函館記念~アンコイルド『一途になりすぎると失敗する』


◆函館記念2014


【アンコイルド】

○Uncoiled
○牡5
○父 Giant’s Causeway
○馬名の意味⇒ 解いた、ほどいた

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◆一途になりすぎると失敗する



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「おし!リーチ1発!イーペーコー!ドラドラ! 喜」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ん?なにしてるんですかい?オウケンさん」



オウケンブルースリ
「ああ。スマホの麻雀ゲームですよ。最近は携帯さえあれば、ヒマになることがないっす。ピコピコ」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですかい。俺にはよくわからねぇぜ」



オウケンブルースリ
「シゲさんもやってみなよ。ホイ 投」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗 ルールもよくわからねえぜ 汗」



オウケンブルースリ
「はっはっは 笑 オレも、麻雀ならシゲさんに勝てるな 笑」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・ ピコピコ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・ ピコピコ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・こ、これでいいんですかい?」


オウケンブルースリ
「ん?どうなった?・・・はうっ!!汗」



 ⇒『国士無双・13面待ち。ツモ』



オウケンブルースリ
「・・・・汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ん?これでいいんですかい?」



オウケンブルースリ
「・・・ア、アンタ、なんでもできちゃうんすね 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。適当だぜ」



オウケンブルースリ
「うーむ。その才能が羨ましい 汗 あ。シゲさん。なんか、おつまみちょうだい」


焼き鳥屋 店主シゲ
「おう。俺の手作りの、たい焼きがあるが、食うかい?」



オウケンブルースリ
「うーん。酒飲んでる時に、アンコはないっすね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですかい?シゲ特製、激ウマのアンコだぜ?」



オウケンブルースリ
「いや、アンコはいらないっすわ」



  ガラガラッ



アンコイルド
「・・・いるど・・」


オウケンブルースリ
「ん?」



アンコイルド
「アンコいるどっ!!怒」


オウケンブルースリ
「え? 汗」



アンコイルド
「アンコいるどっ!!怒」


オウケンブルースリ
「た、たい焼きを食いたいのか? 汗」



アンコイルド
「アンコたっぷりの、たい焼き食うど!」


オウケンブルースリ
「お、おう 汗 じゃあ食えよ 汗 ホラ 魚」



アンコイルド
「・・・モグモグ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



アンコイルド
「・・・・ 喜」


オウケンブルースリ
「よ、良かったな 汗」



アンコイルド
「オラは函館記念の連覇を狙う男だど!」


オウケンブルースリ
「き、去年は2着だろ 汗」



アンコイルド
「今年も2着ならあるど!」


オウケンブルースリ
「いや、勝ちに行けよ 汗」



アンコイルド
「巴賞を惨敗からの、函館記念というローテは、去年と同じだど!」


オウケンブルースリ
「まあな」



アンコイルド
「でも今年は、去年よりハンデが2キロも重いど!」」


オウケンブルースリ
「去年は55キロ。今年は57キロだからなぁ」



アンコイルド
「厳しいど!」


オウケンブルースリ
「まぁ頑張れよ。あ、シゲさん、大根の煮付けちょうだい」



焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ。大根にアンコは乗せるかい?」


オウケンブルースリ
「い、いや 汗 大根の煮付けにアンコはいらないでしょ 汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「アンコ、いらねえかい?」


オウケンブルースリ
「いらないっす 汗」



アンコイルド
「・・・いるど・・」


オウケンブルースリ
「え? 汗」



アンコイルド
「アンコいるど!!怒」


オウケンブルースリ
「い、いるの? 汗」



アンコイルド
「アンコいるど!!怒」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・大根の煮付けに、アンコたっぷりバージョン、おまち」



アンコイルド
「来たど!喜 ・・・モグモグ・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



アンコイルド
「・・・・う、うんめえど! 喜」


オウケンブルースリ
「お、おまえ、糖尿になるぞ 汗」



アンコイルド
「・・・モグモグ・・・ん?オウケンさん。そのゲーム、なんだど?」


オウケンブルースリ
「ああ。スマホのマージャンゲームな。お前もやるか?ホレ 投」



アンコイルド
「・・・やってみるど・・・ピコピコ」


オウケンブルースリ
「あ。シゲさん。ビールおかわりね」



焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ。ビールにアンコを乗せるかい?」


オウケンブルースリ
「いや、乗せねえわっ!汗 どんだけアンコ押しだよっ!汗」



アンコイルド
「アンコいるど!!・・・ピコピコ」


オウケンブルースリ
「うるせえよっ!!怒」



アンコイルド
「・・・あっ!!汗」


オウケンブルースリ
「ん?」



アンコイルド
「・・・ア、アンコいるどっ!!汗・・・ピコピコ」


オウケンブルースリ
「だからビールにアンコはいらねえって! 怒」



アンコイルド
「いや、そうでなくてだど!」


オウケンブルースリ
「なんだよっ!」



アンコイルド
「ほら!見てど!」


オウケンブルースリ
「ん?麻雀・・・」



 ⇒『白白白發發發中中』



オウケンブルースリ
「お、おおっ!汗 大三元テンパイ! 汗」


アンコイルド
「『中』のアンコいるどっ!!汗」



オウケンブルースリ
「お、おう!汗 たしかに、アンコいるな! 汗」


アンコイルド
「これがラス牌だど!・・・はいーーっ! 引」



 ⇒『南』



オウケンブルースリ
「・・・・」


アンコイルド
「・・・・」



オウケンブルースリ
「まあ、そんなもんよ。俺たち一般人は、シゲさんとは違うしな」


アンコイルド
「・・・・ 涙」



オウケンブルースリ
「はっはっは。泣くな泣くな。・・・グビグビ 飲」


アンコイルド
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・ブッ! 吹」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・アンコたっぷりビール、うまいですかい?」


オウケンブルースリ
「と、糖尿んなるわっ!!怒」



アンコイルド
「アンコいるど!」


オウケンブルースリ
「いらねえわっ!!怒」



アンコイルド
「とにかくオラは、アンコひとすじだど!」


オウケンブルースリ
「・・・うん。それはそれですごいけどな。ねえ、シゲさん」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・確かに、一筋にやり続けるということはスゲェことだ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だが、世の中のあらゆるものは表裏一体。表があれば必ず裏がある」


オウケンブルースリ
「・・・うん。チ●●も、裏返せば裏スジ・・・」



  ゴンッ!(タライ)



オウケンブルースリ
「ぐはぁー! 泣」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


アンコイルド
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・何の話をしてたか忘れたぜ 汗」


アンコイルド
「えーっと、裏スジの話だど」



  ゴンッ!(タライ)



アンコイルド
「イルドー! 泣」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・そう。何か1つのものを追いかけ続けることはが素晴らしい。だが、『1つに絞るデメリット』については、盲点となる場合が多いんだぜ」


オウケンブルースリ
「ふむ。(たんこぶ)」



焼き鳥屋 店主シゲ
「デメリットとはつまり、1つの物事に絞ることによって、『執着』が生まれてしまうことだ」


アンコイルド
「なるほどだど(たんこぶ)」



焼き鳥屋 店主シゲ
「『自分にはこれしかない。これがなくなったら終わりだ』という執着は、背水の覚悟を生むというメリットもあるが、精神的な余裕がなくなるというデメリットも同時に生んでしまう」


オウケンブルースリ
「なるほど。恋愛でも、ガッツリ好きになってしまうと、うまくいかないことが多いっすよね」



焼き鳥屋 店主シゲ
「そうだな。人間関係でも仕事でも、そこにあまりにも執着しすぎると、『のびのびと自分を出せなくなる』というデメリットが発生してしまうんだぜ」


オウケンブルースリ
「うん」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・アンコに執着しすぎるあまり、アンコを失いたくねえ。そんな思いが、アンコ以外のものを見るチャンスを失わせる」


アンコイルド
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「視野を広く、いろいろなものにチャンスを求めるという考え方は、世間一般的には軽薄なイメージがあるが、精神にゆとりを持たせながら生きていくためには、必須の考え方でもあるんだぜ」


アンコイルド
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねぇ。偉そうに言っちまって」


アンコイルド
「いえ・・・。すごく勉強になったど・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」



オウケンブルースリ
「はっはっは。じゃあオマエもこれからは、『アンコイランド』に改名だな! 喜」


アンコイルド
「・・・・汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



  - つづく –

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