神戸新聞杯 エピファネイア『未来に期待しても無理』
◆神戸新聞杯2013
【エピファネイア】
○Epiphaneia
○牡３
○父シンボリクリスエス
○馬名 意味由来⇒ クリスマスから12日目にあたる1月6日「公現祭」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
◆未来に期待しても無理
≪焼き鳥シゲにて≫
ラストインパクト
「いよいよ神戸新聞杯かぁ。緊張するね！エビちゃん！ 燃」
エピファネイア
「エビちゃんゆうな。エピだ」
ラストインパクト
「キズナ君が不在で、エビちゃんの断然人気が予想されるけど、自信はどう？」
エピファネイア
「フッ。必勝だぜ」
ラストインパクト
「おおっ！」
エピファネイア
「なんつっても、オレには『エピファイヤー』があるからな」
ラストインパクト
「な、なにそれ 汗」
エピファネイア
「おう。エピファイヤーってのは、オレ様のアビリティ。ニトロみたいなもんだ。急加速するのだ！ 喜」
ラストインパクト
「す、すごい武器だね 汗」
エピファネイア
「おう。だがエピファイヤーは、道中で折り合いを欠くと、ニトロが全部こぼれちゃうのだ」
ラストインパクト
「・・・・汗」
エピファネイア
「皐月賞は外枠でスタートして、かかりまくったので、道中でエピファイヤーが全部出ちゃった」
ラストインパクト
「・・・・汗」
エピファネイア
「ダービーは、道中で前の馬に突撃して、つまづいた時に、エピファイヤー放出」
ラストインパクト
「・・・・汗」
エピファネイア
「ということで、発動さえすれば、デビュー戦の時のような、超加速が可能。それがエピファイヤー」
ラストインパクト
「な、なるほど」
エピファネイア
「だが、春の反省を踏まえて、エピファイヤーが不発だった時のために、オレは新型のアビリティを習得した」
ラストインパクト
「おおっ！どんな？」
エピファネイア
「エピファイヤーに次ぐアビリティ！その名も、ケツファイヤーだ！」
ラストインパクト
「は？ 汗」
エピファネイア
「オレの前をちんたら走ってる奴のケツを『早く走れコラァァーー！！怒』といって蹴る。それがケツファイヤー」
ラストインパクト
「・・・ア、アンタ、ダービーでそれやって、落馬寸前だったでしょ 汗」
エピファネイア
「この秋は、エピファイヤーとケツファイヤーで、生まれ変わったエビちゃんを見せるぜ」
ラストインパクト
「エ、エビちゃんって自分でゆってるけど 汗」
エピファネイア
「・・・なぜオレが、こんなに新たな努力をするか、聞きたいか？」
ラストインパクト
「いや別に」
エピファネイア
「ブッ！！吹」
ラストインパクト
「うわっ！！汗 ビールを吹かないでよー。エビちゃん 汗」
エピファネイア
「この流れなら普通、聞くだろ！！怒」
ラストインパクト
「わかった。聞く」
エピファネイア
「うむ。なぜ今をがんばるのか？それはな。今日、積み上げたものが未来をつくるからだ」
ラストインパクト
「・・・・」
エピファネイア
「よく『未来に期待する』などと言うが、未来ってやつは期待してても、あっちから来てくれるもんじゃねえ」
ラストインパクト
「・・・・」
エピファネイア
「家で寝てたら、ピンポ～ン♪ヤマト運輸でーす。未来をお届けに参りました～。ということは無い」
ラストインパクト
「・・・・」
エピファネイア
「なぜなら、未来というのは、『今』を積み重ねた結晶だからだ」
ラストインパクト
「・・・・」
エピファネイア
「だからオレは、明日に期待しているヒマがあったら、『今のオレ』に期待して、ひとつでも積み上げたい」
ラストインパクト
「・・・・」
エピファネイア
「きっとそれが、人生を大切に生きる、ってことなんじゃねえかな」
ラストインパクト
「・・・・」
エピファネイア
「なんてな 照 マジメに語っちまったな。ははっ」
ラストインパクト
「・・・ぐごぉぉ～。ふごぉぉ～ Ｚzz……」
エピファネイア
「・・・ほう」
ラストインパクト
「・・ぐ～ Ｚzz……」
エピファネイア
「・・・このオレ様の、ありがたいトークをないがしろにして、居眠りたぁ感心だ」
ラストインパクト
「・・ぐ～ Ｚzz……」
エピファネイア
「ならば見せよう。オレ様の新型アビリティ・・・」
ラストインパクト
「・・ぐ～ Ｚzz……」
エピファネイア
「・・ケツファイヤーーーーーーーーー！！怒燃火」
グサッ(カンチョー)
ラストインパクト
「いぎゃぁぁーーーーー！！泣汗涙」
エピファネイア
「・・みたか。これが新型ケツファイヤーだ！！燃」
ラストインパクト
「ケ、ケツファイヤーは、前の馬を蹴るって・・・涙」
エピファネイア
「新型だからな。あと、ケツタイキックも試してみるか？ 喜」
ラストインパクト
「ファイヤー関係なくなっちゃったっ！！汗汗」
- つづく –
