・・・」


ドナウブルー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・比較が悲観を生む」


ドナウブルー
「え?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「人間のネガティブな感情は、そのほとんどが、他者との比較から生まれている」


ドナウブルー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「比較対象を、憧れの目標とするならいいが、単純に優劣を比べて、勝った負けたと一喜一憂することは、人生になんのメリットも生み出さねえ」


ドナウブルー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「人間(馬)は、生まれた時から才能や環境に、大きな差がある」


ドナウブルー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だから比較しても無意味だ。生まれつき人は、スタートラインが違うからだ」


ドナウブルー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「自分は自分にできることを、毎日コツコツやればいい。去年の自分より成長していたなら、それでいいんだぜ」


ドナウブルー
「・・去年の自分・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。偉そうに言っちまって」


ドナウブルー
「・・いえ・・勉強になりました・・ありがとうございます」



   ガラガラッ



オウケンブルースリ
「はっはっはー!喜 そのとーりだぜ!ドナウちゃん! 喜」


ドナウブルー
「あ・・あなたは・・ 汗」


オウケンブルースリ
「フッ」



ドナウブルー
「・・・誰ですか?」


オウケンブルースリ
「ブッ! 吹」


ドナウブルー
「・・・・」



オウケンブルースリ
「と、とにかくよぉ!比較なんかしても意味ねえ!自分は自分だ! 喜」


ドナウブルー
「・・・・」



オウケンブルースリ
「比較なんかやめようぜ!わざわざ人生を窮屈にする必要はないぜ!比較は捨ててしまおうぜ! 喜」


ドナウブルー
「はい 喜」



   バサッ!



ドナウブルー
「ん?オウケンさん。何か落としましたよ?・・・雑誌?」


オウケンブルースリ
「ああ。すまんな、拾ってもらっちゃって。・・・はうっ!!汗汗」



  『AV●優を徹底”比較”!!今サイコーに熱いのはこの娘だ!』



ドナウブルー
「・・・・」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」


アロマティコ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!これには深いワケがっ!!汗汗」



ドナウブルー
「シゲさん。ごちそうさまでしたー」


アロマティコ
「ごちでーす」



ジョワドヴィーヴル
「ねえねえ。あねご。女優徹底比較ってなぁに?」


ドナウブルー
「あの男に関わるなジョワ。アホがうつる」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗」



  - つづく –

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