◆セントウルステークス2011予想⇒ダッシャーゴーゴー⇒人生トータルで見れば、成功は遅いほうがいい


【ダッシャーゴーゴー】

○Dasher Go Go
○馬名 意味由来⇒ 元気のいい人+行く(猪木?)
○4歳 男性 鹿毛
○父サクラバクシンオー
○レース間隔 : 13週
○調教師2011順位:8位
○阪神1200m 2-0-0-1
○58キロ以上 2-0-0-0
○休み明け  2-1-0-1
○阪神1200は重賞2勝の得意舞台
○ジーワンでの連続降着のリベンジへ。GoGo!



■本日の みどころ■

挫折なきスムーズな人生は本当に幸せなのか?
悩めるダッシャーに、あの男が語る!



◆人生トータルで見れば、成功は遅いほうがいい



≪焼き鳥シゲにて≫



♪しみじみ~飲めば~しみじみと~ぉぉぉ~♪



ダッシャーゴーゴー
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「・・・シゲさん、もずく酢を」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ」



ダッシャーゴーゴー
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「もずく酢、おまち」


ダッシャーゴーゴー
「ども」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・いよいよジーワンの前哨戦ですねえ」


ダッシャーゴーゴー
「ええ。セントウルSは去年も勝ってますからね。今年も勝って・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・スプリンターズSですかい?」



ダッシャーゴーゴー
「・・・ええ・・・落」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・元気ないですねえ」



ダッシャーゴーゴー
「・・・ジーワン・・・か」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「・・・去年のスプリンターズS、そして今年の高松宮記念・・・ボクはジーワンで連続降着になってるんです・・・落」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「こんな汚い履歴書って、無いですよね・・・ははっ 苦笑」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「たはは・・・泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・泣」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・履歴書に、キレイも汚いもねえぜ」


ダッシャーゴーゴー
「え・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「その時々で、人はいつも全力で生きてる」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「仕事や勉強を一生懸命がんばってる人も、逆に、まだがんばるものが見つかってない人も、みんな今を全力で生きてるんだぜ」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「ただ、世の中は、結果が出てる人はがんばってて、結果が出てない人はがんばってない、みたいな風潮がある」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「オレはそうじゃねえと思うんだぜ」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「みんないろんな悩みを抱えながら、全力で生きてる」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「がんばってない人なんか、いねえと思うんだぜ」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・泣」



ガチャーン!



ガラの悪い客A
「オイオイーww おまえグラス落としてんじゃねえよーww」


ガラの悪い客B
「テメーが競馬新聞ひろげてっから、狭いんだよ!バーカ!ww」



焼き鳥屋 店主シゲ
「タオル、使ってくだせえ」


ガラの悪い客A
「あ、どーもね。ヒゲのオッサンww」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ガラの悪い客A
「いやー今週はセントウルSかー。一発当てて、ネエちゃんのいる店に行くぜ! 喜」


ガラの悪い客B
「おうよ!こんな汚ねえ焼き鳥屋じゃなくてな! 喜」



ガラの悪い客A
「言えてるwww」


ガラの悪い客B
「ギャーハハハwww」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ガラの悪い客A
「まず軸をどうするかだなあ」


ガラの悪い客B
「コイツでいいんじゃね?・・・ダッシュゴー?変な名前だなww」



ガラの悪い客A
「でも見ろよ!ダッシュゴー、降着ばっかりだぜwww」


ガラの悪い客B
「ホントだー!!ww コイツ、ウケ狙いで走ってんのかよwww」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・泣」



ガラの悪い客A
「コイツは今回も降着だな!ww」


ガラの悪い客B
「言えてるwww」


ガラの悪い客A
「ギャーハハハwww」



ダッシャーゴーゴー
「・・・・泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・あのお客・・・お帰り願いやすかい?」



ダッシャーゴーゴー
「・・・い、いえいえ!泣 気にしてませんから!泣 言われてる通りだし!たはっ!泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「シゲさんに、そこまでしてもらうわけにはいきませんから!泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「また料亭のしほさんに「利益を取れ」って怒られますよ?あははっ 泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「・・・・泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「すまねえ。ダッシャーさん・・・」



ダッシャーゴーゴー
「い、いいんですって!泣 ボクの問題なんですから!泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「・・・でも・・・できることなら・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「・・・ボクも2歳とか3歳とか、もっと若いうちから、ジーワン・・・勝ちたかったな・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「『若きスター誕生!』みたいな!」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「・・・そんなふうに・・・なりたかったです・・・シゲさん・・・泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・泣」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・成功は遅いほうがいい」


ダッシャーゴーゴー
「え・・・?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「あまりにも若くして成功してしまうのは、デメリットが多いもんだ」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「人生トータルで見れば、成功は遅いほうがいい」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「少しづつ、少しづつ、「今」を積み上げて、だんだんと良くなっていくのがいいんだぜ」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「短期間で得たものは、短期間で失われる」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だが、長い時間をかけて、コツコツと積み重ねたものは、そう簡単に失われはしねえんだぜ」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「ダッシャーさんは、何一つ、恥じることはねえ」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「オレはそう思ってるぜ」


ダッシャーゴーゴー
「・・・・泣」



焼き鳥屋 店主シゲ
「な」


ダッシャーゴーゴー
「・・・はい・・・泣」



焼き鳥屋 店主シゲ
「すまねえ。うっとうしい説教になっちまったな」


ダッシャーゴーゴー
「・・・いえ・・・おかげで気持ちの整理がつきました・・・泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ダッシャーゴーゴー
「・・・「今」を・・・積み重ねて、1戦1戦、がんばります! 泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですかい」



ダッシャーゴーゴー
「セントウルS!応援しててくださいね! 泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。がんばっておくんなせえ」



ダッシャーゴーゴー
「はい!ありがとうございました!失礼します!」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。応援馬券、買っとくぜ」



バタン



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ガラの悪い客A
「だからよぉ!ダッシュゴーは降着だべ?ギャーハハハwww」


ガラの悪い客B
「つーかさ!今回は斤量まちがって失格とか?ギャーハハハwww」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・おふたかた、すいやせん・・・」


ガラの悪い客A
「あ?なんだヒゲ?呼んでねえぞコラ」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・すいやせんが閉店の時間でさあ」


ガラの悪い客A
「あぁ?!怒 まだ閉店時間じゃねえだろうが!!怒」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・閉店なんでさあ」


ガラの悪い客A
「・・・オイ、ヒゲコラ・・・テメー、ナメてんのかコラ・・・怒」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・酒はよ・・・」


ガラの悪い客A
「・・・・怒」



焼き鳥屋 店主シゲ
「酒は楽しい気持ちで飲むもんだ。人の悪口をつまみにしてんじゃねえぜ」


ガラの悪い客A
「こっちの勝手だろうがっ!!怒」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・閉店でさあ・・」


ガラの悪い客A
「・・・コラ・・・怒」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ガラの悪い客A
「・・・・」



ガラの悪い客B
「・・・か、帰ろうぜ 汗 このヒゲ強そうだぞ 汗」


ガラの悪い客A
「・・・くっ・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・お代はいらねえぜ」



ガラの悪い客A
「か、帰ってやるよ!バーカ!ヒゲ! 汗汗」


ガラの悪い客B
「タ、タダで飲めてラッキーだぜ!汗 バカヒゲ!じゃーな! 汗汗」



バタン



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・フッ。また、しほに怒られるぜ」



– つづく –

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