関屋記念~マジェスティハーツ『居心地の良い場所に安住すれば人生は悪くなる』


◆関屋記念2014


【マジェスティハーツ】

○Majesty Hearts
○牡4
○父 ハーツクライ
○馬名の意味⇒ 威風堂々とした強い気持ち

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◆居心地の良い場所に安住すれば人生は悪くなる



≪公園にて≫



マジェスティハーツ
「オ、オレと付き合ってくださいっ!汗 マジで!」


No.1キャバ嬢レナ
「いやーん♪マジたん、ドキドキするジョークだねっ♪」



マジェスティハーツ
「オレ、マジなんだっ! 汗」


No.1キャバ嬢レナ
「マ、マジなやつっスか? 汗」


マジェスティハーツ
「マジなやつっス!」



No.1キャバ嬢レナ
「ほ、本気で? 汗」


マジェスティハーツ
「ああ!本気と書いてマジと読む! 燃」



No.1キャバ嬢レナ
「う、うーむ 汗 レナたん困ったぞ 汗」


マジェスティハーツ
「好きなんだ! 恋」



No.1キャバ嬢レナ
「そ、それはありがたいんだけど、マジたん、せっかちだじょー 汗」


マジェスティハーツ
「オレは短気なんだ!短気と書いてマジと読む!」


No.1キャバ嬢レナ
「読まない 汗」



マジェスティハーツ
「短気と書いて損気と読む!」


No.1キャバ嬢レナ
「損だってわかってんじゃん 汗」



マジェスティハーツ
「俺は毎晩、レナさんの写真を見てニヤニヤしてるんだ!」


No.1キャバ嬢レナ
「く、暗いじょ 汗」



マジェスティハーツ
「陰気と書いて、モテナイと読む!」


No.1キャバ嬢レナ
「ダメじゃん 汗」



マジェスティハーツ
「レナさんのことを思うと、胸が苦しいんだ!」


No.1キャバ嬢レナ
「空気の入れ替えをしなきゃね 汗」



マジェスティハーツ
「換気と書いて、スガスガシイと読む!」


No.1キャバ嬢レナ
「な、なにそれ 汗」



マジェスティハーツ
「ということで、マジで俺と付き合って下さい!お願いします! 手」


No.1キャバ嬢レナ
「ごめんなさい」


マジェスティハーツ
「ブッ! 吹」



No.1キャバ嬢レナ
「マジたんには、アタシなんかより、もっといい人がいるよ・・ごめんね・・ 涙」


マジェスティハーツ
「告白と書いて、ギョクサイと読む!うぉぉーー!! 号泣」



≪~数時間後~焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「マ、マジで? 汗」


マジェスティハーツ
「・・マジっす・・ 泣」



オウケンブルースリ
「オマエ、前回の女将に続いて、またフラれたんか 汗」


マジェスティハーツ
「うう・・ 涙」



オウケンブルースリ
「ま、まあよ!汗 今日は俺がおごるからよ!元気だせや!」


マジェスティハーツ
「あ、ありがとうございます 泣」



オウケンブルースリ
「・・・まあ、とは言っても、ツケだけどな 笑」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・き、聞いてねえぜ 汗」



オウケンブルースリ
「まあそれはそうと、今週の関屋記念はどうよ?」


マジェスティハーツ
「・・はい・・。今回も、フラれた腹いせに、豪脚を炸裂させますよ! 怒」


オウケンブルースリ
「も、燃えてるな 汗」



マジェスティハーツ
「・・・前走の中京記念と、今回の関屋記念は、どちらも左回りローカルのマイル戦。やる事は同じっす」


オウケンブルースリ
「ふむ」



マジェスティハーツ
「しかも前走は、ぶっちゃけあまり体調が良くなかった上に、久々のマイル戦でした」


オウケンブルースリ
「だな」



マジェスティハーツ
「今回は体調も良く、1600mのリズムも取り戻した気がしますよ」


オウケンブルースリ
「やる気満々だな」



マジェスティハーツ
「・・・そして関屋記念といえば、去年2着の、憧れのあの人・・」


オウケンブルースリ
「ん?」



マジェスティハーツ
「ジャスタなんとかさんです!」


オウケンブルースリ
「ジャスタウェイな 汗 ホントに憧れてんのか? 汗」



マジェスティハーツ
「ジャスタウェイさんは、去年の関屋記念を、自分と同じ4歳で挑み、超展開不向きながら、直線一気の豪脚で2着!」


オウケンブルースリ
「ふむ」



マジェスティハーツ
「しかも!自分と同じハーツクライ産駒!」


オウケンブルースリ
「ふーん」



マジェスティハーツ
「目指せ2着!! 燃」


オウケンブルースリ
「いや、勝ちに行けよ 汗」



マジェスティハーツ
「今年の秋天もハーツクライ産駒!マジでボクが勝つっす! 燃」


オウケンブルースリ
「そ、その前に、賞金が足りるのだろうか 汗」



マジェスティハーツ
「賞金とか関係ねぇっす!勝つだけっす! 燃」


オウケンブルースリ
「いや、まず賞金が足りないと出れねえから 汗」



マジェスティハーツ
「え?・・・マ、マジっすか? 汗」


オウケンブルースリ
「マジで」



マジェスティハーツ
「秋天に出たいっす!汗 熱意だけは誰にも負けませんから、走らせてください! 汗」


オウケンブルースリ
「いや、熱意とか関係ねえし 汗」



マジェスティハーツ
「くっ・・。関屋記念はなんとしても賞金を加算せねば 汗」


オウケンブルースリ
「はっはっは。まあよ、勝負は時の運よ。自分がやるべきことをしっかりやったら、天命を待つだけさ」


マジェスティハーツ
「オウケンさん・・・」



オウケンブルースリ
「気楽に走ってこいや。負けたら、またおごってやるからよ」


マジェスティハーツ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「あ。シゲさん。コイツに、もつ煮込み作ってやってね。ツケだけど」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「もつ煮込みおまち」


オウケンブルースリ
「はええな 汗」



マジェスティハーツ
「・・い、いただきます!シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「おう」



マジェスティハーツ
「・・モグモグ・・」


オウケンブルースリ
「どうよ。シゲさんのもつ煮込みは、マジうまいべ?」



マジェスティハーツ
「・・・マジうまいっす・・」


オウケンブルースリ
「だよなあ」


マジェスティハーツ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・ん?どした?マジ。オレまた、おかしなこと言ったか? 汗」


マジェスティハーツ
「いえ・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



マジェスティハーツ
「・・・あったかいっす・・ 涙」


オウケンブルースリ
「もつ煮込みが?」



マジェスティハーツ
「じゃなくて 汗」


オウケンブルースリ
「ん?」



マジェスティハーツ
「・・・ここは皆さんがあったかくて・・居心地がいいっす・・ 涙」


オウケンブルースリ
「ふーん。ただの汚ねえ店だけどな」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



マジェスティハーツ
「・・ずっと、ここにいたいなっ。ははっ 涙」


オウケンブルースリ
「・・・・」



マジェスティハーツ
「だって、女性はボクを傷つけるけど、この場所はボクを傷つけないから・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



マジェスティハーツ
「ねえ、オウケンさん。そうでしょ?」


オウケンブルースリ
「・・・・」


マジェスティハーツ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・はっはっは。多分、ちがうな。シゲさん、よろしくー 笑」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・人は、『心のパワー』の多寡によって、無意識に自分の居場所を決定している」


マジェスティハーツ
「え・・?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「心にエネルギーが溢れていて、前向きな精神状態のときは、新しい環境に飛び込んでいくことができる」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だが、心が弱ってくると、人は、自分を傷つけない環境を無意識に選択し、逃げ込む傾向がある」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「心が弱っている時は、自分にありがたいお説教をしてくれる人を、鬱陶しいと感じてしまう」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「そして、自分を傷つけないような、心に負荷がかからないような環境に、安住しようとするんだぜ」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「一時的にはそれでもいい。だが、自分を傷つけない、温かい環境に安住し続ければ、必ず人生は悪くなっていく」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「確かに、女にフラれたり、仕事でムカついたりすることは、かなりのストレスだ」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だが、苦しみのない環境には成長もない。苦しんだ経験は、長い目で見れば、必ず自分の成長につながるんだぜ」


マジェスティハーツ
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。偉そうに言っちまって」


マジェスティハーツ
「・・・いえ・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



マジェスティハーツ
「・・シゲさんの言う通り・・ボクは楽な方に、あったかい所に、逃げていたのかもしれない。マジで」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



マジェスティハーツ
「あったかい所にずっといたら、弱くなる・・か」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



マジェスティハーツ
「・・心に響きました・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」



オウケンブルースリ
「はっはっは。まあよ。男たるもの、あったかい環境を振り切って、厳しさの中で強くならんとな」


マジェスティハーツ
「はい!!」



オウケンブルースリ
「まあ、関屋記念がんばれや。じゃあオレは帰るわ」



   カタン



マジェスティハーツ
「ん?オウケンさん。何か落としましたよ?・・・DVD?」


オウケンブルースリ
「ああ。拾ってもらっちゃってスマンな。・・・はうっ!!汗汗」



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マジェスティハーツ
「・・・・」


オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!汗 こ、これには深いワケがっ! 汗汗」



マジェスティハーツ
「・・・あ。シゲさん。ボク、自分の分は払いますね。ド変態にオゴられたくないんで」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗 まいど 汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗」



  - つづく –

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