エプソムカップ~ペルーサ『やり続けることは恥ずかしいことではない』



◆エプソムカップ2014


【ペルーサ】

○Pelusa
○牡7
○父 ゼンノロブロイ
○馬名 意味由来⇒ ディエゴ マラドーナの愛称

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◆やり続けることは恥ずかしいことではない



≪ブエナ組 事務所にて≫



ペルーサ
「コンコン・・・ 姐さん!失礼しやす! 緊張」


ブエナビスタ
「・・・なんや 書」



ペルーサ
「はっ!汗 お仕事中でしたかっ!失礼しやした! 汗」


ブエナビスタ
「・・・いや、いい。どうしたか?」



ペルーサ
「は、はいっ!汗 おおお、お茶をお持ちしやした! 汗茶」


ブエナビスタ
「ああ。ありがとうな」



ペルーサ
「ほほほ、本日は、清涼感が豊かな、高級緑茶ですすすす! 汗茶汗」


ブエナビスタ
「・・・ペルーサよ」



ペルーサ
「ははは、はいっ! 汗汗茶汗汗」


ブエナビスタ
「・・・毎度の事やが、茶の中に、お前の汗が入っとるわ 苦笑」



ペルーサ
「はうっ!!汗汗 すすす、すいやせん!姐さん!かかか、かくなる上はっ・・」


ブエナビスタ
「・・・・」



ペルーサ
「ゆゆゆ、指を!詰めやす!汗 このドスでっ!!汗汗」


ブエナビスタ
「・・・・」



ペルーサ
「こ、この小指でオトシマエ!オトシマエをっ!!汗汗」


ブエナビスタ
「・・・ペルーサよ」



ペルーサ
「オト!オトコギオトシマエッ! 汗汗」


ブエナビスタ
「ペルーサ」



ペルーサ
「オトオト!オットセイトシマエン! 汗汗」


ブエナビスタ
「ペル・・」



ペルーサ
「オトオト!!オットットモリナガッ!!汗汗」


ブエナビスタ
「ペ・・」



   ピッ 切



ペルーサ
「あいぎゃぁぁーー!!泣 ユビ!ユビ!ちょっと血ぃーデタ! 汗汗」


ブエナビスタ
「・・・ぜ、全然、覚悟できとらんやないか 汗」



ペルーサ
「バババ!バンソーコー!ハルハル! 汗貼」


ブエナビスタ
「・・・ペルーサ」



ペルーサ
「ははは、貼った! 汗貼」


ブエナビスタ
「・・・エプソムカップ、楽しみやな」



ペルーサ
「・・・・」


ブエナビスタ
「ん?」



ペルーサ
「・・・姐さん・・。恥ずかしい話ですが・・」


ブエナビスタ
「・・・・」



ペルーサ
「・・・正直・・怖いです・・」


ブエナビスタ
「・・・・」



ペルーサ
「・・自分が最後に勝ったのは、4年前の青葉賞・・」


ブエナビスタ
「・・・・」



ペルーサ
「あれから4年間も、自分には勝ち星がないんです・・ 落」


ブエナビスタ
「・・・・」



ペルーサ
「だから怖い・・。本当に自分は復活できるのか・・」


ブエナビスタ
「・・・・」



ペルーサ
「怖いんです・・姐さん・・ 震」


ブエナビスタ
「・・・・」


ペルーサ
「・・・・ 震」



ブエナビスタ
「・・・ならな。気を紛らせてこい」


ペルーサ
「え?」



ブエナビスタ
「少し外に出て、別の空気を感じてみるとええ」


ペルーサ
「は、はい 汗」



ブエナビスタ
「組のことはええから、舎弟のタケシと飲みにでも行ってこいや」


ペルーサ
「は、はいっ!汗 ありがとうございます!姐さん!お言葉に甘えやすっ! 頭下」



ブエナビスタ
「ええから、はよ行き」


ペルーサ
「はいっ! 背伸」



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「あぁ~!安田記念ハズしたぁ~!泣 ねえねえシゲさぁ~ん。お金がなくなったから、ツケの支払いはちょっと待って~ 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ば、馬券より、ツケを優先しておくんなせえ 汗」



  ガラガラッ



焼き鳥屋 店主シゲ
「へい!らっしゃい!」


舎弟タケシ
「オヤジさん、空いてる?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「空いてるぜ。お二人さんかい?」


舎弟タケシ
「ああ、2人だ。さあ若頭、座りましょう」


ペルーサ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・ん?あっれぇ~?おまえはもしや、ブエナちゃんトコの若頭では? 半笑」


ペルーサ
「あ? 怒」



オウケンブルースリ
「やっぱりぃ~!久しぶりだな、若頭。元気でやってたか?」


ペルーサ
「・・・なんやワレ・・コラ・・ 怒」



オウケンブルースリ
「なんだよ。挨拶しただけだろ?」


ペルーサ
「・・気安く話しかけんなや。ボケがよ 怒」



オウケンブルースリ
「・・・なんだと?」


ペルーサ
「なんやコラ 怒」



オウケンブルースリ
「2コ上の先輩に向かって、その口のきき方はなんだよ」


ペルーサ
「・・オメーのことなんざ、先輩だなんて思ってねえわ。いてこますぞオラ 怒」



オウケンブルースリ
「・・・やってみろよ」


ペルーサ
「・・なにコラ 怒」



オウケンブルースリ
「・・・・ 見」


ペルーサ
「・・・・ 睨」



舎弟タケシ
「・・・わ、若頭。オウケンはヤバイっす 汗 佐伯組んとこも、コイツにやられたって・・ 汗」


ペルーサ
「・・・・」



舎弟タケシ
「姐さんの知らないトコで、揉め事は避けましょう 汗」


ペルーサ
「・・・チッ」



オウケンブルースリ
「なにゴチャゴチャ言ってんだよ。やらねーのか?・・・シゲさん、ビールおかわりー。はぁー。こんな空気じゃ酒がまずいぜ」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ビールおまち」



舎弟タケシ
「オヤジさん、こっちもビール2つだ」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ」


舎弟タケシ
「よし!じゃあ若頭。エプソムカップの前祝いといきましょう!乾杯! 喜」



ペルーサ
「ああ。悪かったなタケシ。付き合わせて」


舎弟タケシ
「なに言ってんすか若頭。遠慮しないでください。さあ飲みましょう!ジョッキをどうぞ!」



ペルーサ
「ああ・・・ 杯持」


舎弟タケシ
「さあ、グイっと!」



ペルーサ
「・・・・」


舎弟タケシ
「・・・・」



ペルーサ
「・・・・ カタカタ・・ 震」


舎弟タケシ
「え・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ペルーサ
「・・・カタカタ・・ 震」


舎弟タケシ
「わ、若頭・・・」



ペルーサ
「ふ・・ふっふ・・。ざまぁねぇな・・。見ての通りよ・・震えが止まらねぇのさ・・ 震」


舎弟タケシ
「若頭・・・」



ペルーサ
「・・・ワシは、いつも人気になるのに大惨敗・・。そのたびに罵声と失笑・・」


舎弟タケシ
「・・・・」



ペルーサ
「そんなことが繰り返されるうちに、ワシは、レースが怖くなってしまったのかもしれん・・ 震」


舎弟タケシ
「・・・・」



ペルーサ
「7歳にもなって、現役にしがみついて、きっとみんな陰では笑っているんだろうな 苦笑」


舎弟タケシ
「・・・・」



ペルーサ
「『アイツはしがみついて、みっともない』って、みんな笑ってるんだろうな・・」


舎弟タケシ
「・・・・」



ペルーサ
「すまねぇなタケシ。こんなみっともない若頭で・・」


舎弟タケシ
「そんな・・」



ペルーサ
「・・・みんな笑ってるさ。ふっふ。お前も笑っていいぞ。タケシ・・・ 落」


舎弟タケシ
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ペルーサ
「・・・・ 落」



オウケンブルースリ
「・・・誰が笑うかよ」


ペルーサ
「あ?」



オウケンブルースリ
「一生懸命、頑張ってるヤツを見て、誰が笑うか。必死にもがいて努力している者を笑うヤツは、オレがコロす」


ペルーサ
「・・・おまえ・・」



オウケンブルースリ
「1つのことをやり続けることが、どんなに大変なことか」


ペルーサ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「歳をとると若い頃より身体が動かなくなる。それでもやり続ける。・・・それがなんで恥ずかしいのよ?」


ペルーサ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「お前のことは好きじゃねえけど、いや、むしろ嫌いだけど、いやむしろ大嫌いだけど、いや顔も見たくないけど」


ペルーサ
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「でもよ。7歳になっても、ずっとトレーニングして、トップアスリートの体を維持するオマエは、スゲーと思ってるよ」


ペルーサ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「震えてんじゃねえよバカ」


ペルーサ
「・・・うるさいわボケ」



オウケンブルースリ
「・・・まったく世話が焼けるぜ。・・・これな・・」


ペルーサ
「あ?」



オウケンブルースリ
「名馬列伝のDVDだ。めっちゃモチベーション上がるぜ。過去の名馬のパワーをもらえるからな」


ペルーサ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「何を隠そう、俺は菊花賞を勝つ前にこのDVDを見て、自分を鼓舞してたんだ」


ペルーサ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「貸してやるよ」


ペルーサ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「俺にしてみれば、別に、お前が勝とうが負けようが関係ないが、いやむしろ負けた方が笑える、いやむしろ大惨敗で大爆笑」


ペルーサ
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「まあ、見ても見なくてもいいよ。貸してやるから、後は好きにしろ」


ペルーサ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「じゃあ、シゲさん。オレ帰るね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。また来ておくんなせえ」


オウケンブルースリ
「ういーっす。じゃあまた・・」



ペルーサ
「・・・オイ」


オウケンブルースリ
「ん?」



ペルーサ
「・・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ペルーサ
「・・・早くくたばれよ。クソ野郎・・」


オウケンブルースリ
「・・・テメーが先にくたばれ。ゴリラ野郎」



ペルーサ
「・・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ペルーサ
「・・・フン 微笑」


オウケンブルースリ
「カッカッカ 笑 じゃあな」



   バタン



舎弟タケシ
「若頭・・」


ペルーサ
「・・・名馬列伝か・・。そういえば最近見てなかったな」


舎弟タケシ
「はい」



ペルーサ
「過去の英雄馬たちの勇気をDVDからもらって、モチベーションを熱くたぎらせることも、大切かもしれねぇな。・・・パカッ DVD開」


舎弟タケシ
「そうっすね。名馬列伝もいいっすね」



ペルーサ
「・・・・汗」


舎弟タケシ
「・・・ん?どうしましたか?若頭」



ペルーサ
「こ、このDVDは・・・」


舎弟タケシ
「ん?なんすか?そのDVDが、どうかしたんすか?どれどれ・・・」



 ⇒『美尻列伝パート2~ 魅惑のお尻でモチベーションを熱くたぎらせよ!!』



舎弟タケシ
「・・・・汗」


ペルーサ
「・・・・汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



舎弟タケシ
「・・・オウケン・・。さ、最低だ 汗」


ペルーサ
「・・・ああ。・・だがよ・・」


舎弟タケシ
「え?」



ペルーサ
「・・・震えが止まったぜ」


舎弟タケシ
「ホ、ホントだ・・」



ペルーサ
「いきなり勝つとは言わねえが、これなら悔いのないレースができそうだぜ」


舎弟タケシ
「はい!頑張ってください!若頭! 喜」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」



  - つづく –

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