キーンランドカップ~スマートオリオン『これぐらいでいいやと思えば現状維持さえできない』


◆キーンランドカップ2014


【スマートオリオン】

○Smart Orion
○牡4
○父 グラスワンダー
○馬名の由来⇒ 冠名+星座名

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◆これぐらいでいいやと思えば現状維持さえできない



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「ねーねー、シゲさん。札幌記念みた?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。見たぜ」



オウケンブルースリ
「凱旋門賞に向かう2頭のマッチレースは熱かったっすね! 喜」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」



オウケンブルースリ
「ここに、ジャスタウェイが加わる布陣は、マジで今年こそ日本馬による凱旋門賞制覇を期待させるよね!」


焼き鳥屋 店主シゲ
「頑張ってほしいですねえ」



オウケンブルースリ
「もしさ!日本馬が凱旋門賞制覇したら、喜びのあまり、この店のツケも全部チャラですね!はっはっは! 喜」


焼き鳥屋 店主シゲ
「な、なんでやねんだぜ 汗」



  ガラガラッ



スマートオリオン
「オリオリオリオーン♪」


オウケンブルースリ
「ん?」



スマートオリオン
「こんばんは。オウケンさん」


オウケンブルースリ
「お、おう 汗 チミ誰だっけ?」



スマートオリオン
「どうも。私の名前は、バブルガムブラザーズ・・・じゃなくて、スマートオリオリオリオーン♪」


オウケンブルースリ
「あ。シゲさん。焼き鳥おかわりね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ」


スマートオリオン
「き、聞けやぁー! 汗」



オウケンブルースリ
「いや、だってお前、自己紹介する気ないだろ」


スマートオリオン
「ある!!アルアルアルオーン♪」



オウケンブルースリ
「やっぱ3歳牝馬は凱旋門賞では圧倒的に斤量が有利だから、ハープスターは期待しちゃうよね。シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」


スマートオリオン
「おーい!!汗」



オウケンブルースリ
「なんだよ」


スマートオリオン
「無視はイヤ 汗」



オウケンブルースリ
「・・・オリオリオリなんとか言うからだろ」


スマートオリオン
「オリオリオリオーン♪」



オウケンブルースリ
「あ。シゲさん。白ワインの辛めのやつある?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「おう。あるぜ」


スマートオリオン
「ちょ、ちょっとー!!汗」



オウケンブルースリ
「・・・ゴクゴク。うん。辛い。魚料理にはピッタリだな」


スマートオリオン
「アンタ、焼き鳥くってるでしょ 汗」



オウケンブルースリ
「・・・なんだよ。めんどくせえなー」


スマートオリオン
「めんどくさいってゆっちゃったよっ!!汗」



オウケンブルースリ
「・・・で、お前は一体何者なわけ?」


スマートオリオン
「ふっ。そんなに知りたいですか? 喜」


オウケンブルースリ
「いや全然」


スマートオリオン
「ブッ! 吹」」



オウケンブルースリ
「う、うわっ!汗 オレの焼き鳥に唾液がっ! 汗」


スマートオリオン
「失礼。フキフキ」



オウケンブルースリ
「もうわかったからさぁー。早く帰ってくんない?」


スマートオリオン
「ふっふ。ボクは今週のキーンランドカップで有力候補の、スマートオリオンです 喜」


オウケンブルースリ
「ほう」



スマートオリオン
「キーーーン!! 走」


オウケンブルースリ
「・・・・」



スマートオリオン
「・・・ランドカップ! 喜 アラレちゃん!イエイ! 喜」


オウケンブルースリ
「あ。シゲさん。焼き鳥のタレ変えた?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「おう。少しな」


オウケンブルースリ
「マジうまいっす 喜」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。ありがとよ」



スマートオリオン
「まてーーい!!汗」


オウケンブルースリ
「なんだよ」



スマートオリオン
「アラレちゃんをスルーすんな! 汗」


オウケンブルースリ
「いや、お前さー。いちいち古いんだよ」



スマートオリオン
「オリオリオリオーン♪」


オウケンブルースリ
「ほら。それも古いし 汗」



スマートオリオン
「バブルガムブラザーズ!イエイ! 喜」


オウケンブルースリ
「・・・若者にもわかるネタにしてくれ 汗」



スマートオリオン
「キーンランドカップは、いっちょやったりますよ! 燃」


オウケンブルースリ
「ふーん。前走のUHB賞は、OP特別でコケてるけど?」



スマートオリオン
「フッ。アンタバカね。ビームフラッシュ♪ 喜」


オウケンブルースリ
「誰がバカだコラァー!!ガスガス!!蹴蹴」



スマートオリオン
「ぐ、ぐわぁー! 泣 痛いー! 泣」


オウケンブルースリ
「ケッ」



スマートオリオン
「と、とにかく!前走のUHB賞は、先行馬壊滅。さらに内枠壊滅。といった状況の中、ボクは唯一!内枠から先行して粘った!しかもトップハンデの57.5キロで! 喜」


オウケンブルースリ
「ほう」



スマートオリオン
「その前の、函館スプリントステークスも先行馬壊滅の流れで、しかも不利があったっす!」


オウケンブルースリ
「ふーん」



スマートオリオン
「流れさえ向けば!ボクはもっとやれる! 燃」


オウケンブルースリ
「へー」



スマートオリオン
「今週の日曜日は、夏の夜空に、オリオン座が輝くだろう! 輝」


オウケンブルースリ
「・・オリオン座は冬だろ。ボソッ」



スマートオリオン
「オリオリオリオーン♪座っ♪」


オウケンブルースリ
「それはいらん 汗」



スマートオリオン
「重賞2勝目が欲しいっす! 燃」


オウケンブルースリ
「まぁ頑張れよ」



スマートオリオン
「G1とか目指すと、いろいろ努力しなきゃいけなくて大変だから、僕は1200mのG3キングとして、現状維持を目標にするっす! 喜」


オウケンブルースリ
「そ、そうか 汗」



スマートオリオン
「やっぱり人生ってぇー、今の生活を守りたいじゃないですかぁー?」


オウケンブルースリ
「言い方が腹立つな 汗」



スマートオリオン
「ガツガツとした向上心を持つよりー、今あるもので満足してー、穏やかに生きて行きたいじゃないですかぁー?」


オウケンブルースリ
「今風だなー」



スマートオリオン
「そもそもー、今の日本は豊かだからー、現状維持できれば生きて行けるしー」


オウケンブルースリ
「まあな」



スマートオリオン
「ねえ。シゲさん。現状維持こそ最強の処世術ですよねー?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


スマートオリオン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・現状維持の方が難しいような気がするがな」


スマートオリオン
「え?」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・上を目指して努力した時、結果として現状維持になるわけだ」


スマートオリオン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「それを最初から現状維持を目指せば、維持するどころか、時間が流れるほどに後退していく可能性が高い」


スマートオリオン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「これぐらいでいいや、と思った瞬間、向上心は失われ、目に映るものは平凡なものとなる」


スマートオリオン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「人生は向上心があるからこそ、世の中が輝いて見える」


スマートオリオン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「子供は向上心の塊だから、毎日がキラキラと輝いているんだぜ」


スマートオリオン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。押しつけがましいこと、言っちまって」


スマートオリオン
「・・・いえ・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



スマートオリオン
「・・・心に響きました・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



スマートオリオン
「世の中が輝いて見えなかったのは、ボク自身のせいだったのかもしれませんね・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」



スマートオリオン
「シゲさん!ありがとうございました!ボク、これからは、どんどん新しいことにも挑戦していく向上心を忘れません! 燃」


焼き鳥屋 店主シゲ
「おう。経験したことがないような、新しいことに挑戦していくのも楽しいもんだぜ」


スマートオリオン
「はい!」



オウケンブルースリ
「はっはっは。キーンランドカップ、勝てるといいな。オリオン」


スマートオリオン
「ありがとうございます!オウケンさん!」



オウケンブルースリ
「がんばれや。じゃあオレ帰るわ。よいしょっと 立」



   カタン



スマートオリオン
「ん?オウケンさん。何か落としましたよ?・・・DVD?」


オウケンブルースリ
「ああ。拾ってもらっちゃってスマンな。・・・はうっ!!汗汗」



 ⇒『大人のナースのお仕事~ 今まで経験したことがないような新しいプレイを教えて・あ・げ・る♪』



スマートオリオン
「・・・・」


オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!汗 こ、これには深いワケがっ! 汗汗」



スマートオリオン
「・・・あ。シゲさん。キーンランドカップで賞金が稼げたら、また来ますね。・・・今度は、このド変態がいない時に。」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗 まいど 汗」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗」



  - つづく –

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